評価委員会へ提出した意見。今回は、「行政情報の電子的提供」についてです。
●アクセシビリティに加えて、ユーザビリティの向上を
現在の行政ホームページおよび電子申請等のオンラインサービスについて、アクセシビリティの改善は見られるものの、情報の見つけやすさ、わかりやすさといったユーザビリティに多くの課題が見られます。
専門家によるユーザビリティテストを定期的に実施すると共に、ユーザビリティに関する指標を定める必要があると考えます。
●立法(国会)や司法(裁判所)のオンラインサービスの充実を
海外に見られるような、電子請願や法令データベースと連携した判例参照サービスなど、立法や司法分野のオンラインサービスを充実させる必要があると考えます。
その上で、オンライン行政手続と同様の指標を設定し、適切な評価をしていくことが望まれます。
●地理空間情報と不動産登記情報との連携を
不動産登記情報(公図など)との連携を進め、インターネット等で閲覧・確認できるようにして、不動産取引の安全性を確保し、国民の利便性を向上させることが望まれます。
★補足コメント
以前と比べると、量と質、共に格段に良くなった行政情報の電子的提供(ホームページ等)ですが、予算や人材の関係で、良いサイトとイマイチなサイトの差が開いているように思います。
全体のレベルを上げるためには、次のような点についてのガイドラインやツールを、国・地方の行政機関で共有できる仕組みが必要と思います。
1 マーケティング(ニーズ調査から広報まで)
2 コンテンツ管理(情報の管理と提供)
3 ユーザビリティ(使いやすい、見つけやすい、わかりやすい)
4 アクセシビリティ(誰でもどこからでもアクセスできる)
5 セキュリティとプライバシー(安全と信頼)
具体的には、次のようなことを実施します。
・ウェブサイトの整理と統合
・検索とナビゲーション機能の強化
・ユーザーテストの実施
・フィードバック(利用者の声を聴く)機能の強化
・クッキーの活用
・情報の電子化と保存
・検索エンジンへの対応
・サイトの目的と利用者ターゲットの明確化
・利用動向の監視と定期的な評価の実施
・関連ガイドライン(良い電子政府サイトとの作り方)の作成
作者が最も重要と思うのが、「ウェブサイトの整理と統合」です。
これは、電子申請で、「電子化・オンライン化する前に手続の簡素化をするべし」という掟と同じもので、乱立する行政ウェブサイトを整理・統合してから、全体のサービスレベルを上げましょうということです。
もう何年も前から提唱しているのですが、作業が大変なだけに、ほとんど進んでいません。
ただし、「ウェブサイトの整理と統合」は、政府が進める「情報アーキテクト(最適化など)」や「アーカイブ(公文書、記録)の管理・保存」と関係が深いので、いずれその重要性に気づくことでしょう。
関連書籍>>電子行政の法務知識―IT時代必携|ITアーキテクト x コンサルタント 未来を築くキャリアパスの歩き方
●アクセシビリティに加えて、ユーザビリティの向上を
現在の行政ホームページおよび電子申請等のオンラインサービスについて、アクセシビリティの改善は見られるものの、情報の見つけやすさ、わかりやすさといったユーザビリティに多くの課題が見られます。
専門家によるユーザビリティテストを定期的に実施すると共に、ユーザビリティに関する指標を定める必要があると考えます。
●立法(国会)や司法(裁判所)のオンラインサービスの充実を
海外に見られるような、電子請願や法令データベースと連携した判例参照サービスなど、立法や司法分野のオンラインサービスを充実させる必要があると考えます。
その上で、オンライン行政手続と同様の指標を設定し、適切な評価をしていくことが望まれます。
●地理空間情報と不動産登記情報との連携を
不動産登記情報(公図など)との連携を進め、インターネット等で閲覧・確認できるようにして、不動産取引の安全性を確保し、国民の利便性を向上させることが望まれます。
★補足コメント
以前と比べると、量と質、共に格段に良くなった行政情報の電子的提供(ホームページ等)ですが、予算や人材の関係で、良いサイトとイマイチなサイトの差が開いているように思います。
全体のレベルを上げるためには、次のような点についてのガイドラインやツールを、国・地方の行政機関で共有できる仕組みが必要と思います。
1 マーケティング(ニーズ調査から広報まで)
2 コンテンツ管理(情報の管理と提供)
3 ユーザビリティ(使いやすい、見つけやすい、わかりやすい)
4 アクセシビリティ(誰でもどこからでもアクセスできる)
5 セキュリティとプライバシー(安全と信頼)
具体的には、次のようなことを実施します。
・ウェブサイトの整理と統合
・検索とナビゲーション機能の強化
・ユーザーテストの実施
・フィードバック(利用者の声を聴く)機能の強化
・クッキーの活用
・情報の電子化と保存
・検索エンジンへの対応
・サイトの目的と利用者ターゲットの明確化
・利用動向の監視と定期的な評価の実施
・関連ガイドライン(良い電子政府サイトとの作り方)の作成
作者が最も重要と思うのが、「ウェブサイトの整理と統合」です。
これは、電子申請で、「電子化・オンライン化する前に手続の簡素化をするべし」という掟と同じもので、乱立する行政ウェブサイトを整理・統合してから、全体のサービスレベルを上げましょうということです。
もう何年も前から提唱しているのですが、作業が大変なだけに、ほとんど進んでいません。
ただし、「ウェブサイトの整理と統合」は、政府が進める「情報アーキテクト(最適化など)」や「アーカイブ(公文書、記録)の管理・保存」と関係が深いので、いずれその重要性に気づくことでしょう。
関連書籍>>電子行政の法務知識―IT時代必携|ITアーキテクト x コンサルタント 未来を築くキャリアパスの歩き方
電子地図
http://houmukyoku.moj.go.jp/kyoto/static/fudousannchizu.jpg
紙での公開は始まりましたので、インターネット公開も近いものと思われます。
地番をクリックすると、所有者情報がぱっとでて、かきーーん と課金されて思わぬ出費に。
でも便利になるのはいいことです。
あ 地番クリックは、まだどうなるやら確認しておりません。
土地家屋調査士さんたちは、電子政府推進員になっていないし、免許税減額の恩恵もすくないのです。
残るは、調査士さんたちの、所得減税か。韓国の税理士は、このインセンティブがあるといいます。
情報提供ありがとうございます。
電子地図サービス、早く実現して欲しいですね。
土地家屋調査士さんは、司法書士や行政書士と兼業されている方も多いと思いますので、実務家の立場から色々と提言してもらえればと思います。
行政書士になる時、開業資金を稼ぐために測量会社でバイトしていたことを思い出しました。
ああ、懐かしや
ご指摘の通り、インセンティブについては、登録免許税といった「申請者本人へのインセンティブ」に加えて、「申請行為者(士業、代理人等)へのインセンティブ」も考えた方が良いと思います。
そうでないと、苦労して?オンライン申請するメリットがありませんので
夏だろうが冬だろうが精度を確保しないと大変ですので、感謝状くらいじゃだめでしょうね。
一番下の叙勲とか。ベテラン会員が張り切るかも。
測量の現場は楽しかったですよ。
特に山の中とか、好きでした。
会社にいた司法書士さんは、まさに「先生」でヒエラルキーの頂上という感じでしたね
電子申請利用のインセンティブについては、お金以外にも色々あると思いますので、真面目に考えることが必要と思います。
お金以外のインセンティブを考えることは、具体的な利用者を思い浮かべて、利用者の嗜好や行動パターンを分析することなんですから。
http://www.moj.go.jp/CHOTATSU/ippan_menu.html
の
○ 次期登記情報システムとの連携に係る地図情報システム機能開発 一式
○ 乙号オンライン申請時における情報交換機能等に係る地図情報システム機能追加開発 一式
今は中身が読めませんが、これが地図と登記情報の連携の部分でしょうね。
後者は、オンライン登記情報サービスではないから、どうするんでしょうねえ。
紙の全部証明とセットで電子地図を印刷したものを郵送するシステムか?
そんなの後回しでいいのだが。
金融機関は、隣接地の所有者とか確認するのに、その場でパソコンで確認できるものをほしがっているのだが。