コストマネジメント思考法 ―どんな状況でも利益を生み出す栗谷 仁 (著) 東洋経済新報社
コストマネジメントの基本的な考え方や手法については、官と民、営利と非営利などに関係なく、あらゆる社会経済活動で役に立つものです。ですから、できれば全ての公務員の試験や研修における必須科目にして欲しいと思います。
行政の事業等を評価する際に、担当職員がコストについて上手く説明できないことがあります。これは、 . . . 本文を読む
法務省から、「戸籍法施行規則の一部を改正する省令案」に対する意見募集が出ています。参考資料を見ると、下記のような図と説明があります。東日本大震災の時に、市町村と地方法務局が同時に被害を受けた場合、戸籍データの正本と副本が同時に滅失してしまう恐れが現実化したからです。今回の「戸籍副本データ管理システム」は、データの保存・バックアップの観点からは、良いことだと思います。
しかし、これではまだまだ不十 . . . 本文を読む
野田総理が衆議院を解散したことで、マイナンバー法案も廃案になりました。
関連>>解散で「マイナンバー法案」廃案に(NHKニュース)|番号制度創設推進本部ツイッター
解散については、良いタイミングだったと思います。民主党政権については、私の周りでも批判が多いですが、それなりに成果もありました。電子政府に限っても、番号制度の道筋をつけたこと、政府CIOを設置したことなどは評価できるでしょう。議員定 . . . 本文を読む
「病院」がトヨタを超える日 医療は日本を救う輸出産業になる! (講談社プラスアルファ新書)北原 茂実講談社
病院経営だけでなく、医療制度自体の改革を提言する内容で、電子政府のヒントになることが盛りだくさんです。
例えば、すでに公的保険から漏れている人が多いのだから、「国民皆保険」の維持は不要とするなど厚生労働省が聞いたら怒りそうな内容も多いですが、「無理な平等」よりも「現実的な不平等(セーフテ . . . 本文を読む
メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書)松永 和紀光文社
最近、毒性学の書籍を何冊か読み直す中で、レビュー等で評判の良い本書にたどり着きました。
関連>>松永和紀blog
私の周囲でも、食品添加物への誤解は多く、「天然由来なら安心で体に優しい」と考える人がいます。
電子政府やマイナンバー制度においても、メディアの役割は重要なのですが、本質的な部分にまで踏み込んでくれ . . . 本文を読む
「記入済み申告」の実現は、バックオフィス連携型の電子政府を目指す場合、重要な通過点となります。「記入済み申告さえ実現できないマイナンバー制度なら必要ない」と言っても良いぐらいです。インターネットを利用しない人でも確実にその恩恵が受けられるサービスを実現することが重要であり、それは「プッシュ型サービス」ではなく、「確認・選択型サービス」なのです。もう一つのメルクマークになるのは、「社会保障・給付のワ . . . 本文を読む
ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?クリエーター情報なし講談社
電子政府・電子自治体の分野でも、特に地方でスーパー公務員みたいな人がいて、極めて属人的と言いますか、すごい頑張っている個人に頼っているところがあると感じています。つまり、結局は「人」によるところが大きいと。
著者は、そのスペシャル版みたいな人で、卓越した企画力・行動力・根回し力などで、最終的 . . . 本文を読む