Manaboo 電子政府・電子申請コラム 

電子政府コンサルタントの牟田学が、電子政府・電子申請、その他もろもろ、気まぐれにコメントしてます。

日本の電子政府が良くならない本当の理由(13):民間の利益と公共の利益を合致させる仕組みを作れ

2008年06月25日 | 連載:電子政府を良くするために
今回は、「原則として、全ての電子政府サービス事業を民間に委託する」ことの実現可能性を考えてみる。 ●電子政府サービスの民間委託は奨励されている 行政(公共・公益)サービスは、もはや行政の独占ではない。 現行の制度は、「原則として、全ての電子政府サービス事業を民間に委託する」を、むしろ奨励している。 民間委託の手法は、次のようなものがある。 PFI(Private Finance In . . . 本文を読む

電子証明書が使われない理由、電子政府では「簡単に使える」が必須条件

2008年06月20日 | 電子政府
認証問題を考えるには、まず初めに、ネットユーザーや役所の手続をする国民や企業の気持ちや行動パターンを考える必要があります。 ●紙より面倒な電子政府 役所の手続を喜んでやる人はいない。楽しいなあ、面白いなあと思ってやる人はいません。面倒だけど、別の目的のために仕方なくやるのです。 ですから、オンライン行政サービスにおいて最も基本となり、欠くことのできないコンセプトが「簡単に使える」ということ . . . 本文を読む

日本の電子政府が良くならない本当の理由(12):必要なのは「行政サービスの棚卸(たなおろし)」

2008年06月18日 | 連載:電子政府を良くするために
今回は、「原則として、全ての電子政府サービス事業を民間に委託する」について解説する。 ●「電子政府サービス事業を民間に委託する」際のポイント 「電子政府サービス事業を民間に委託する」際のポイントは、次の通りである。 各サービスごとに、事業経営のリスクと責任を負わせる リスクや責任に見合った報酬を与える サービス品質とコストの基準を明確にする この3つに注意して民間委託を実行すれば、 . . . 本文を読む

日本の電子政府が良くならない本当の理由(11):約束させないと各自が勝手なことを言いコスト高になる

2008年06月12日 | 連載:電子政府を良くするために
今回は、「政府が国民に対して宣言し約束する」の事例を紹介する。 人は、約束をすると、その通りに行動する傾向があるとされる。例えば、「明日、投票に行きますか?」と聞かれ、「行きます」と答えた人は、約束通りに投票に行くことを選ぶという。 「不言実行」よりも「有言実行」の方が、実行を期待できるというわけだ。 公共マーケティングなどでは、この傾向を利用した手法があり、そのポイントは次の通りである。 . . . 本文を読む

日本の電子政府が良くならない本当の理由(10):なぜ電子政府に国民との約束が必要なのか

2008年06月11日 | 連載:電子政府を良くするために
今回から、作者の提案について詳しく解説していく。作者の提案は、次の通りである。 まず、政府が国民に対して、次の三つを宣言し、約束する。 政府は、今よりも少ないコストで、行政サービスを良くする 国民は、今よりも少ないコストで、行政サービスを利用できるようになる その手段として、電子政府を最大限に活用する その上で、次の三つを実施する。 原則として、全ての電子政府サービス事業を民間 . . . 本文を読む

exprime exposition 2008:楽しいコースターたち

2008年06月09日 | きまぐれ
ex-ex-po 2nd exprime exposition 2008:テーマは「コースター」で紹介したデザイン展示会を観てきました。 ギャラリーは、青山通り(国道246号)から、ちょっと脇道に入った裏手に。 蓮の花かな。日本茶が合いそう。 セレブな感じ。 和のテイストで、一番人気とか。 笹舟の箸置きは、箸入れにもなる優れもの。 マドラー . . . 本文を読む

日本の電子政府が良くならない本当の理由(9):第6の欲求「公益志向」の流れに乗れ

2008年06月07日 | 連載:電子政府を良くするために
今回は、既に紹介した「ネットワーク化」と「ボーダレス化」に加えて、今度の電子政府に大きな影響を与える、もう一つの大切なキーワードを紹介する。 世界的な潮流である「ネットワーク化」と「ボーダレス化」より、もっと昔から始まっているのが「グローバル化」である。 「グローバル化」とは、「地球規模で世界の結びつきが強まること」であり、歴史的には16世紀(アメリカ大陸発見)や19世紀(植民地の増加)頃にも . . . 本文を読む

ランボー 最後の戦場

2008年06月06日 | 映画
そろそろ62歳にもなるスタローンの新作「ランボー 最後の戦場」を観た。これが予想以上の出来栄えで、名匠サム・ペキンパーさえ髣髴させるハードボイルド作品に仕上がっている。監督・脚本家としてのスタローンの実力を再認識できたのは、ファンとしてとても嬉しい。 表現者として「伝えたいこと」があるのは、大きな強みである。 前作のロッキーもそうだが、今のスタローンには「伝えたいこと」があるようだ。それが、作 . . . 本文を読む

日本の電子政府が良くならない本当の理由(8):鍵となるのは「良質なサービスが育つ環境作り」

2008年06月03日 | 連載:電子政府を良くするために
今回は、「電子政府の鍵となる活動」は何かを考える。 日本が「電子政府先進国」になるために、 1 顧客は「国民」である。2 国民は「より良いサービス」を望んでいる。3 電子政府の最大の成果は、「国民の満足」である。 を徹底し、そこに資源を集中すると決めた場合、次にするのは「鍵となる活動」を考えることだ。 電子政府に足りないものは、たくさんある。しかし、その全部を実行するのは無理な話である。そ . . . 本文を読む