Manaboo 電子政府・電子申請コラム 

電子政府コンサルタントの牟田学が、電子政府・電子申請、その他もろもろ、気まぐれにコメントしてます。

業務・システム等の平成20年度最適化実施評価報告書、裏トレンドは「霞ヶ関改革」

2009年09月12日 | 電子政府の評価
第39回各府省情報化統括責任者(CIO)連絡会議資料として、平成20年度における「業務・システム最適化」実施の評価報告書等が公開されています。

1 府省共通業務・システム等の平成20年度最適化実施評価報告書
2 個別府省業務・システムの平成20年度最適化実施評価報告書
3 府省共通業務・システム等及び個別府省業務・システムの平成20年度最適化実施状況報告書(87分野の実施状況報告書一式)
参考1 最適化の発現効果一覧(20年度)
参考2 最適化計画における効果一覧(87分野)

とにかく資料の数が多いので読み解くのが大変ですが、本報告書を読むと、国の情報システムの全体像や方向性、システム間の関連性などがわかりますので、関係者は必読でしょうか。

私も、毎年度、一月ほどかけて目を通すのですが、少なからぬ発見があり、表面的な数字からは見えてこない省庁やベンダーの思惑もちらほらと見て取れます。

「業務・システム最適化」におけるトレンドは、「クラウド」や「国民電子私書箱(省庁間連携・国地方連携)」と思いますが、裏トレンドは政権交代に伴う「霞ヶ関改革」かな。

「業務・システム最適化」とは名ばかりで、業務にはほとんど手をつけず、システム刷新や統合を進めてきたのが、これまでの「業務・システム最適化」でした。

「業務・システム最適化」が新たな段階に突入できるかどうかで、電子政府の将来展望も大きく変わってくることでしょう。

関連ブログ>>情報システムに係る政府調達制度の変遷(3):調達改革の効果を検証する電子政府における業務・システム最適化、これまでの成果と今後の期待


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