Manaboo 電子政府・電子申請コラム 

電子政府コンサルタントの牟田学が、電子政府・電子申請、その他もろもろ、気まぐれにコメントしてます。

日本の電子政府が良くならない本当の理由(19):公務員だから仕事をもらえない時代へ

2008年07月28日 | 連載:電子政府を良くするために
●「割高」とみなされる公務員の労働コスト 「仕事に見合った賃金しかもらえない」時代に、高賃金を要求すると、仕事がもらえなくなる。 これが、現在の日本の公務員にも起きている。 公共サービスの民間委託等により、以前は公務員しかできなかった仕事を、民間がするようになった。 内閣府の調査では、国民の7割以上が、公務員に任せるだけでは不十分で、民間の力を活用した方が良いと考えている。 なぜなら、「 . . . 本文を読む

ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!

2008年07月27日 | 映画
『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』を観ました。これが、アクション映画ファンのために作られたようなおバカ映画で、爆笑必至の傑作でございます 本作は、米国製の『俺たちフィギュアスケーター』とは何の関係もなく、英国を舞台にした英国製(仏と合作)のおバカムービー。 なので、笑いのセンスも英国系ね。 アメリカナイズされた若者、高齢者と若年層の対立など、しっかりと時代を反映しているのも面白い . . . 本文を読む

日本の電子政府が良くならない本当の理由(18):「給料もらい過ぎ」の日本人

2008年07月26日 | 連載:電子政府を良くするために
以前、「国民だけが、電子政府サービスを良くすることができる」と書いたが、その理由を簡単に説明すると 電子政府サービスを良くするためには 業務改革が必要で 業務改革には行政改革が必要で 行政改革には公務員改革が必要で 公務員改革には政治改革が必要で 政治改革ができるのは、主権者である国民である ということだ。 国民が政治や行政に無関心である限り、電子政府サービスを良くすることは難 . . . 本文を読む

40歳の童貞男

2008年07月24日 | 映画
スティーヴ・カレル主演の恋愛コメディ『40歳の童貞男』を観ました。期待通りのお約束&お下劣ギャグ満載で、爆笑の連続でございます 作者も、気持ちだけは永遠のチェリーボーイ。。。 であるから、ついつい主人公を応援したくなる。 若いうちは、羽目をはずさない程度に遊んでおいた方が良いと思うが、主人公のような純粋な生き方も、これまた素晴らしい。 米国製コメディらしく差別ネタも満載なので、繊細な人には . . . 本文を読む

行政サービスにおける効率性の追求

2008年07月24日 | 電子政府
効率性は、多くの公務員が思っている以上に価値がある。 効率性により、顧客が重要と考える「時間」が短縮され、「たらい回し」や「何度も同じことを書かされる」といったことも回避できる。もちろん、行政側の人件費等も削減できる。 行政が効率的だと、市民の動きや考え方も効率的になる。 ダンスが上手な人と踊ると、あまり上手ではない人も、それなりに踊れてしまうようなものである。 また、効率的な作業環境や風 . . . 本文を読む

日本の電子政府が良くならない本当の理由(17):電子申請の士業任せは、イノベーションを阻害する

2008年07月15日 | 連載:電子政府を良くするために
●士業に業務独占を与える理由が無くなった 士業の主業務である「行政手続の仲介」は、行政アウトソーシングの一形態である。 行政が人手不足等の理由でアウトソーシングするなら、アウトソーシング先は競争によって決めなければいけない。 あるいは、複数の業者に競わせて、国民に選んでもらえば良い。 コンピュータやインターネットの活用も有効である。 ネットオークションやオンライントレードに見るように、仲 . . . 本文を読む

日本の電子政府が良くならない本当の理由(16):士業ビジネスモデルの崩壊

2008年07月11日 | 連載:電子政府を良くするために
●士業ビジネスモデルの崩壊 士業は、一種の行政アウトソーシングである。 本来の行政手続は、行政が国民に対してわかりやすく説明し、わからない場合は、書き方も丁寧に教え、必要があれば代わりに書いてあげる。それが行政の仕事である。 ところが、本来は行政がするべき仕事を士業にやってもらっていた。 国民は、士業に対して、手続代行・代書の対価を支払う。 これが、士業ビジネスモデルの基本である。 そ . . . 本文を読む

日本の電子政府が良くならない本当の理由(15):国民に還元されない「士業のための電子申請・電子申告」

2008年07月09日 | 連載:電子政府を良くするために
今回は、「士業の業務独占を廃止し、行政手続の仲介・代行サービスを自由競争とする」の提案について解説する。 ●士業における電子政府への対応 電子申請や電子申告が実現する過程で、士業の間には様々な思惑・葛藤・期待・不安があった。 誰でも簡単にできるようになれば、自分たちの仕事が無くなるのではないか。 いやいや、早めに手を打って、電子申請や電子申告を取り込めば、業務独占を強化できるはずだ。 . . . 本文を読む

日本の電子政府が良くならない本当の理由(14):外郭団体に握られる電子政府のインフラ

2008年07月01日 | 連載:電子政府を良くするために
今回は、「電子政府に関する事業やインフラについて、外郭団体の関与を禁止する」の提案について解説する。 ●外郭団体と電子政府の関係 現在、様々な電子政府に関する事業(調査研究や実証実験を含む)やインフラ(各種ネットワークや認証基盤など)の構築・運営について、競争入札も無いまま外郭団体が関与し利益を受けていることは、以前指摘したとおりである。 こうした外郭団体を「中抜き」すれば、電子政府の維持費 . . . 本文を読む