OT園通園日記

車椅子生活の母を老人ホームへ訪ねる日々。でもそればかりではいられない!日常のあれこれを書いています。

サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ@パルコ劇場

2009年07月29日 | 趣味(読書・洋裁・音楽・映画)
バリトン歌手で、ミュージカル俳優の中西勝之さんが出演なさる舞台、「サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ」を鑑賞。

昨日完成したピンクのフリフリスーツを着て。
ちょっと恥ずかし…。

お話は、後期印象派の画家「ジョルジュ・スーラの代表作「グランド・ジャット島の日曜日の午後」から発する物語。
ソンドハイムの作品なので、音楽はなんとも難解。

以前、トニー賞の授賞式で、このミュージカルの一部分を見せていた。
不思議な、でも魅力的な舞台だなぁと思っていたが、それが眼前で繰り広げられるのが、とても嬉しかった。
一枚の絵から、こんなふうに発想をふくらませ、こんな舞台が作り上げられるんだ~!
すごい!

主演は、石丸幹二さんと戸田恵子さん、経験豊かな二人なので、歌もお芝居も安定している。
あんな難しい歌を、よくぞ歌えるもんだと、つまらない感心をしてしまう。
その他にも、今まで舞台で見ていた諏訪マリーさんや鈴木蘭々さんなどの顔も見えた。

中西さんは、戸田恵子さん扮するドットの新しい恋人役。
心優しく誠実で家庭的…という感じをうまく出していらした。
とっても素敵でしたよ!
ただ、ほとんどソロがなかった(2幕目に別の役で少しだけ)のが、ちょっと残念。
アンサンブルの時には、しっかり声が聞こえていて、聞き惚れたけど。

お話しに出てくる二人のジョージ。
画家のジョージと、その曾孫に当たる新進芸術家のジョージ。
時代は違うけれど、残るのは「家族と芸術」。
その芸術を貪欲に極めようとした画家のジョージの生き方に触れて、ひ孫のジョージもまた、真摯な気持ちで芸術に向き合おうとする。
「芸術家はたいへん!」と、繰り返し歌われていた。
スーラに始まって、ひ孫のジョージも、この舞台を作り上げた作家や俳優さん、裏方さんたちも、すべて真摯に自分の作り上げる作品に向き合っていることが、感じられる。

娯楽作品というよりは、少し理屈っぽく、考えさせられる舞台だった。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿