東北地方太平洋沖地震が発生して四日が経ちました。多くの被災者の安否が不明であり、孤立した避難民の方も残り、生死の境をさまよっている方も残されています。
連日、各国から駆け付けてくれたレスキュー隊、消防士、自衛官、警察官、消防団やボランティアの方々が自らの能力を発揮して捜索・救出活動をしていてくださっています。
今、日本中が原発の状態に注視しています。私も、何度も原発の視察に赴き、過去の事故事例の経過を聞いたり、その経験から採られている対策を聞いたりしてきただけに、今回の事故には衝撃を受けています。
朝の報道番組や随時行われる記者会見で技術者の報告や説明が解りにくいという指摘があります。一般的に、技術系の人の説明は解りずらいと思いますが、特に天災と化学反応のもたらした緊急時の逐次報告は現在進行形の事象を説明するだけになかなか難しさがあるのは理解できます。
今はただ、現場において命懸けで作業にあたっている技術者が、無事に最悪の事態を回避してくれることを祈っています。
テレビを見ているとコメンテーターや記者が知識不足なのか(失言を導き出すことやショッキングな言葉を引き出すことが目的なのか)判らない質問が繰り返され、説明に出てきた人を罵倒する場面を目にすることがあります。
取材している側も寝不足や不安にかられているのはわかりますが、事故現場を指揮している人たちも寝不足や焦燥感の中で必死に闘っていることは認めてあげた対応をしてもらいたいと感じます。
今回のは観測史上最大の地震と津波です。世界一安全な最高の技術といわれてきた施設で発生した事故です。見ている以上に過酷な作業をしているはずだと思うのですが、そんな私は無責任でしょうか?
追伸 原子炉の状況や、新宿で測定された通常より高い放射線の推移を都庁で見届けて、夕方に地元に戻りました。
北風で福島から流れて来たみたいですが、身体に影響が出るレベルには達しませんでした。まだまだ、安心は出来ません。