エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

英国においてドイツ電力大手E.ONとRWEは原発から分散型電源等に方向転換

2012-04-20 05:01:47 | Weblog
ドイツ電力大手E.ONとRWEは、英国で原子力発電所の新規建設を目指して設立した合弁企業ホライゾン・ニュークリアパワーを売却すると発表。ホライゾン・ニュークリアパワーは150億ポンド以上を投資して、2025年までに総設備容量6ギガワット(GW)を超える原発を稼働させる計画でした。イギリス政府は、電源の低炭素化を進めるため、合計で16GWの原発を新たに設置する計画でしたが、今回の発表はこれに冷や水を浴びせるもの。

ポイントとなるのは、両社の撤退の理由。両者は、a.原発の建設と資金回収に長い時間がかかること、b.ドイツ国内の原発に対する政策変更などで財務的制約を受けることを挙げています。他方、今後も両社は英国のRE、分散型電源、エネルギー効率化の分野への投資は続けるとしています。