エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

有限性の時代とエコマネー2.0:指数関数的増殖に如何に対処するか

2009-03-09 00:06:01 | Weblog
地球環境問題や資源エネルギー問題がクローズアップされるにつれ、①物理的な不安定性(エネルギー収支、水収支、地下資源収支)、③生態系の不安定性(生態系維持メカニズムの劣化、食料供給力の限界)、③人類の生存可能性に対する不安など多岐に渡る”破局(カタストロフィ)”が顕在化してきつつあります。
このカタストロフィの到来により、500万年の人類の歴史以来初めて”フロンティア”が喪失してしまったという「有限性からくる閉塞感」が人々の心を覆っているのが現在の世相です。
他方、人口、マネーなど人類が生み出した”人工物”は、「指数関数的増殖」を続けるモンスターと化しており、もはや生みの親である人類はそれを制御するすべを失っています。
人口の爆発的増大は、途上国における人々の子供や孫に未来を託したいという将来への願望(反面としての不安感)の反映であり、将来世代と現在世代の関係そのものです。また、マネーに関しては、サブプライムローン問題以降の金融危機が象徴するように、従来の金融派生商品(デリバティブズ)に加えCDSなどの証券化によりマネーがモンスター化してしまい、人類はマネーの行き場を制御することができず、マネーあるがままに翻弄される運命にあるように見えます。
膨張するマネーは膨張する金融、膨張する経済を生み出し、その下でわれわれの欲望の膨張を生み出しています。この「指数関数的増殖」制御するすべなくしては人類の未来はないと断言できます。
では、人類はこの「指数関数的増殖」制御することができないのか。できるとすればそれは本当に何なのか。これが「利子率マイナス」という人類の”常識”を打ち破るエコマネー2.0の根本的思想です。
「利子率マイナス」のエコマネー2.0に関しては、こちらをご覧下さい。