エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

カーボンフットプリントとエコポイント

2009-02-10 00:09:35 | Weblog
9日経産省のカーボンフットプリントに関する研究会がありました。指針等を取りまとめる会合でしたが、委員50名、傍聴者200名という数多くの人々が集まった会合で、企業サイドを含め本件に対する世の中の関心が並々ならぬものであることを窺わせました。あるテレビ局も取材に来ていました。
関心の高さとは裏腹に、カーボンフットプリントの実稼動にはあと2~3年はかかる感じですが、先読みする私としては、このような新しい環境イニシアティブの”進化の経路”について思いをはせました。

進化第1段階:制度創設
進化第2段階:マーク制度(ただしマークだけでは一般の消費者に認知されない)
進化第3段階:マーク表示の改善+ITによる「見える化」(消費者に認知はされ
       るが行動に結びつかない)
進化第4段階:マーク表示の改善+ITによる「見える化」+ポイント(消費者に
       対するインセンティブにより行動へ結びつく)

以上の「進化経路論」をふまえると、進化第1段階にはカーボンフットプリント等、進化第2段階には統一省エネラベル、エコマーク等、進化第3段階にはITによる省エネの見える化を推進しようとしている経産省の動き(http://www.meti.go.jp/committee/materials2/downloadfiles/g90120b03j.pdf)がそれぞれ該当すると考えられます。
進化第4段階は最終段階として位置づけられていますが、”リープフロッグ”(蛙飛び;進化の過程ではこのような一足飛びの進化が時々起こる)により一挙にその段階に進むようにするため、いかに”初期条件”を設定するかが求められています。