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ディアナ・レイバーン 西谷かおり訳 東京創元社
ビリー、メアリー、ナタリー、ヘレンの4人の女性。若いころはけっこうイケてる女だった。でも月日は流れる。ビリーたちは60才還暦をこえている。この4人、何者か?暗殺者である。「美術館」なる組織に属し、ナチスの残党、独裁者、犯罪組織のボス、など、世の中のためにならん悪党を始末してきた。素手の格闘、銃、毒物、爆発物などおそるべき殺しの技を持っているうえ、清楚上品、豊満セクシーなど魅力的な美女ぞろい。若いころは。
その女殺し屋も還暦を過ぎ、さすがに引退。組織は長年の働きに報いるため、この4人に豪華なクルーズ船の旅をプレゼントしてくれた。ところが4人は船上で命を狙われる。どうも狙っているのは古巣「美術館」らしい。4人は昔取ったきねづかでヒットマンを始末しつつことの真相に迫る。
4人のばあさんが殺しワザを駆使する話である。深刻な小説ではない。軽ハードボイルドといっていいかな。このばあさんたちにとって殺しも保険の勧誘もおんなじ。気軽に読めるが殺しをそんなに気軽に扱っていいのかな。