ごろりんブログ

雫石鉄也のブログ

きっと、うまくいく

2023年03月20日 | 映画みたで

監督 ラージクマール・ヒラーニ
出演 アーミル・カーン、R・マドファヴァン、シャルマン・ジョーシー、カリーナ・カブール、ボーマン・イラーニ、

 映画の面白いもんが全部ある映画だ。天ぷら、卵、かまぼこ、鶏肉、みつば、などなど。おいしいもんが全部のってる、全部のせといううどんがあるが、そんな映画である。
 友情、反目、危機、サクセスストーリー、イヤミなライバル、星一徹的がんこオヤジ、成績万能主義の先生、エリート学生、落第学生、金持ち、貧乏人、サスペンス、ロードムービー、謎の男、ヒロイン、ラブロマンス、「卒業」的花嫁拉致、若者の自殺、学歴社会、日本企業との競争、そしてインド映画のお約束歌って踊る、などなど、この映画にはみ~んなある。全部のせ映画なのだ。
 ランチョ―、ファルハーン、ラージューの3人は工学系のエリート大学ICE工科大学に入学した。学長はコンピュータウィルスとあだ名される成績万能主義の学長。入学式早々ランチョ―は学長のお言葉に異を唱える。ランチョ―は天才的な頭脳だが権威が大嫌いな自由人。ことごとく学長と対立する。ファルファーンはエンジニアになれとオヤジに強要されているが動物写真家になりたい。ラージューの家は貧しく父親は寝たきり病人。彼は絶対にいいところに就職しなければならない。こんな3人が学長ににらまれながらも学園生活を送る。
 金持ちのボンでイヤミなチャトル。成績はランチョ―についで№2。チャトルはランチョ―たち3バカトリオに10年後の再会を約束する。
 10年経った。チャトルは大会社の副社長に出世。豪邸に住みランボルギーニに乗っている。チャトル、ファルハーン、ラージューの3人が集まった。ところがランチョ―が来てない。ランチョ―に会いに行く。目的地にいた男はランチョ―と名乗る別人だった。
 このランチョ―という男は天才エンジニアで、不可能を可能にする。洪水が町を襲う。学長の娘ピアの姉が臨月。陣痛が始まった。救急車は来ない。停電。出産が始まった。医学生のピアがネット通信で助産のアドバイスを送る。こんな状況でランチョ―は無事出産をさせる。
 このランチョ―の呪文のことばが「きっと、うまくいく」とってもハッピーな映画であった。少し長すぎたけど。