Ambivalent Blog

e-Tetsuによる「アート」と「釣り」の生活誌

長嶋ジャパン、山手線、そして富士ゼロックス 

2004-08-25 | ◆ビジネス
タイトルのキーワード、同じ光景を目にした方もおられるかと思う。富士ゼロックスが前夜のアテネオリンピック速報を山手線の全車両に中吊広告として出したのである。それは「長嶋ジャパン『金』失う」の読売新聞速報であった。よくよく見ると、中吊りの速報以外は、富士ゼロックスのオンデマンド型プリンター「iGen3」の広告で電車全体が覆われていた。

このキャンペーン、全貌が知りたいと思い、富士ゼロックスのホームページへ行ってみた。実は、自分が今日遭遇したのはたまたまであり、キャンペーンは8/13日から始まっており、連日速報を中吊りを出していたのだ。路線は山手線だけではなく、丸の内線及び銀座線にも出稿されている。ただし、各路線とも一編成のみのようなので、乗れば必ず遭遇出来るというわけではないようだ。

しかし、原稿の仕上がりから中吊り差し替えまでが早い。原稿には読売新聞のアテネ速報を使っており、それが出来るのが午前3時、それを原稿として3編成分の印刷を行って中吊り差し替えが完了するのが午前5時である。

このプリンター、通常の印刷のような版がなくとも、高品質・高速印刷が可能らしい。版がいらないので、従来のような単品大量印刷から多種大量印刷が出来るという。つまり、プリンティングでもオンデマンドが実現できるわけだ。

別に富士ゼロックスに肩入れしているわけではないが、偶然に遭遇した車両広告に驚いたのである。富士ゼロックス車両に出くわしたら、ちょっとその印刷までの過程を考えてみると面白いですよ。

BEAのSOA戦略 第2ステージへ

2004-08-25 | ◆ビジネス
BEAはIBMと並んで早くからサービス指向アーキテクチャー(SOA)に取り組んでいる企業であるが、今回その戦略が第2ステージへと進んだ。

「米BEA、ISVのSOA移行を支援するツール発表」 -- 日経ITPro

サービス指向アーキテクチャーとは、アプリケーション・コンポーネントをサービスとして呼び出すことによって成立する。密に結合されたアプリケーションの硬直性を排除し、柔軟に結合可能なアプリケーション・コンポーネントの組み合わせにより、業務システムを構築しようというものだ。従って、サービス指向アーキテクチャーが成り立つためには、サービスとして提供可能なアプリケーション・コンポーネントの存在が必須なのである。いくら、顧客にSOAを実現するための基盤システムを売ろうとしたところで、サービスたるアプリケーション・コンポーネントが存在しなければ、意味がない。

つまり、サービス指向アーキテクチャーの実現は、基盤システムに加えて、それを補完するものとしてのアプリケーション・コンポーネントがマーケットで購入できなければならない。BEAがISV(独立系ソフトウェアベンダー)向けにSOAへの移行ツールを提供するのはそのためである。ゆえに、いよいよSOAも第2ステージというわけだ。