Ambivalent Blog

e-Tetsuによる「アート」と「釣り」の生活誌

RSSの活用例

2004-08-21 | ◆ビジネス
RSSを応用したビジネスやアプリケーションが出始めてますね。

先日あったのは、RSSを活用したカレンダーソフト。確かに、RSSを使えばお互いには連携していないカレンダー・ソフト同士でスケジュール交換が出来て便利そうです。取引先と打ち合わせするときなんかは、まず社内のスケジューラーで関係者の調整をして、メールで取引先とのスケジュール調整して、最後に皆にメールで通知し直したりして、と面倒臭いです。でもRSSを使うと社内外一斉にスケジュール通知が出来て便利かもしれません。

最近あったのは、RSSリーダーへの広告配信ビジネス。RSSリーダー自体、情報を集めるためのツールなので、自分が情報を欲しい先を自ら登録していかなくてはなりません。広告をRSSリーダーに配信するとなると、実は広告を受け取りたい側が自ら欲しい広告のカテゴリーを登録していくことになります。受け取ったとしても、中身を見るか見ないかは、やはり受け取った側の自由です。

このビジネスを展開しようとするライフメディアは、広告を見た人にはポイントをあげることでインセンティブを与えようとしているようです。でも、広告を受ける側が自らプロファイルを公開してくれるんだから、登録してもらえれば便利な話です。あとは、どうやって登録させるかでしょう。

たまに新聞の全面広告で、新聞記事であるかのような画面構成にして、読者を欺かんとするものがありますが、RSSリーダーでは広告も新聞記事もブログも全部同じ扱いになってしまいます。もちろんカテゴリー毎に参照していけばよいですが、まとめてみたい人はそんなことはしないでしょう。

そうすると広告と記事がごちゃまぜになって目に飛び込んでくるわけです。RSSリーダー上の競争というのは、未だかつてない厳しいものとなるのではないでしょうか。一行の表現力、これに長けた人は結構儲かるかもしれません。

マイクロソフトに見るグローバル企業の悩み

2004-08-21 | ◆ビジネス
マイクロソフトがビジネスを展開している国の文化や言語などを十分理解していないがゆえ、大きな損害を蒙ったという記事。これだけグローバルに展開している企業であれば、企業文化もマルチ・ナショナル、多様な才能が活用されているのではないかと想像したが、その内実はそうでもないのかもしれない。

記事によるとマイクロソフトはこんな失敗を犯している。

・Windows95。インドの地図上、紛争地域カシミールの色を少し
 変えたら、インド領ではないと解釈されて、販売中止。Win95
 20万本回収。

・コーランの旋律をコンピュータゲームに利用して、サウジ政府
 の怒りを買う。ゲーム回収。

・イスラム戦士が教会をモスクに変えるゲームを開発して、サウ
 ジの怒りをさらに買う。

などなど。当該地域の文化を判っている人には常識であることも、そうでない人には全く理解されていない現状が浮き彫りになる。

マイクロソフトにしてみれば、開発拠点を集中し、そこから全世界へソフトを配布するほうがコストはかからない。一方、グローバルに配布されるソフトが地域文化と融和できるものであるかを把握するためには、開発のローカル化(これは実際に現地で行う方法と、現地の開発者を招くという方法があろう)が求められるが、それを実行するにはコストが掛かる。

が、例えばマクドナルドやスターバックスがグローバリゼーションの象徴として攻撃の対象となっていることを考えれば、異文化を理解しないソフトウェアをグローバルに配布することは、マイクロソフトにとってはリスクの高い戦略となろう。