Ambivalent Blog

e-Tetsuによる「アート」と「釣り」の生活誌

身近なところでも始まるオンデマンドのソフトウェア供給

2004-08-18 | ◆ビジネス
ソフトバンクがネット経由でのソフトウェア提供サービスを開始する。当初は、文書作成や画像操作、語学学習といった比較的単純なソフトからだというが、いずれライセンス料の高い特定用途のソフトウェアも予定されている模様。

これはコンシューマー向けの分野であるが、身近なところでもソフトウェアをライセンスとして購入する形態から、利用したい分だけ利用するというオンデマンド型が試行されようとしているわけだ。

さらなる速度向上を見せるADSL環境を見据えれば、こうしたソフトウェアの提供方法もかなり現実味を帯びてきたといえる。コンシューマー向けのソフトェア会社は、いち早くビジネスモデルの転換を迫られることとなる可能性がある。

しかし、ポイントはソフトバンクが提供するソフト選定やその課金ルートを握ることにある。ソフトウェア会社は徐々に顧客へ直接訴求できなくなり、ブランド力が無ければ辛酸を舐めざるを得ない可能性がある。一方、ユニークなソフトウェアを開発すれば、流通網を開拓せずとも、オンライン利用を前提として、YahooBBといったオンライン・プラットフォームを活用して顧客を開拓することも可能になる。

つまり、オンデマンド化の流れは、これまでの競争力学を大きく変えていく可能性があるのである。まずいぞ。