Ambivalent Blog

e-Tetsuによる「アート」と「釣り」の生活誌

これはタイじゃねぇか!!

2007-07-29 | ◆釣りバカ
久々の釣行。
天気予報は曇りであったが、車を走らせるやいなや大粒の雨が降り始める。
いやな感じだが、大雨でも現地に着けば上がっているに違いないと勝手に思い込むのが釣りばかというもの。車の中で交わされる会話は既に野菜から始まっているという有様。

「大根が楽しみだな」
「ばかもの、大根は冬だよ」
「今はカボチャとかスイカ」
「メロンも出てるかもね」
「雨でも作兵衛開いてるかな?」

と、季節の魚ではなく、季節の野菜が気になっているのである。
湿気と共に空しさが車の中に充満してゆく。

さて、我々の期待は大きく外れ、現地に着いても相変わらず雨。
それでも、釣ってる連中は結構いる。
が、沖堤防に着いて大雨に晒されるとしんどいので、
2時間ほどコンビニなどで時間を潰す。
すると、いよいよ天気予報通りに雨があがり堤防へ渡る。

今日は大サバが釣れているらしく、
バカバカと釣れているわけではないが、
たまに巨大なサバが釣り上げられているようだ。

良い場所は朝から雨に濡れながら釣っている玄人に
占領されており、我々は端で釣り始める。
まぁ、良い場所で釣れないよりは恥ずかしくないから
いいけどね。

しばらくすると、隣で釣っているおっさんの竿がしなる。
ぐぐぐぐっと重そうだが、今日の大サバはこんな感じだ。
しかし、おっさんが「こいつは走らねぇ」と言ったもんだから大変だ。

サバは掛かると、右へ左へと泳ぎ回る。これを「走る」と言ったりする。
「走らねぇ」ということは、つまり、これはサバじゃないということだ。
とすると、この釣り場でこれだけ竿をしならせるのは「タイ」じゃないか。

周囲の釣り人達の注目を浴びる中、じっくりと引き寄せる。
するとついに見せたその姿は赤く光るタイではないか。
しかもでかい。これは羨ましい。

さて、私。
こちらも負けずとぐぐぐっと竿がしなった。
それもタダモノではない重さ。

しかもだ。
これも何と走らない。
左右へは振れずに真っ直ぐと引いていく。

負けずに「こいつは走らねぇ」などと言ってみると
周囲の期待が俄然高まる。
慎重に慎重に巻いてゆくが、相変わらず走ることもなく
真っ直ぐと引き込んでいく。

そしてついに姿を現したのは、
沖へ向かった真っ直ぐに走る大サバ君。
針は口に掛かっているにも拘わらず、尻尾の方から姿を見せる。
通常左右へ走るところを、沖へ向かって真っ直ぐ走っていたに
過ぎないわけで。えらい白けましたな。

というわけで、大サバ3匹、メジナ1匹、トマト5個、オクラ10本。