Ambivalent Blog

e-Tetsuによる「アート」と「釣り」の生活誌

検索エンジンを信用するな

2004-08-04 | ◆ビジネス
Yahoo!とGoogleの検索結果一致率はわずか18%ということである。

最近だと何か調べものが有れば検索エンジンに頼りがちなだけに、検索結果は検索者の購買行動や判断基準に大きな影響を与える。検索結果を意図的に操作すれば、他者に影響を与える手段として利用することが可能だ。

そうだとすると、Yahoo!の利用者とGoogleの利用者では、検索の結果として行うであろう行動パターンにも相違が出てくるに違いない。2つの検索エンジンで共通項がわずか18%だとすると、それぞれのユーザーは非常に異なった結果、そしてそれに続く判断を行う可能性が高い。

これだけ異なると、検索エンジンも同じ土俵で戦うよりは、その検索特性を前面に押し出したニッチ分野を攻めるというマーケットの方が今後拡大するのではなかろうか。どうも通常の検索エンジンでは何か物足りない。

ちなみにこのブログのタイトルであるe-Tetsuは意外と競争が激しい。Yahoo!では、強敵伊予鉄道のe-Tetsu shopがNo.1である。一方、Googleでは、e-Tetsu Blogが伊予鉄道を押さえて見事No.1に輝いている。意味ね~。が、Yahoo!の検索者にとって、e-Tetsuと言えば伊予鉄道、Googleの検索者にとってはe-Tetsu Blogなのである。

やはり危険かナノ粒子

2004-08-04 | ◆ビジネス
イギリスの国立科学協会がナノテクの危険性を指摘する報告書をまとめた。

そこでは、「ナノテクノロジーを使って製造した物質は新しい科学物質とみなし、人体に無害であることを市場投入前に検査すべきだ」と提言されている。

しかし、直接的には人体に無害であっても、これまで存在しなかった物質が地球上に拡散することによる影響は、容易に予測できるものではなかろう。隔離されていた島に新しい動物を持ち込むようなもので、どのように環境が変化するのか予測は出来ない。

今後ナノテクのリスク面への関心は一定の抑止力として働くと思われるが、それがナノテクノロジーの進歩と活用を止めるものとは到底思えない。しかし、ナノテクから全く予測出来なかった何か(ポジティブであれネガティブであれ)はきっと発生するに違いない。

第二の人生で投資銀行設立

2004-08-04 | ◆ビジネス
以前も引用したオンライン・ゲームを研究するブログ「Terra Nova」より。今回はその名もSecond Lifeというオンラインゲームの中で投資銀行と証券取引所を作ろうという人にインタビューしている。

ここまで来ると経済活動もリアリティを増し、ますますリアルとバーチャルの違いが判らなくなる。インタビューも、契約の有効性や監査の問題などにまで話が及んでいる。

オンライン・ゲームの世界がより巨大でリアルになるにつれ、そこに住むということへの本気度も増してくる。そうすると、リアルの世界で行われているITビジネスがバーチャルの世界へも移植されていく必要があるかもしれない。

例えばSecond Lifeの例でいけば、証券取引所の突合せシステムが必要となるかもしれない。また、ゲームの世界で営まれるビジネスが決算を行うためのシステムを必要とするかもしれない。そうなると、ゲームの世界でこうした仕組みを提供するサービスが必要となる。特に、決済機能や与信機能など、商取引を円滑に行わせるための仕組みは重要だ。

意外にも、激化するリアルの世界のITビジネスより、バーチャル世界のITビジネスの方が儲かるかもしれないですね。