楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

安倍傀儡・岸田政権にブレーキを

2022年06月13日 | 日記

住んでいる恵庭市の隣りは長沼町。境界寄りの水田・畑にJAの農作業支援で出かけると上空を自衛隊の戦闘機が飛んで行く。

千歳基地への着陸進入路になっている。

 

農作業に出掛け始めた3年前は夕方に訓練を終えた数機が飛んでいる程度だったが、最近はロシア機へのスクランブルが増えたのか、日中も爆音が響いている。

北朝鮮のミサイル発射に対処した米軍との共同訓練があった日は編隊で帰還する姿もあった。ウクライナの空がイメージとして浮かんだ。

 

領空の守りは重要だが農作業をしていて、この国の食料自給率37パーセントの安全保障を思う。

参院選で本気の候補、政党に注目したい。

 

安倍晋三が存在をアピールするために単純に防衛力強化を叫んでいる。

2度も政権を投げ出した男の妄言、虚言に振り回される岸田首相が情けない。

岸田政権は今や安倍傀儡政権になったようだ。

 

日・中の防衛大臣会合で岸防衛大臣が尖閣諸島を含む東シナ海での中国航空母艦の示威行動や台湾に関しての中国の動きをいつになく強く牽制した。

そして、岸田首相は29~30日にスペインで開かれるNATO首脳会議に加盟国でもないのに出席するとは。

ウクライナ戦争はロシアとNATOとの戦いでもある。のこのこ出掛けて行く気が知れない。

 

岸田首相は最大派閥・安倍晋三の圧力に負け、アメリカやNATO、そして自民党右派の受けを狙ったのだろけれど、一直線の外交で日本は、中国のみならず、中国が支援するロシアからも「敵国」と見做されるリスクを背負ってしまった。

この先、中・ロ両国から揺さぶられた時に大丈夫だろうか。

 

以前に日米双方の意識調査が行われたことがあった。

有事の時に、日本人の7割はアメリカが守ってくれると考えているが、アメリカの若者の7割は日本を守る意識は無いという結果だった。

アメリカはウクライナ戦争に見られるように、他国のために血を流すことは無い。それが米国民の考えだということを肝に銘じた方が良い。

そもそも議会の承認がなければ派兵は出来ない。

 

防衛戦力の強化はキリが無い。今こそ外交力強化、食糧・エネルギー安保を議論すべきなのに、防衛費2倍の10兆円がどんどん一人歩きしている。

それだけの財源があればどれだけ気の利いた政策ができることか。

 

安倍傀儡・岸田政権があちこちに忖度して防衛力強化を叫んでいることに野党、メディアはブレーキを掛けなければならないのにあまりに弱体化してしまった。

危ういことだ。

 


元校長、絶好調 -リヤカ-の哲人- 

2022年06月11日 | 日記

 

《写真の掲載は本人の了解を得ています。2022.6.7 7:00》

 

朝のポタリングコースにある東屋に見慣れぬノボリが立っていたので近づくと、「子供が育ったら家なんかいらないから売っ払ってリヤカーで全国を旅しようと思っているのさ。今は試行中。」とNさんは笑い飛ばした。

普段は奥さんと娘さんのところに居るという。

 

言われてみればそうか。子供が巣立ち、やがて夫婦のどちらかが居なくなればその家は役割を終えているのかもしれない。

しかし、なかなか思い切ることが出来ないのも人間。凄い。

 

自転車旅をしているとリヤカーの旅人に時々出会う。Nさんは道内在住の元・小学校長で年齢は自分と同じ73才の団塊の世代だった。

自転車旅の話しをしかけると、「貴方も同じようなことをしそうな顔をしている。」と笑顔で言われて先生の眼力に感心する。

 

57才で早期退職して〝夫婦遠足〟の毎日だという。

最近では奥さんが小型のキャンピングカーを運転し、Nさんは20Kmほどを歩いては合流するという旅スタイルで3年をかけて日本一周したという。

 

Nさんがこれから計画しているのはリヤカーによる日本一周。

今回は諸々のテストとかで、札幌市内の公園では奇跡的に中学時代の社会科の先生に出会ったとか。

話題が絶えない素敵な時間を過ごしたようで、先生と年齢が9才しか違わなかったという。

自分にも経験があるが、昔は随分年上に思えた先生も教師に成り立ての若者だったということで、クラス会になるとどっちが先生か生徒か分からなくなる世界だ。

それにしても渡された名刺からNさんだと分かったというから学校の先生は凄い。

 

名刺には、「路上講演家&ミュージシャン」とある。

一番受けるのは「大空と大地の中で」とか。

「元・校長、今、絶好調!」とギターを鳴らして披露してくれた。

 

あいにく投げ銭を持っていなかった。(笑)

良い旅を!

握手をして哲人と別れた。

 

 

 

学生時代のフォークシンガー高田渡の「生活の柄」を久し振りに聴いた。

早く暑くなって自転車旅に出たい。

 

 

 

 

ヒバリ

2022年06月09日 | 農作業ヘルパーの記

 

 

JAから急な農作業支援依頼があり、昨日(6/8)ビート畑の除草をした時のこと、一緒の女性が畝間にウズラのような卵が3個入った巣を見つけた。

上空でヒバリが盛んに鳴いていたので多分ヒバリの卵だろうということになった。

 

巣は長靴の踵くらいの穴に、枯れ葉と苔を使って作られていた。

昨年は田植えの時に畦の草むらに鴨の巣と卵を見つけたことがあったが、ヒバリは初めてだ。

 

田んぼから蛙の鳴き声が消え、畑からモンシロチョウが消え、蜘蛛の巣も減ったように思う。

身近な所に野鳥の巣を見つけて安心した。

 

野鳥の姿、鳴き声が消えることがないように環境を守らなければならないが、朝の自転車散歩コースの立木が切られ、河川改修が進んでいるのが気になる。

 

ビートは雨不足と低温で生育があまり良くない。

前作の馬鈴薯が出ていて、ひたすら除去した。

特に多いところは緊急応援で人数を増やしてほぼ終わった。

 

世の中狭いもので一緒に作業した人が昔の同じ職場、年齢も同じ、同じ住宅街、稚内勤務をしたのも同じ。

財政課出身だったので、予算査定でいじめられた(笑)話しや稚内の街のことなどで盛り上がりながら出かかっている馬鈴薯を抜いていた。

 

2022.6.8

 

 


宮本民俗学と渋沢敬一

2022年06月07日 | 日記

渋沢栄一の孫で栄一が礎を築いた数多の事業を継いだ敬三は、大蔵大臣の時に敗戦後の復興のために国民に財産税を課した責任を取って、祖父栄一から引き継いだ資産の大部分を自主的に国に税金として供出し、自身は邸内の小さな住宅を改造して住んでいたという。(「宮本常一と民俗学」森本孝著 2021.9)

この本の著者が今年2月24日、ウクライナ戦争が始まった日に亡くなられたことを知り、読み返していてこの下りでページを捲る手が止まった。

「適正な分配」を政策の基本に、「資産課税の見直し」も公約していながら自身の政権維持のために簡単に反故にしてしまった岸田首相や利潤は貯め込むしか能の無い経済界のお歴々、労組貴族に成り下がった連合幹部とのあまりのレベルの違いを思った。

 

森本孝氏は宮本常一のやり残した日本の船と漁具の収集をライフワークとし、JICAで途上国の水産指導にも当たっていたが病を得てしまう。

余命宣告を3度も受けながら病床で命を使い切って、傾倒する日本の代表的民俗学者である宮本常一の足跡を宮本の目線で辿るというユニークな書物を遺した。

その対象となっている宮本常一を22年間に亘って「食客」として物心両面で支え続けたのも〝民俗と民族〟の研究者でもあった渋沢敬三だった。

 

地域の古老からの聴き取りを通して、歴史、伝統文化そして地域の振興にまで考えを巡らした独特の〝宮本民俗学〟は後に山村振興法、離島振興の制定に繋がっている。

「忘れられた日本人」(宮本常一著  1984年)に詳しい。

 

〝宮本民俗学〟の「常民」という言葉が好きだ。

これも渋沢敬三の造語とされ、貴族、武家、僧侶以外の人びと、農村や漁村、町に住む一般の人びとをさしている。

名も無き人びとに寄り添った優しい目線が渋沢敬三、宮本常一、森本孝の系譜に脈々と流れていることをあらためて感じることが出来た。

 

歴史、民俗文化は民衆ひとりひとりの営みが重なって形成されるものであることを森本孝氏の遺作は伝えている。

今の社会、政治で致命的に欠けている目線ではないか。

 

2019年の自転車旅の時に宮本常一の「私の日本地図」-壱岐・対馬紀行-を読んでからこのBlogのカバー写真になっている対馬に出掛けたことがあった。

また読み返してみたい。

 

 

 


ニンニクカラシ

2022年06月04日 | 日記

2022.6.1

 

昨年の春、朝のポタリングコースの河川敷で掘った「ヤマワサビ」を庭の片隅に植えておいたら白い綺麗な花が咲いた。

初めて観た。

 

草花検索アプリでは「ニンニクガラシ」と出た。

鼻にツンと来るワサビとニンニクが繋がらないような気もするが、花もゴツイ根っこのイメージとは違って上品だ。

そういえばキガラシの花に似ている。

 

 

 

 

 

 

 

 


消極的支持が全権委任にすり替えられる

2022年06月03日 | 日記

2020年11月にイギリスのジョンソン首相が新型コロナウイルスのロックダウン中に首相官邸で飲み会を行っていたことが知れて見識と責任を厳しく問われた。

我が日本のメディアであれば1年以上も前のことは忘却の彼方であるが、イギリスの報道機関は追っていて、最近の世論調査で国民の59%がジョンソン首相は辞任するべきと考え、75%が首相が規則違反について意図的に虚偽の回答をしたと思っていることを伝えている。

ジョンソン首相は議会で「私は謙虚になり、教訓を得た」としながらも辞任を否定したが、野党のみならず与党内からも辞任を求める声が出ているという。

 

世論調査で「辞任するべきかどうか」「意図的に虚偽の回答をしたかどうか」という突っ込んだ質問は、権力に忖度する日本のマスコミの体たらくぶりからはおよそ考えられない。

イギリスの民主主義の厚みということか。

サントリーが「桜を観る会」に45万円相当の酒類を無償提供していたことが明らかになっても「もう済んだこと」としてマスコミが取り上げることは無い。

 

最近の日本の首相の支持率はコロナ感染状況に反比例するという。

岸田首相のやっていることは経済界を向いた飲食、観光、水際の規制緩和だが、何故かは分からないまま感染が収まって支持率は7割にウナギ上りだ。

かくして補正予算で本予算の予備費を積み増しするなどという禁じ手を使っても、国会議長の品位が疑われても、コロナ対策で国税職員が補助金詐取で逮捕されても、総裁選の公約を反故にしても、岸田首相は大勢に影響は無いと自信満々である。

 

常々思うのだが世論調査お馴染みの「他に適当な人がいないから。」という惰性的な選択肢は何とかならないものか。

その選択をする時点で他の政権は存在しないのだからおかしな話だ。

 

そろそろワンパターンから抜け出して、本質を突いた世論調査を行う機関が勇気を出して現れて欲しいものだ。

選択肢が閉ざされた世論調査と3割程度の選挙得票率で全権委任を取り付けたかのようなすり替え政治にストップを掛ける機会は夏の参院選が終わると3年は無い。

結局は国民、有権者の意識、責任に帰する。