楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

ショーは続けなければなりませんか?

2021年04月14日 | 日記

東京オリ・パラ開催まで100日、異様な聖火リレーが続いているが、海外メディアは日本の実態をよく把握しており、懸念を示し始めている。

ニューヨークタイムズに続いてイギリス・ガーディアン紙も12日電子版で「ショーは続けなければなりませんか?」という見出しで社説を掲載している。

 

訳文を要約すると、

== オリンピックは、ウイルスの復活とホスト国の大多数の反対の中で近づいている。懸念はチケット販売の遅れや未完成の会場に関する通常の懸念をはるかに超えている。

1月の世論調査では、日本の約80%の人が大会を廃止または延期すべきだと考えていることがわかった。

日本とIOCは、このイベントが本当に正当化できるかどうかを自問しなければならない。

海外の観客は許可されず、国内の観客はまだ禁止される可能性がある。オリンピック運動は認めるが、パンデミックを悪化させるリスクと比較検討する必要がある。 ==

といったところか。

 

橋本聖子組織委員会会長は、対応する医療関係者を1万人としているが、根拠と見通しは示されていない。選手に対するワクチンの優先接種が国民の理解を得られるかどうか。

商業イベントになったオリンピックに人生を賭けてきた選手も多いだろう。しかし、金銭でもない、名誉でもない。多くの人の「命」に関わることである。

 

その時代を体験していないが、第二次世界大戦に突入した時の世情が想像つくようになった。

 

《ガーディアン紙 2021.4.12  より》

 

 

 


“オリンピックは一大感染イベント”

2021年04月13日 | 日記

== 12日付のニューヨーク・タイムズは、日本で新型コロナウイルス感染が収まらずワクチン接種も滞る中で東京五輪を開催するのは「最悪のタイミング」であり、日本と世界にとって「一大感染イベント」になる可能性があると伝えた。

 運動面で「このままの五輪でいいのか」と題した評論記事は、人権問題絡みでボイコットの動きがある北京冬季五輪を含め「五輪の在り方を再考すべき時が来ている」と主張。東京五輪は当初予算を大きくオーバーし、国民の多くは大会の延期か中止を求めていると指摘した。 == 共同4/13

情けないことに日本の新聞各紙は聖火リレーを伝えるだで行き先の「オリンピック開催そのもの」を真っ正面から取り上げる気が無い。

 

NHKの世論調査の設問に至っては「開催するとしたらどのような形が良いですか」という腰の引けたもの。

共同通信の世論調査では依然として「国民の7割以上が開催延期・中止」という結果なのに見出しにしない。一大国家行事にも拘わらず。

 

管首相は訪米で対中国政策とのバーターで、やがて余ってくるアメリカワクチンの大量供給を泣いてお願いするだろう。いつものようにツケは大きくなる。

帰路、急遽インドに立ち寄る事になった。インドワクチンの途上国への供給に関連した資金拠出をアメリカから求められているからに違いない。外交の出来ないリーダーの御側が万端筋書きを作っているだろう。

 

帰国後、或いは滞在中の同行記者団の〝これで全て解決万々歳〟のヨイショ論調が浮かぶ。なんだかんだ言ってもアメリカの民主主義は生きている。

今の政権でニューヨークイムズのような骨のある冷静なジャーナリズムを期待しても無理というものか。この頃スポーツの政治利用が度を超えている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


『 私の自転車旅物語』 - 2013 福井・能登・出雲崎へ  1 - 

2021年04月11日 | 『私の自転車旅物語』

 

2013年の10月に初めて道外自転車旅に出た。行き先は昔の職場の同期のYさん宅。お互いに再就職先を退職した65歳の年。

Yさんは出身地の坂井市に戻ったので、「いずれ自転車で訪ねるから」と約束していた。

苫小牧からフェリーで敦賀に向かい、坂井市、能登半島、良寛の出雲崎を巡って、新潟からフェリーで苫小牧に戻った。JR輪行を除く自転車走行距離は500Km。

次のような日程だった。

   ・10/ 3 恵庭(JR)→苫小牧市(バス)→苫小牧東港(フェリー)23:30→

      ・10/ 4 敦賀港着 20:30(船員会館)

   ・10/ 5    敦賀港→坂井市 120Km(Yさん宅)

   ・10/ 6    滞在;永平寺、丸岡城、越前竹人形館など

   ・10/ 7    坂井市(JR)→羽咋ハクイ市(民宿)

   ・10/ 8 羽咋市→輪島 90Km(民宿)

   ・10/ 9   輪島→能登町 85Km(Y.H)

   ・10/10  能登町→能登島→七尾市・和倉温泉 75Km(旅館)

   ・10/11  和倉温泉→45Km 氷見市(JR)→出雲崎(旅館)

   ・10/12  出雲崎→新潟市港 65Km(フェリー)23:30→

    ・10/13 苫小牧東港着 17:20()→恵庭市 

 

フェリーから能登半島の島影がとても大きく見え、あそこを一周出来るかなぁと心配になった記憶がある。

(つづく)

 

 

 

 


接種券の出番はいつ?

2021年04月09日 | 日記

 

コロナワクチン接種券が届いた。

市の広報によると、「4月26日からWEB又はコールセンタ-で接種予約が開始され、5月10日から65歳以上高齢者への接種開始」とある。

 

医療従事者が終わってから65歳以上高齢者、6月には完了という報道が以前にあったと記憶しているので、もう医療従事者は終わったのかなと思っていたらそうではない。スケジュール自体がどこかに飛んでいる。

4月2現在で、医療従事者で1回目の接種が終わったのは全国で約90万人という。対象者約480万人の凡そ2割程度ということになる。当然、当市も同じ程度だろう。国民全体で接種が終わったのは1パーセントに満たない。

医療現場からは厳しい意見が続出しており、この春の新卒従事者に対して、いまだ接種が行われていない医療機関もあるという。慣れない環境で困難な仕事の職場に政治があまりに貧困だ。

 

安倍政権から「不都合な真実」を徹底して表に出さない政治になってしまった。河野担当大臣の“やってる感”の演出、確たる根拠が無い楽観論の喧伝はいい加減にして欲しい。

正直なワクチン接種の進捗率の開示こそ緊張感を生み、政府のコロナ対策への協力を得る第一歩ではないか。

この接種券の出番はいつのことやら。

 

《COVID-19ワクチンを少なくとも1回接種した人の割合》

 

 

 


春の庭仕事

2021年04月08日 | 日記

 

庭の福寿草を鉢に上げた。太陽に向かって元気よく咲いている。

毎年この時期は庭の古い葡萄の棚をどうしようかと迷う。

 

ずっとワイン用葡萄園のように格好良くしたいと縦に這わせてきたが品種も違うし、仕立て方もデタラメなので上手く実が付いたためしが無い。

諦めて昨年は細竹で水平棚に変えてみた。びっくりするほどの沢山の実がなったので、今年は冬に蔓を降ろさなくても雪の重みにも耐えられるような頑丈な棚に作り変えた。

これで3年は無精が出来る。

 

ホームセンターで材料を探していると声を掛けられた。昨年、苗作りと田植えの手伝いに行った農場のTさんだった。秋に「ゆめぴりか」の玄米を1俵分けて貰って今摺り米を美味しく食べている。

そんな話しをしていると「今年は雪融けが2週間早い」という。確かに彼岸荒れも無く、家の周りの雪が一気に消えた。

「今年も宜しく」と挨拶して別れた。間もなく苗作りの作業が始まる。

JAから声が掛かれば今年も農作業を続けよう。

 

葡萄棚は鉄パイプ、連結金具、水道菅の曲がり部品を使ってオールシーズンタイプに作り直した。

 

昨年の春にノコ栽培を趣味にしている昔の職場の人から知人の紹介で入手したシイタケ、ナメコのほだ木。仮置き場から庭の隅の日陰になる場所に移した。

上手く行けば秋に出てくるとのこと。楽しみが増えた。

 


国際水連の懸念

2021年04月06日 | 日記

大学のRugby部時代に先輩達に〝七日休めばただの人〟〝休めば元に戻すのに三倍の時間が必要〟とよく言われたことを思い出した。

競泳女子の池江璃花子選手の努力は凄いことだ。同じような病にある人達に大きな希望を与える偉業だ。

昨年の夏頃、プールでの本格的なトレーニングを開始した時の細くなった姿からは想像も出来なかった。恐らく本人もパリに照準を合わせていたことだろう。

「何が何でもオリンピック開催」を目指す政府、組織委員会に利用されないことを願う。奇跡的とも言える復活と問題だらけのオリンピック開催とは何の関係も無い。

静かに称えることが池江選手への礼儀だ。

 

一部ラジオでしか報道していないけれど、国際水泳連盟(FINA)が2日、東京五輪テスト大会二つを含む日本開催の3大会について、日本側へ中止の可能性を通告したという。

中止検討の対象は18日開幕の飛び込みワールドカップ、5月1日開幕のアーティスティックスイミング(AS)五輪世界最終予選、5月29日開幕のオープンウォータースイミング五輪世界最終予選(福岡市)だ。

今朝(4/6)のNHKラジオでは水球についても追加で中止決定との情報である。

 

新型コロナウイルス感染防止の具体策や費用負担、関係者の入国手続きなどの不備を指摘し、「日本政府の対応も不十分」と主張しているという。

既に海外は警戒しているということであり、7月に近づくにつれて追従する国、団体が出てくるのではないか。日本の信用を落とすような混乱を招く前に中止の決断が必要と思う。

 

 

 


タロコ鉄道事故

2021年04月04日 | 円 -bicycle-

台湾で大きな鉄道事故があった。

 

 

ニュースで“タロコ”という言葉を聞いたので場所を注意していたらやはり花蓮の近くのトンネルだった。道路に駐車していたトラックが崖を滑り落ちて線路を塞ぎ、列車が衝突して50名が亡くなったという。台湾では最大の鉄道事故になった。

 

2018年の4月に3週間かけて自転車で台湾一周、現地で言う「環島」(ホァンダオ)をしたことがあった。凡そ九州一周に相当する900Kmになる。事故現場近くに台湾の観光地の一つである「太櫓閣(タロコ)峡谷」があり寄っている。

 

この時の前年に大きな地震で崩落があった峡谷ばかりでなく、付近は切り立った岩山が東部の海岸道路に迫っているところも多く、道路での落石事故もたまにあるとの情報だった。

考えた結果、台湾ウイスキーの醸造で有名な宣蘭ランまで100Kmほどを大事をとって輪行した。普通列車に自転車ごと乗り込んで幾つかのトンネルをくぐった。台湾の鉄道は殆ど自転車乗り込みOKだ。

事故列車は台北から台東に向かう逆周りの特急だったが、鉄道でも必ずしも安心ではないということか。心配すればキリが無いことだけれど。

 

道端に停車していたトラックが線路に転落した状況は明らかになっていないが、熊本地震の時も自転車旅で遭遇しており、天変地異、事故はいつ起きるか分からない。

何起きてもおかしくないと漠然とこの頃思う。

 

《太櫓閣峡谷と東海岸の様子 2018.4.13》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






聖火リレーは五輪の虚飾そのもの

2021年04月02日 | 日記

 

新型コロナウイルスの感染が変異株も含めて国内も海外も急拡大している。ドイツ、フランスは再びロックダウンに入り、国内は、専門家の予測どおり第4波到来。

菅政権はこうなるのは分かっていて、とにかく聖火がスタートする前に『緊急事態』という表現を消したかったのだろ。

 

緊急事態」宣言も「国家非常事態」宣言も英訳では「State of Emergency」となるからだ。

そんな最中の国でオリンピックを開催して本当に良いのだろうかという海外からの疑問を封じる姑息な手段であることをマスコミは知らぬふりだ。

 

日本は外圧に弱い。特にアメリカ。期待していたら最近、パシフィック大学ジュールズ・ボイコフ教授(政治学)が3大ネットのNBCの電子版に寄稿した記事は強烈だ。

オリンピック放映の主力メディアであるNBCの懐の深さを感じる。

題して『新型コロナウイルスの恐怖の中、東京五輪の聖火リレーが始まった。この火は鎮火されるべきだ』

 

ボイコフ氏は米五輪代表に選ばれたこともある元プロサッカー選手。

「新型コロナウイルスのパンデミックのさなか、聖火リレーは五輪の虚飾のため、公衆衛生を犠牲にする危険を冒している」と批判し、

出発地を福島県にしたことについても「この儀式の偽善や害悪、馬鹿馬鹿しさを際立たせただけでなく、五輪に向けて突き進む日本の問題の縮図でもある」と喝破。

ナチス統治下の1936年ベルリンオリンピックでナチスの宣伝のために始まった伝統は廃止されるべきとも。 

核心を突いている。

 

開幕時に日本のワクチン接種は終わっていない。海外からの選手、役員の水際対策は甘い。スポンサーの招待枠は残されたままだ。

とかく秘密主義の組織委員会が外部に業務委託する場合の人件費が「運営統括」の場合は1日当たり一人30万円という途方も無い算定になっていることが内部文書で明らかになったらしい。

付け焼き刃で女性理事を増やした橋本聖子会長は音無しだ。

 

演出家の宮本亜門氏がTV番組で「誰が開催にNOを言うか。やはり日本が勇気を持ってNOということを期待したい」と願いを語っている。

東京オリンピックは開催する意味と環境を失っている。“アメリカ発”で結構、国内でNoの声のリレーを始める段階だと思う。

 

 

 

 

 

 

 


『私の自転車旅物語』 - 想い出を辿る旅 檜山へ 7 - さぁ、帰ろう 

2021年04月01日 | 『私の自転車旅物語』

 

2013年7月の檜山旅

   ・7/21 恵庭→札幌→(バス)→函館 (Mさんの「自遊旅」)

   ・7/22 函館→江差 60Km(ふじや旅館)

   ・7/23   江差→上ノ国 15Km(「花沢温泉」公園野営)

   ・7/24   上ノ国→熊石 50Km(「青少年旅行村」キャンプ場)

   ・7/25 熊石→北檜山 40Km(新矢旅館)

   ・7/26   北檜山→瀬棚→今金→国縫 55Km→(JR)→札幌→恵庭

 

旅の最終目的地の北檜山「新矢旅館」で40年前に草地造成工事の現場廻りで汚れた作業服の洗濯をしてくれた仲居の“Mちゃん”に再会した。

75才のおばぁちゃんとなり、女将さんは大女将となられていていた。Mちゃんを家族のようにして旅館が続いていたことが嬉しかった。

着くなり懐かしさの余り二人と玄関に座って話し込んだものだから翌朝、大女将さんが「息子に叱られましてね。」と苦笑い・・・。息子さんが後を継いでいた。

 

出発の準備をしていると大女将さんがお守りの鈴を持ってきた。熊野古道巡りで買ったものだった。今も自転車旅の時に後ろのサイドバックに吊しており、明るい音が疲れを飛ばしてくれる。

夕食は息子さんが修行で仕込んだ地豚の陶板焼き、ヒラメ刺し、かすべの煮こごり、鯨のたたき、筍ご飯、ふのりの味噌汁を御馳走になった。どれも美味しかった。

 

旅の最後は小雨の中、今金のピリカ峠を越えて国縫駅まで行きJRで輪行で帰宅だった。45Kmのレインシャワーが気持ち良かった。

 

50年前の初任地「檜山」の旅で本州からの中高年チャリダー4人に出会った。皆さん、退職して北海道一周中。同じような仲間が世の中に沢山いることを知って自信になった。

 

《国縫駅 2013.7.25  14:30   64歳》