東京オリンピックに一体いくら掛かったのだろうか。
どんな成果があったのだろうか。
いまだ明らかになっていない中で、「2030札幌冬季オリンピック」の誘致活動が目立たないように活発化している。
12月1日に招致に向けた超党派の国会議員連盟が立ち上がり、東京オリンピック組織委員会会長の“五輪の申し子”こと橋本参議院議員が会長に就く。
夏・冬大会に選手で7回出場し、“組織委員会会長も夏・冬”の執念を感じるが、失礼ながらオリンピック以外の政治活動を知らない。
札幌市の秋元市長も11月29日に「開催計画概要」を発表した。
開催経費を道外を含めた既存施設の活用、運営要員の縮減、施設整備は最小限の800億円として、総額2800億円から3000億円と見込んでいる。
これまでの試算から900億円を削減したというが、東京オリンピックの杜撰な見積もりが知られるところとなり、もう誰も信じないだろう。
開催の目的も「札幌らしい持続可能なオリンピック・パラリンピック」で「人と地球と未来にやさしい大会で新たなレガシーにもたらす」という抽象的なもの。
IOCがオリンピックを開かなければ運営出来ない商業組織になっていることがもう明らかになっている。金まみれのオリンピックは夏であろうが冬であろうが考え直す時代だが、ズルズルと札幌での開催に向かっている。
国民の冬季オリンピックへの関心は薄いだろう。札幌市長は慎重な議論をリードしなければIOCに飲み込まれる。