楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

『 私の自転車旅物語 2018 』-台湾一周 -12 (台東から東海岸を北上)

2022年03月22日 | 環島

PS.昨日は春分の日。ウクライナ戦争開始27日目。何か重苦しい日々だ。TVに軍事アナリストばかりが登場し、「プーチンしか止められない」とコメントする異常さ。バイデン大統領がヨーロッパに行く。何も出来なければ彼も歴史に汚点を残す。酷でも何でも無い。それがアメリカ大統領なのだと思う。

 

 

2018年4月11

 

 

台東から台湾島の東海岸をひたすら北上する。太平洋を見ていると、この先に日本があるのだとふと思う。山が海に落ちる風景は北海道の桧山の大成海岸、日高の海岸に良く似ている。

 

 

 

アイスコーヒーを飲む。晩飯の時の缶ビール以外は水しか飲まないので甘い。

 

 

 

所々に椰子ジュースを売っている店がある。椰子のココナッツは濃厚なクリーム。店の女性は3才の時に大阪にいたとのことだった。

「美味しい」は台湾語で「ホーチャ」と言うと教えてくれた。その後は、ホーチャ、ホーチャと活用した

 

 

「阿蘇のあか牛」のルーツか。台湾で牛が飼われているとは知らなかった。台北で食べた角切りの牛肉がたっぷり入ったうどんは旨かった。

 

台東から80kmほど走ってきて、長濱という街に着いた。"旅社"の看板が目に入ったので飛び込みで泊まることにした。

 

 

 

嘉義の旅社のおばちゃんは日本語が分かったが、ここは全くの身振り手振り。話しは通じた。おばちゃんに台湾バナナをひと房も貰った。

産湯に丁度良いくらいの小さなタイル張りのバスタブが付いていた。汚れを落とし、 夕食に出た。

 

 

 

お祝い事があったのか、親戚縁者らしき集まり。台湾は外食の文化だ。壁に日月潭の土産店にあった蓑笠が掛かっていた。

 

 

 

 

ずっと屋台のエスニックだったので入口の魚や野菜に期待して食堂に入った。何とイサキの刺身!炒飯も旨そう。 野菜炒めも身体に優しそうだ。 

食べ物屋では「ジャパニーズ」と断って人が食べている品を指差す。台湾の屋台、食堂に酒類は殆ど置かれていないが、この店は違った。 暫くぶりの台湾ビール。

隣のグループに「レモンの輪切りを入れて飲むと旨いよ」と勧められた。

若い店主がテーブルに来てくれて、身振り手振りで意気投合。

爆睡。

 

2018年4月12

 

6:30 コンビニで用意した朝昼兼用の オニギリ、牛乳、果物、そしておばさんのバナナを持って、太櫓閣(タロコ)渓谷のある花蓮を目指して出発。およそ90km。

 

 

 

飛び魚が獲れるようだ。

    - 石梯という海岸で飛び魚を裂く女の背に南国の汗 -

 

 

黒潮は泡立つのか?

 

 

 

北回帰線の標塔。大陸側を南下していた時に嘉義市で通過した。ここは太平側の花蓮県の豊浜にある標塔。台湾島をほぼ半分に分けている。

 

 

 

休憩。

 

 

16:00  花蓮(ファーレン)に到着。

台湾に来て、初めて通常の?ホテルに泊まった。

 

久し振りに部屋のTVを見ると、見たことの無い日本人がよく登場する。日本に戻って、当時の福田財務次官のセクハラ疑惑のニュースだったと分かった。

台湾は蔡英文総統はじめ、政治家らしき人物の地方視察などの映像がしきりに映る。

野球中継も多く、先住民族の歴史や活動を伝える専門チャンネルが興味深かった。

 

荷物を解いていると、フロントの台湾男性から殆ど聞き取れないかん高い英語の電話が入った。「ここには滞在できない!」と怒られているような・・・。

そんなこと言われても。

(つづく)

 


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
回帰線 (文科系)
2022-03-22 17:07:49
 聞いてはいた言葉だが、回帰線を初めて辞書で引いて、意味が分かった。台湾は南半分が熱帯地方、北が亜熱帯なのだ。日本など北半球国の真夏に太陽がここまで来るんだということも、南回帰線はその反対ということも含めて、初めて知った。

 トビウオ写真が面白いし、ファーレンも面白くて、イサキの刺身は美味しそう!ちなみに、刺身の下の意気投合写真で左が貴方なのね?
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優しさが滲む (ポエット・M)
2022-03-22 19:35:03
『楕円と円』さん こんばんは。
「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。

「春は光から」と伺ったことがあります。立春から春分にかけての時期を「光の春」と呼ぶようですが、事実この時期は日差しを見るとすっかり春と感じることがあります。

「光の春」はもともとはロシアで使われていた言葉とのこと。ロシアでは長く厳しい冬が終わりに近づき少しずつ日が長く、空が明るくなっていくのを感じる2月を「光の春」と呼ぶようです。

ロシアでは今、心ある方がこの国を後にしているとのニュースに触れましたが、大統領の暴走を一刻も早く止めないと、ウクライナはもとより、世界の破綻が危惧されます。

「春よ早くと大盛りにする」との句に『楕円と円』さんのお人柄と、優しさが滲む詠歌と思います。

これからも宜しくお願い致します。
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今後も楽しみに・・・ (fumiel-shima)
2022-03-23 09:17:31
楕円と円さん、こんにちは。

素朴(?)な感じのする椰子ジュースも疲れた躰には効き目がありそうですね。

牛を飼う光景も日本とは大きく違い、ちょっとずさんな感じですが、何となく長閑でおおらかに見えますね。

私も今夜はいつものビールにレモンの輪切りを入れて飲んでみます。

楕円と円さんの人柄がそうさせるのでしょうが、会う人誰もフレンドリーで人情豊かな人たちのようですね。

これから多少の波乱万丈的なことも起きるのでしょうか、‥楽しみです。
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Unknown (『楕円と円』)
2022-03-23 10:13:29
fumiel-shimaさん>コメント有り難うございます。国と人は別ですね。韓国ともそうだと思います。何も起きないことを切に願っていますし、もし起きたら日本、我々は何を為すべきなのか、悩むと思います。
ビール&レモンは考えもしませんでした。イタリアではトマトジュースで割るといいますからアリですね。
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Unknown (『楕円と円』)
2022-03-23 10:25:51
ポエット・Mさん>「光の春」、良い言葉を教えて貰いました。北極冒険家の角幡唯介さんは太陽の昇らない極夜を旅して、その存在の偉大さに改めて気付いたというようなことを話しています。北海道ではどんなに雪が積もっても春になれば溶けるという希望、歓びがあるから冬が越せるのだと思っています。
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Unknown (『楕円と円』)
2022-03-23 10:31:28
文科系さん>私も行くまでは回帰線の意味は知りませんでした。日本から近いところが台湾のようです。台湾では夏至の時に太陽が真上に来るそうです。4月でも雲間から太陽が出ると瞬く間に30℃を超えていました。
ケッタ一人旅(笑)では貴重なツーシヨットです。笑
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