《こんなにコンパクトになる。》
自転車旅の「衣」「食」「住」でバリエーションの多いのは「食」だ。ファミリーキャンプのようにダッチオーブンにワインということはないがライドと同じくらい楽しい。
私は炊事道具を携帯し、キャンプ気分を楽しむ。と言っても旅立ちは大抵7時前なので朝はラジオを聴きながらテントでコーヒーを飲むだけ。格好良く言えばブランチ派になる。
この方が身体も軽いし、車の少ない早朝を気持ち良く走れる。昼前にコンビニか景色の良い適当な場所でオニギリ、野菜ジュース、ヨーグルトを摂る。家にメールしたり、ルートや宿泊場所を探したりして休息する。
夜は早めに目的地に着いてなるべく自炊する。レクレーションのようなものだ。近くに同好の士がいれば一緒に缶ビールを飲んだりするのも楽しみだ。
悪天候の時は携帯アプリでライダーハウス、トラベラーズホテルのようなところを探す。このような時は施設で自炊するか、近くの居酒屋に出掛けて土地の人と話をする。安い温泉があれば最高だ。
最近はコンビニ、スーパーに調理が簡単で美味しい食品が沢山売られているので、持参した炊事道具で調理する。時間が無いときは缶詰と野菜を煮込んだスープだ。直ぐに出来て栄養も摂れる。
炊事道具も軽量・小型に拘って山岳用のものを使い、洗剤、調味料は小瓶に入れて持って行く。レトルト米は加熱にガスを使うので米をシェイカーに入れて少量持参し、大抵はコンビニのオニギリ、食パンを利用している。
天気が良くて景色の良いキャンプ場には休息を兼ねて連泊する。太陽光ソーラーでバッテリーを充電し、洗濯をし、読書の合間に朝、昼、晩とメニューを考え作っていると一日が終わる。
ああ、早くコロナが終息して気持ちの良い季節になって欲しい。
2019年8月 知床「熊の湯野営場」