「プラージュ」 誉田哲也 幻冬舎 2015.9.15
罪と罰、悪と正義、加害者と被害者……。
罰があるのは、赦す前提があるから。
あるシェアハウスに住む、厄介者たち。
以下、引用。
人をとことん傷つける関心というものも、世の中にはある。人間の持つ関心や興味は、下世話な好奇心を安易に作り出す。膨れ上がり、暴走を始めた好奇心は真実など求めなくなる。ただ、生贄が欲しいだけ。
「プラージュ」はフランス語で「海辺」。海と陸との境界線。曖昧に揺らぎ続ける、人と人との接点。男と女、善と悪、真実と嘘、愛と憎しみ。そして、罪と赦し。