「モンスターズ」 B.J.ホラーズ : 編 白水社 2014.8.10
現代アメリカ傑作短篇集。
訳 : 古屋美登里
フランケンシュタイン映画が大好きな少年の爆笑の日々。
几帳面な男の怪我した爪から生まれた無口な働き者。
サマーキャンプでいじめられッ子が遭遇したもっとも危険な相手。
等々……。
ファンタジー?
ホラー?
日常や心に潜む"異端"、
そして異端であることの哀しみと寂しさ。
「芥子の花」 西條奈加 新潮社 2006.9.20
金春屋ゴメス、の続編。
再読。
近未来にあって隔離された「江戸」という発想は、やはり面白い。
いわゆる"文明の利器"は使わない世界。
探索も人の手頼みだが、外の世界では月への移住も進んでいる。
阿片栽培の目論見を、どうにか阻止したが、
「江戸」潰しを謀る「日本」の大物政治家と国連が、背後にいるらしい
というところで終わっていた。
もう、続編は書かないのだろうか。
辰次郎の父・辰衛の言葉。
「寂しくない人間など、この世にいないよ」
「どれほど強そうに見えても、どんなに幸せそうでも、
誰も彼もやっぱり寂しいんだ」
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