ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

「あきない世傳 金と銀 六 本流篇」

2019-05-01 22:59:30 | 

 

「あきない世傳  金と銀 六 本流篇」 髙田郁 角川春樹事務所 2019.2.18

 

大坂天満の呉服商『五鈴屋』は、天災や大不況など度重なる危機を乗り越え、江戸侵出に向けて慎重に準備を進めていた。

その最中、六代目店主の智蔵が病に倒れてしまう。

 

と、前巻まではここまで。

 

女房の幸は、智蔵との約束を果たすべく立ち上がる。

『女名前禁止』の掟のもと、如何にして五鈴屋の暖簾を守り抜くのか。

商習慣もひとの気質もまるで違う江戸で『買うての幸い、売っての幸せ』を根付かせたい、との願いは叶えられるのか。

 

ーー売り手よりも、買い手のことを先に考える信条ーー

 

「頂いたご縁を大切にすることと、安易に誰かを頼ることとは別なのです」

 

「蟻の眼と、鶚(みさご)の眼」

ーーどんな状況に置かれたとしても、大きな視野と、小さな視点を持つことが出来れば、おそらく難局を乗り越えられる。

 

「この地では『野暮』がもっとも忌み嫌われ、『粋』が重んじられていますよね」

同じ「粋」の字を当てるが、大坂の「すい」とは、世の中の酸いも甘いも知り抜いた、丸みのあるもの。片や、江戸の「いき」は、意気。威勢があって鋭いもの。

 

 

ようやく、浅草に五鈴屋が開店した。

 

 

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