ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

「赤い風」

2018-10-18 22:37:16 | 

 

「赤い風」 梶よう子 文藝春秋 2018.7.10

 

徳川綱吉の治世下、川越藩の領内では、牛馬のための飼料や堆肥のための草を採取する秣場で、農民同士のいさかいが絶えなかった。

百姓の倅・正蔵も十のとき、男五人に襲われ、父・吉二郎を亡くした。

新たに川越藩主となった柳沢保明(のちの吉保)は、側近の筆頭家老・曾根権太夫、懐刀の荻生惣右衛門(徂徠)を送り込み、その地を畑地として開拓するよう命じる。

果たしての狙いは、領民の生活を豊かにするためなのか、それとも年貢を徴収して将軍・綱吉の歓心を買うためなのかーー。

 

荒涼たる原野を二年で畑地にせよーー

前代未聞の命に、武士と農民が身分を超えて挑む。

 

最後の方は、ずいぶん駆け足の感じだった。

さて、農民はともかく、家老などは実在の人物なのだろうか。

 

 

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