GUINNESS BOOK

英国系パブ&ビール飲み歩き日記+α

ペールエールの歴史と伝統 … Coors Visitor Centre

2005-06-25 | イギリス旅行記2004
Coorsの名に失望を覚えながら入った、Burton Upon TrentのCoors Visitor Centreですが、展示はイギリス伝統のビール造りや、大英帝国時代のビール輸出など、BASS MUSEUMそのものの内容で一安心。
それだけに、なおのこと“Coors Visitor Centre”という名に違和感を覚えます。

coors
入り口でこの巨大な携帯電話をもらって中へ。
説明札の番号を押すと、説明が流れます。
残念ながら日本語はありませんでした。

coors
ペールエールの元となる、カルシウムと硫黄を含んだ硬水を生み出す地層。
この水が取れない地域でペールエールを作るときには、水に添加物を加えて硬水化するのですが、その作業は“バートナイズ”と呼ばれるそうです。
(藤原ヒロユキ氏の本で知りましたが、ここの説明音声でも“Burtonize”と言ってました)

coors
醸造プロセスの説明は、伝統的なものが中心。
これはBurton Union Systemの一部。沢山の樽を長く繋ぎ合わせた、この地方独自の発酵装置だそうなのですが、現在でも実際に使われているのはMarstonsだけだそうです。

coors
以前は専用の鉄道も敷設されていたそうで、トーマスみたいな鉄道や、愛嬌のあるトラックや馬車も沢山並んでいました。
今でも催事などには馬車が繰り出されるそうで、車庫の横には馬も飼われていました。

なかなか楽しい博物館ではありましたが、歴史や伝統の説明がほとんどで、現在はどのようにビールが造られているのか、についてはほとんど触れられていないのが少々残念。

以前、アイルランドのミドルトン醸造所に行ったときにも同様だったのですが、
「歴史は分かりました。今はどうやって造られているのか見られないんですか?」
と伺ったところ、
「今はほとんど工場だから、見ても面白くないですよ」
との返事。
そりゃそうなのかも知れませんが、やっぱり、
「いつも飲んでるあのお酒は、どうやって造ったの?」
っていう興味にも、応えて頂きたいですね。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
中はクアーズじゃないんですね! (beer-kichi)
2005-06-25 14:17:14
写真を見させていただく限りでは、あまり変わっていないようでホッとしました。

確かに、今の工場も見たいですよね。
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Coorsファンはガッカリ? (イワサ)
2005-06-26 10:28:43
入り口とお土産コーナー、それにBAR以外にはCoorsの影響は無い感じでした。

逆に、Coors目当ての人はガッカリするかも知れません。



これを書くのにサイトを調べていたら、平日にはブリュワリーツアーもあるみたいです。

もうちょっと調べておけば良かった…
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