リターンプラモデリング

ガンプラを中心としてキャラもの模型を作ります

プラ用接着剤テスト2 (結果発表)

2010-05-10 02:36:41 | 技法解説
前回作ったテスト片の表面を耐水ペーパーで仕上げ平滑にする

接着した部分は溶剤の影響で硬さや粘りが変化して耐水ペーパーの削れ方に差があるのではないかと考えたので、#600、#800の2種類の仕上げテスト片を作りその差を調べてみる

GSIクレオスのガンダムカラー CG101 ファントムグレーを接着部分に塗装する



さて、ここでテスト片の様子を写真で載せて説明する予定だったのですが、各接着剤使用時の明確な差がわかる写真が撮れなかったので、文章のみで説明します


  タミヤセメント
接着の状態は良好
#600と#800仕上げの差は見られません
端の部分に接着できてない箇所がある、これは接着剤の量が少なく貼り合わせる前に乾い てしまったためと考えられます


  タミヤセメント(流し込みタイプ)
接着の状態は良好
#600と#800仕上げの差は見られません
ところどころに線状のくぼみがある、これは接着剤流し込みを裏面から行ったために表側まで浸透しなかったためと考えられます


  Mr.セメント・リモネン系(流し込みタイプ)
接着の状態は良好
#600と#800仕上げの差は見られません
今回試した5種の接着剤の中でもっとも良好な仕上げです


  アクリルサンデー接着剤
接着の状態は良好
#600と#800仕上げの差は見られません
張り合わせの段差がひどく、余分なところに接着剤がはみ出したり、接着剤が流れ込んでいない箇所があったりしていますが、すべては注入器に原因があるので、本格使用するときは付属の注入機を使用せずに、注射器を使うこと、ゴムパッキン使用のものは溶剤でゴムがすぐに劣化するので、ガラス製のものが好ましい


  Mr.ジャストはけ塗り接着剤
接着の状態は良くない
耐水ペーパーで削るときに接着箇所が剥がれてしまった
接着できている箇所でも接着線が見える
短時間で接着できるので、急いで製作するときには有効
模型雑誌の作例では瞬間接着剤は多用されているので、使い方にコツがあるのかもしれません


実験の結果、接着剤のひけが原因の窪みは再現されませんでした
考えると強力に接着しようとして接着剤を付けすぎていたのかもしれません
そのためプラが余分に溶けてひけになっていたのかもしれません、しかし少ないと今回タミヤセメントの実験であったように貼り合わせる前に乾いてしまって接着が弱いということも起こります


  結論
今回最も成績の良いリモネン系接着剤を主に使用していきたいと思います
リモネンは溶剤に比べると揮発性が低いため少量使用でも張り合わせ前に乾いてしまうこともあまりなく、流し込みのときでも表面まで浸透しないうちに揮発するということもないと考えられので、このような好成績となったと考えられます、ただ乾燥には時間がかかりそうです

今後はオレンジの香りのリモネン接着剤を中心に使用します、残った接着剤は裏面とか内部で使用

次回からまたガンプラ旧キット製作に入ります

前の回を読む
プラ用接着剤テスト(使用接着剤説明)
コメント
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