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どすこい山根康民日記

道路交通に関する事を中心に紹介しています。

リニュアルした逢坂隧道と熊野古道 牛馬童子を訪れる

2024-04-07 21:45:35 | 日記
4/7、今日は雲が多いながらも晴れの良いお天気でした。

白浜周辺でも🌸桜が見頃になっています。
桜の下でお花見をされる方々や新入学生でしょうか?
真新しいランドセルを背負って写真撮影をされていました。
日本の春の風景の一コマですね。
ご入学おめでとうございます(^_^)/

タンポポも咲いています。

🎏こいのぼりを発見!もうそんな時期なんですね(^^♪
今日は、少し前に田辺市中辺路町にある逢坂隧道(おうさかずいどう)が、
9年ぶりに通行可能になったと報道があったので現地へ相棒と出掛けました。

https://www.agara.co.jp/article/350254
【動画】「逢坂隧道」9年ぶり通行再開 災害時の国道311号の迂回路にも、和歌山・田辺市
紀伊民報 2024年02月26日

https://www.agara.co.jp/article/51479
⇧21年度末完成目指す 田辺市、逢坂隧道を大規模修繕
紀伊民報 2020年03月11日


田辺市中辺路町福定(ふくさだ)にある氏山(うじやま)橋バス停を左折します。

この道は、大銀杏で有名な宝泉寺へ行くアクセス道路になります。

国道311号 氏山橋には牛馬童子のモニュメントがあります。

横から撮影

宝泉寺の大銀杏近くに到着
この時季は、イチョウの葉も無く寂しい感じです。
長い間この道は、逢坂隧道が通行止めだったので、
近露まで通り抜ける事が出来ませんでしたが、
久しぶりに走り抜けてみたいと思います。

宝泉寺駐車場近くに「福定ウォーキングマップ」の看板があります。
私には歩いて行く体力が無いので💦
相棒(原付バイク)に乗せてもらって坂道を上ります。

この道は、逢坂トンネルが開通するまでは、国道311号でした。

ガードレールに貼り付けられた 国道311号栗栖川(くりすがわ)の表示

この道がかつて国道だった事を表しています。

昔は国道でしたが、今は田辺市が管理する市道です。
法面が補強されています。

途中には、コンクリート支柱にフェンスを取付けた箇所があります。

ガードレールの代替機能を果たしていたのかなぁ?

ちょっと写真が分かりにくいかも知れませんが💦

私が子供の頃、この道を国鉄バスが走っていました。
この狭路をバスで走行するには、かなりの運転技術を要したと思います。
子供ながら「スゴイなぁ~」と感心したものです。

さて今日の目的地でもある逢坂隧道に到着
トンネル内の様子は、上にある紀伊民報の動画をご覧頂ければと思います。

古い話で恐縮ですが、私が子供の頃、
写真右の場所に平屋の古い建物がありました。
いつまで建物が残っていたのか覚えていませんが、
ポツンと一軒家?的な感じでした。
後年、何の資料か忘れましたが、この建物は当時、
逢坂隧道の工事に携わった人が住んでいた?と書かれていたような記憶があります。

逢坂隧道に入ります。高さ制限3.4mです。
坑口には、扁額も何もありません。何だか寂しい((+_+))

逢坂隧道内から近露側を写す

同位置から縦に撮影

逢坂隧道 近露側坑口付近

記事によると、逢坂隧道は延長555・2メートルで、1945年の完成。
中央付近に待避所があるが、幅員は3・5メートルと狭い。
現在の国道311号「逢坂トンネル」(延長1402メートル)が
90年4月に供用開始されるまで、幹線道路として利用されてきた。とあります。

1945年開通といえば太平洋戦争終戦の年です。
どう考えても極度に物資が不足したなか、
恐らく大規模な機械など使えず、
多分、手掘りで掘られたのではと推測します。

逢坂隧道の福定側、近露側の両側を見ましたが、
扁額はもとより、トンネルに関する歴史を示すものは何もありませんでした。
せめて銘板で1945年竣工 2024年改良
延長555.2m 幅3.5mとだけでも表示していて欲しかった…と
トンネル好きの個人的な意見で申し訳ありませんが、
少し残念に思いました。

広川町にある白木トンネルの銘板

今回、逢坂隧道が再び利用出来るようになって良かったのですが、
私のなかでは、由良洞隧道の未来のカタチ?を見ているようで一抹の不安を感じました。
由良洞隧道も両坑口は既にコンクリートで補強されていますが、
坑内には、明治期の長手積み(レンガ)が残されています。

もしかすると将来的には、逢坂隧道のように由良洞隧道もコンクリートで、
ガチガチに固められてしまうかも知れません。
せっかく逢坂隧道という名称もあるのに、どこにも表示されていません(T_T)

しかし道路を維持管理する上で、コストの問題は避けて通れません。
そのため今後、廃道(封鎖)にするのか?コンクリートで補強するのか?
高コストをかけてなるべく現状を維持するか?
について選択を迫られる時が来るかと思います。

由良洞隧道は、明治22年(1889年)竣工なので、もう130年以上頑張っていますが、
今でもトンネル内に亀裂がある事から、今後の状況次第によっては、
逢坂隧道のように通行止めになる可能性もあります。

今回の逢坂隧道が将来の由良洞隧道にならないようにしたい!と強く思いました。
現在、由良洞隧道について土木学会選奨土木遺産への申請を行っていますが、
申請した最大の理由は「歴史的価値について広く知って頂きたい!」という想いからです。

トンネルの事になると、つい熱くなってしまうクセがあります💦
さて逢坂隧道を抜けると案内看板を発見

拡大

おっ!ここにも国道311号だった名残が

国道311号 朝来(あっそ) と表示

国道311号 朝来とは上富田町朝来地区を指し国道311号の終点になります。

この道をバス等の大型車両も走っていました。

ここから国道311号(現道)へ道が繋がっています。

道の駅中辺路まで繋がっています。距離0.2㎞

熊野古道になります。

道の駅からは、旧国道311号(現:市道近露福定線)が熊野古道になります。

ここから次の目的地である牛馬童子まで熊野古道を歩きます。

案内看板があるので道を間違える事は無さそうです。

今日は、熊野古道を牛馬童子まで歩きましたが、
道中、外国人を含む8名の方が歩いていました。

世界遺産 熊野古道

熊野古道を歩きながら皆さんは、どんな事を思っているのでしょうね(^^ゞ
私ですか?(*´Д`)ハァハァ言いながら歩いていました。

熊野古道から木々の間に旧国道が見えます。

一里塚跡

昔は、どんな一里塚が立っていたんでしょうね

写真で見ると歩きやすそうな道ですが、
途中には、木の根の間を上るような所もあります。

この看板裏付近は、少し平地があります。
大昔は、休憩所(茶店)でもあったのかなぁ?と思ってしまいますが…

ちょっと分かりにくいかも知れませんが、平地になっています。

山の斜面には、石垣も作られています。

小さな祠を発見。旅人を見守っていたのでしょうか?

平地の近くに牛馬童子への看板を発見

もう少しです

石段を上ります

近露の宝塔が見えます

御佛前 とあります

近露の宝塔

https://tabi-mag.jp/wa0182/
⇧箸折峠(近露の宝塔)

寛政二年?1790年になりますが、こちらの石碑について、
ネットで調べても見つける事が出来ませんでした。
どこかにあるのかなぁ?
文字が刻まれていますが、私には内容が分かりませんでした。

熊野古道中辺路ルートのシンボル的存在でもある牛馬童子。
無事到着出来ました。

拡大

横から撮影

手を合わせたくなります

右はお不動様でしょうか?

これからも末永く道中の旅人をお見守り頂けたらと思います。

近くには牛馬童子押印所があります

ここから近露王子まであと0.6㎞

箸折峠の牛馬童子について紹介があります

拡大

英文

牛馬童子について注意書きがあります。
これからも、そっと見守りたいですね。

牛馬童子へは、旧国道から歩いてすぐ行ける道もあります

この看板が目印です。

こんな感じです

牛馬童子から下り坂を走って来ると民家が見えてきました。
近露(ちかつゆ)の集落が近くなってきました。

木々の間から近露の集落が見えます

あと少しです
ここから見る景色も素晴らしいです。
子供の頃、祖父の車に乗って本宮までドライブした事がありますが、
今と違ってとても遠かった記憶があります。
なので近露の街を見た時、久しぶりに家を見た!という、
ぼんやりとした思い出があります。

近露を流れる日置川の上流部を撮影

同下流部を撮影

最後は、熊野古道ちかつゆ Aコープによってパンを食べながら休憩

逢坂トンネル
このトンネルが開通する前は、先程走った逢坂隧道を走っていましたが、
開通により所要時間が大幅に短縮されました。

逢坂トンネル
1989年12月 和歌山県
延長1402.0m 幅7.0m 高さ4.5m

逢坂トンネル 長さ1402m

何度も通っているトンネルですが、
トンネル手前に非常電話がある事を初めて知りました。

非常電話

拡大

非常電話のある場所のすぐ近くには、道の駅中辺路があり公衆電話もあります。
長大トンネルの場合、トンネル内に非常電話があるのは知っていますが、
トンネルの外にもあるのは、高速道路と違って一般道では珍しいのでは?
調べた事はありませんが、トンネル坑口近くに公衆電話が設置されている所は、
これまでにも見かけた事がありますが、非常電話があるのは恐らく今まで見た事が無いような???

今回、逢坂隧道と牛馬童子を訪れましたが、
リニュアルした逢坂隧道から私なりに学びや気付かされる事がありました。
新しい道と古い道(熊野古道)を歩く事で、
現在の舗装された道路の快適性を実感しました。
これからも色々な発見を相棒(原付バイク)と一緒に探せられたらと思います。
ここまでお読み頂き、ありがとうございます(^^♪

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