どすこい山根康民日記

道路交通に関する事を中心に紹介しています。

熊野市内にある関西電力と中部電力の境界 松本峠と鬼ヶ城まで走る

2023-01-22 12:56:51 | 日記
1/21、先週に引き続き三重県熊野市まで相棒(原付バイク)と走って来ました。
というのも⇩Yahoo知恵袋にあった
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13230786588
rayloenard03さんの回答の一部を引用させて頂きます。

松本峠以南の2町14村では、いくつかの電力会社によって
電気が供給されていましたが、1938年9月までに宇治川電気に統合されています。
しかし、戦時中の1941年に国家総動員法に基づいた配電統制令が施行されたことに伴い、
配電会社が全国で9社に統合されたため、東邦電力は中部配電(現・中部電力)に、
宇治川電気は関西配電(現・関西電力)へと供給事業を引き継いでいます。
これが戦後もそのまま引き継がれたため、現在も松本峠が中部電力と関西電力の境界となっています。


私は、興味深く読ませて頂きました。
えっ?松本峠って、国道42号を走っていると目に入ってくる
あの松本峠?っと思うと、居ても立っても居られないようになりました。
これは現地へ見に行くしかないでしょう!

今日、現地へ行けるのを待ちわびていましたが、
自分で言うのも何ですが、だいぶ変わっていますね(^^ゞ

三重県熊野市紀和町小川口で偶然、関西電力の表示を見つけた事から、
調べていくうちに、関西電力を構成する前身となった宇治川電気に辿り着き、
さらに戦前の町村や電力供給会社の名残が、同じ熊野市でありながら、
市内に2つの電力会社が存在する事の珍しさ。
同じ熊野市民でも住んでいる地域によって電力会社が異なる。

それって、メチャクチャ興味をそそられませんか?
えっ?何とも思わないって…(*_*;
まぁ、そういう皆様が普通ですのでご安心ください。


今日は、快晴ですが、風がとても冷たく感じました。
ただ、こんなに天気が良いと、ついついスロットルをあけたくなりますが、
原付なので、そんなにスピードは出ませんが(^^ゞ
さぁ、これから国道311号を田辺市本宮町方面に走ります。

上富田町 岩崎交差点近く
湯の峰温泉48㎞ 川湯温泉47㎞ 渡瀬温泉46㎞

国道311号 田辺市中辺路町真砂(まなご)地区

新宮69㎞ 本宮38㎞ 龍神22㎞

田辺市中辺路町大川(おおかわ)地区で走行距離66,666.6kmを達成しました。
詳しくは、走行距離66,666㎞達成 で紹介させて頂いています。
写真が縦になってしまいスミマセン(^^ゞ
https://blog.goo.ne.jp/dosukoiya/e/df7687a88ce68f8569e62d24d45c459c

道の駅 熊野古道中辺路でトイレ休憩

道の駅に掲示していましたが、こういう写真を見ると安全運転への気持ちが引き締まる思いです。

田辺市中辺路町近露(ちかつゆ)
本当に天気が良いです。

下を流れる川は、日置川(ひきがわ)点在する住宅が何とも言えません。
のんびり、ゆったりと走ります。

熊野古道案内図

いつもの田辺市中辺路町の小広峠バス停近くの温度表示は4℃
天気は良いのですが、日陰に入るとヒンヤリと寒く感じます。

国道168号 新宮市熊野川町(くまのがわちょう)東敷屋(ひがししきや)
写真中央に見える東敷屋トンネルと続く 二ツ石トンネルは、幅員も広く高規格道路になります。
両トンネルを抜けると田辺市本宮町になります。



東敷屋地区から見る熊野川

三重県熊野市紀和町小川口に入りました。
ここで振り返って、瀞(どろ)大橋を渡ると和歌山県新宮市熊野川町になります。

今回、再び熊野市を訪ねるキッカケとなった関西電力の表示がある電柱

熊野市金山町にある案山子(かかし)さん

ステキな女性が迎えてくれます

定期的?に衣装を変えているようです

熊野市 道の駅 熊野・花の窟(いわや)で珍しいクマノザクラを発見

クマノザクラの紹介

国道42号にある松本峠の標識
三重・愛知方面へ走行する際には、良く目にする標識でしたので、
この松本峠が関西電力と中部電力の境界になっているなんて…
目的地が、近づいてきたので楽しみです( *´艸`)

鬼城とありますが、関電のマークが薄っすらと見えます。

松本峠の下にある鬼ヶ城歩道トンネル 長さ509m
本当は、このトンネル上にある松本峠の西側入口まで行きたかったのですが、
道路工事のため入る事が出来ませんでした(T_T)

この鬼ヶ城歩道トンネルは、近代土木遺産に認定されています。
https://committees.jsce.or.jp/heritage/node/277
鬼ヶ城歩道トンネル(木本隧道)の解説シート

トンネル内の様子(車両は東方向への一方通行)

鬼ヶ城歩道トンネル東側
いやいや…💦💦いつもなら、このような古いトンネル(隧道)を紹介するのですが、
今回は、トンネルが目的ではなく関西電力と中部電力の境界を訪ねる事です。

おおっ!これは、境界を思わせる雰囲気が漂っています。

鬼ヶ城歩道トンネルの西側の電柱には、鬼城と関電マークが見えます

鬼ヶ上歩道トンネルを上から見ます







ちなみに鬼ヶ城歩道トンネルの電気は、どちら(関電?中電?)からでしょうか?
配電制御盤を見てみます

関西電力でした
この時、結構興奮していました!(^^)!
もはや意味不明ですね…

それでは、松本峠の下にある鬼ヶ城歩道トンネルに入ります。
トンネル東側は、どうなっているんでしょうか?

トンネルを抜けて最初の電柱が左に見えました。
近づいてみます



おおっ!中部電力の表示があります。

電柱を見上げると

中部電力です!(^^)!
ヤッター!松本峠の下にある鬼ヶ城歩道トンネルが、
関西電力と中部電力の境界である事が分かりました。
しかし、Yahoo知恵袋に回答されたrayloenard03さん、
この事を知っていたなんてスゴイです(*´ω`*)

鬼ヶ城歩道トンネル東側にある中部電力の電柱

さて今日、最後の目的地でもある鬼ヶ城へ

あれっ?途中にある電柱が

キジヨーとかなり薄く関電マークが見えます。
えっ?この先の鬼ヶ城センターは、関電のエリア?





田本研造翁小伝

翁は天保二年(1831)現熊野市神川町の山深き農家に生まる
二十二歳長崎に行き蘭医に仕え
かたわらオランダ写真術に心寄すが志を得ず
二十八歳函館に渡るも病みて右脚切断の悲運に遇う
ときに執刀医たりし縁をもってロシア領事館医より写真術を取得す

明治四年(1871)北海道開拓使命により
開拓記録写真撮影に専心すること十有余年
その厖大なる作品は迫真の記録性に優れ
隻脚写真師の声名これより大いに挙がる

風景と人物主流の写真史初期秀抜のドキュメントは高く評価され
下岡蓮杖 上野彦馬と並びわが国写真界の先駆者と称される

大正元年(1912)八十一歳函館に歿す



https://www.bunka.pref.mie.lg.jp/rekishi/kenshi/asp/hakken/detail.asp?record=248
激動の時代 写し取り-「日本写真界の元祖」田本研造

https://www.mikumano.net/meguri/tamotokenzo.html
み熊野ねっと 田本研造生家跡(たもとけんぞうせいかあと)

ネットで調べてみると「えっ?」こんな所で土方歳三にゆかりのある方と出会うとは…
田本研造翁の石碑って、何気なく目に入ったので簡単に撮影しただけなのに(*_*;
もっと、ちゃんと写真に撮っておけばよかったなぁ…と
帰って来てから少し後悔しました((+_+))
これは、また熊野市へ走りそうだなぁ~
熊野市、なかなか奥が深い街だ!
地形的な奥深さもありますが、人や歴史が深く感じました。

写真奥側に見える建物は、中部電力エリアです。

ただ山(松本峠)からの電柱が、こちら(鬼ヶ城センター)に来ています。

鬼ヶ城センター前の電柱を確認すると関電でした





今日は、鬼ヶ城まで歩いて行けます

鬼ヶ城への駐車場は無料になっています



夕暮れ近くでしたので、このような写真になりました





見事な自然美です







鬼ヶ城入口にあるホテルへの電柱は

中部電力でした

写真正面の山(松本峠)が、関西電力と中部電力の境界である事がよくわかりました。
山に沿って左方向にある鬼ヶ城センターへの電力供給は、関電が担っている事もわかりました。
まぁ、こんな事に興味を持つ人は、かなり少ないと思いますが…

鬼ヶ城歩道トンネル東側に立つ中部電力の電柱

世界遺産熊野古道 松本峠

松本峠東側入口は、国道42号沿いにあります





松本峠への道は、趣のある石段になっています

国道42号 鬼ヶ城トンネル西側

トンネル近くの電柱は、キジョー(鬼城)とあり関電です。
このあと近くのオークワで、パンとコーヒーを買って
白浜への帰路につきましたが、また熊野市へは来たいと思います。

今回、たまたま見かけて撮影した田本研造翁の石碑から
調べてみると土方歳三とゆかりのある人物だったという事がわかり、
そのような方が熊野市におられたとは…と驚きました(^^ゞ
熊野市って意外と、まだまだ何かありそうです。
私にとって観光施設の有無は、あまり関心が無いのですが、
それより地域に根差した歴史や文化の方が興味あります。

これが最後の写真ですが、田辺市中辺路町の小広峠にある
温度表示は、0℃ これは寒いはずやぁ~

今日も相棒との旅は、色んな発見がありましたが、また一緒に出掛けようね。
ここまでお読み頂き、ありがとうございます(*´ω`)