はるかに遠い夢

沢田研二さんにロ・メロメロ。
ジュリーの事を考えると頭の中がお花畑。
その花を押し花にしたいなぁなんて…

炎の肖像

2012年05月30日 | ジュリー 映画
最近、“SEE SEE RIDER”に嵌っていて(あの、最後に「one more」っていうところがメチャメチャ好き)
「そういえば、『炎の肖像』でもライブで歌われているシーンがあったはず」
と、『炎の肖像(1974)』を鑑賞することに。

久々に観たら何だかいろいろと発見があって嬉しかったです。
皆さんとっくにご存知だとは思いますが、まぁとりあえずという事で

まず、最初にマンションに帰って来て、鏡の前でおでこの絆創膏を剥がすシーン。
鼻歌を歌われているのですが、これって“ママとドキドキ”だったんですね
大好きな曲なのでまさにドキドキしました
(“ママとドキドキ”については過去のブログで触れているのよろしければこちらをどうぞ)

あと、このマンションって、実際に当時ジュリーが住んでいた中野のマンションだとどこかで読んだことがあるのですが本当ですか

内装もそのままなのかなぁ。

あのスカーフの水色に合わせて、白水色のおパンツに履き替えるために入る山のような洋服のカーテンも、ジュリーが実際に使っていたままなのでしょうか

その後女の子が来たため慌てておパンツとスカーフだけのお姿からジーパンとTシャツを上に着るんだけど、あのなぞの『健康のため ジーンズを はきましょう』Tシャツは「悪魔のようなあいつ」第八回で良ちゃんがスポーツクラブに行った時も着ていましたよね

もしかして、ジュリーの私物


それから、楽屋で堯之さんやサリー達とでマージャンをしているシーン。
ジュリーは何だか借りてきた猫のようにちょこんと座っていて、居心地が悪そう

いつぞや、ピー先生がトークライブで
「沢田のマージャンでの得意のあがり手はニコニコ(=七対子)」
的な事を話されたと聞き、家族マージャン程度しかやった事のない私でも
「やっぱりご本人が仰っている通り、麻雀はお得意じゃないのかも
などど考えましたが、何とこの映画のなかで、実際にニコニコでリーチをかけているんです

結果としては、リーチまでかけていたのに結局サリーにあがられていました
ジュリーの隣の方がジュリーの手牌でどうしてあがれなかったか話しているので、麻雀に詳しい息子に観せて解説して貰ったところ、詳細は省きますがようはニコニコで上がるにしても待っている牌が悪すぎるとのこと。

「ジュリーは麻雀は下手…いやお母さんと同じでよく知らないんじゃない?サリーは普通に上手。
それより、なんで他の人は結構厚着なのにジュリーだけ裸なの
ときかれ、私としては
「う~ん、サービスかな
と答えるしかありませんでした。(マニアには正解ですよね


長編のプロモーションビデオを観ているような、物語としてはちょっと中途半端な気もする映画ですが(もともとは主人公が殺されて終わるはずが過激すぎるという事で変更になったせいもあるかも)、お父さん役の佐野周二さんを始め、脇を固めている俳優陣もとてもいいお芝居をされています。

エンディングで歌われている“I who have nothing”(実に素晴らしいあぁ、やっぱりこの方は天才なんだと思う)の歌詞、
I who have nothing(私は何も持たない)
I who have no one (私は何者でもない)
が、この映画を象徴しているように思えます。
虚無的な無軌道さとでも言うのか、70年代という時代を強烈に感じさせ、充分見ごたえのある作品になっています。

何より、今と変わらずサリーがノリノリでベースを弾く姿を含め、当時のジュリーの貴重なライブシーンがオフィシャルで残されたことに感謝


今日のDVD:悪魔のようなあいつ 4