はるかに遠い夢

沢田研二さんにロ・メロメロ。
ジュリーの事を考えると頭の中がお花畑。
その花を押し花にしたいなぁなんて…

「悪名」 4月27日 栃木文化会館

2014年04月30日 | ジュリー 音楽劇
在来線を使って片道3時間。
栃木へ行ってきました

客席が2階まである大きなホールのせいか、お芝居が始まってもちょっとざわついていたような
しかしそこは、“The Badboys Return!”のイントロが始まり、男衆が逆光の中をズンズン進んでくると、有無を言わせずビシッと締まり「悪名」の世界に突入です
その後も客席は、思わぬところで笑ったり拍手が湧いたり、最後はスタンディング・オベーションもあり、和やかに盛り上がっていい雰囲気でした

オープニングの“The Badboys Return!”に話しを戻しますが、一列に並んで腰を落としてガンを飛ばすところ、やっぱり何度見てもカッコイイ~
ワクワクします。
この日は、ジュリーと私の対角線上に若杉さんがいて、若杉さんのお顔をまじまじと見てしまったのですが、気合いの入ったとってもいいお顔をしていて、思わず見惚れてしまった
毎回毎回、同じようにテンションをマックスに持ち上げて開演に臨む…、役者さんってスゴイですね。

ジュリーは、気持ちよさそうに朝吉親分になってました

ここで、この日の私の大ヒットを発表
最後のお絹さんとの別れの場面。
朝吉親分が、「これまで持ってたんやから、いっそこの先もずっと持っとけ」と、お絹さんに証文を渡します。
お絹さんは、素直にそれを受け取る。
この証文を受け取るという行為は、つまり朝吉親分の愛を受け入れたということだと思うのです。

ここで、朝吉親分ったら、「ヤッタ~よかった~」って感じでニコ~ッと笑ったんです。
まさに←こんな顔で。
今まで、ここでこんな表情をすることはなかったと思いますが、そのお顔が余りにも可愛くて、思わず、
「かわいい~
と、声に出してしまった
ジュリーったらズルいな~、やってくれますね

また、サンドイッチマンの場面では、舞台が大きいので、イントロの間に袖から中央まで行くのに距離があったのですが、かなり早足でサササ~と移動してきて、ここも可愛かった

あと、これはシリアスな場面ですが、これから殴り込みを掛けに行こうとする朝吉の背中に向かって、
お絹さんが、「あんさん死んだら、わても死にまっせ」と絶叫し、
朝吉親分が、「わいは死なん。戦争の時もそうやったやろが」
と、諭すように言うところ。
この台詞の裏に、「なんで、もうちょっとわいを信じで待っとってくれなんだんや」
という朝吉親分の哀しみを感じます。(私の勝手な解釈です
でも、それはお絹さんには絶対に言えない言葉。
う~、切ない
この場面の朝吉親分の、肩から背中が好き

それから、貴重なお写真をアップして下さったからと、ゴマをするわけではありませんが、有馬さんが一段とカッコよかった
「悪名」では、有馬さんは、4役を演じていらっしゃいます。
「びっくりぜんざい」の客、賭場の胴元(配役表ではこうなっていましたが、実際はすわさんが胴元で、有馬さんが中盆、細見さんが振子では?)、福原一家の代貸、そして駅員。
賭場の場面では卑小な雰囲気のチンピラ、代貸役では組のナンバー2として眼光鋭く殺しなんか屁とも思っていない腰の据わったワル
全然違う役柄なのに、どちらもピタッとはまってます。
そして、駅員。
あの朝吉親分がアカペラで歌う“河内音頭”の間に警笛を鳴らす。
それも、“河内音頭”に聴き惚れ引き付けられながら、汽車の発車する時間になり「おっと」と我に返り、線路を確認してから警笛を鳴らす、というのをジュリーの歌のタイミングにピタッと合わせなければならない
普通に考えて、ド緊張ですよ
笛なんて鳴らすだけでも大変なのに、それも舞台の大クライマックスに
マキノさん、ドSですね
もちろん、この笛があるから、汽車が発車したのも分かるし、お絹さんの乗った汽車が動く様まで見えてくる
有馬さんのお蔭です

そんなこんなで、私の「悪名」が終わってしまった
いえ、満足です。
十分楽しませていただきました

2週間ほど空きますが、名古屋・札幌公演が待っています。
もし、迷っている方がいらっしゃったら、是非是非劇場へ

ロックジェット VOL.56

2014年04月27日 | ジュリー タイガース
ちょっと笑ってしまうくらい「ザ・タイガース」推しな表紙
裏表紙も「ザ・タイガース」DVDの宣伝のみ。

編集後記を読んでいると、なんと
「ザ・タイガースの東京ドーム公演のDVDが発売される。
それを祝して、この第56号は、いつもよりも、ひと月早く発売されることになった」
と、あるではありませんか

一般の商業誌でこんなことがあり得るんだ~
も~これは、お昼ご飯を2回抜かしても買うしかないです
中をめくれば、ロック雑誌なのに、朝吉親分とお絹さんの写真が両開きでド~ン
佐藤さん、ゴリゴリ推しましたね
素晴らしいもっとやっちゃって下さい

タイガース&ジュリーについてのインタビューもたっぷりです。
ますは、白井さん
白井さんのジュリーに対する発言って、いつも敬愛の念に溢れていて大好き
「MIS CAST」の頃、
「沢田さんは、僕のことを『変態さん』と言っていましたね。
あの頃、変態という言葉が流行っていたんです。
変態イコールお洒落というところがあった。」
なんてエピソードを披露。
ちょっと自慢げに語っているところが、カワイイ
また、ベースレスになった当初、
「ドアーズはキーボードでベースを弾いていたでしょう。
それを参考にして最初はシンセサイザーでベースを入れたりしたんですけど、沢田さんが『やめましょうよ』と眼でおっしゃってて(笑)」
もぅ、眼と眼で通じ合っちゃってるんだ
以前、白井さんは、
「あの眼で見つめられると、何でもやって差し上げたくなる」
と言った感じのことをおっしゃっていたような
ライブでもお見かけしたことがありますし、今回の「悪名」ではお花を贈っていらっしゃいました。
今年は還暦をお迎えになりました。
おめでとうございます


そして、八島さん。
八島さんがジュリーに楽曲を提供されているのも、ハウンド・ドックの方だとも知っていましたが、インタビューを読んで、改めて色々と思い出してしまった。
1982年のお話。
「“色つきの女でいてくれよ”は、コーセー化粧品のイメージ・ソングでしたよね。
ちょうど同じ頃、ハウンド・ドックはカネボウのイメージ・ソングとして“浮気な、パレット・キャット”を出したんです。
また、○○清志郎さんと○○龍一さんも、“い・け・な・いルージュマジック”を発表して、資生堂のコマーシャルに使われて。」
そうそう、実はわたくし、ブレイク前のハウンド・ドックの大ファンだったのです
中学の頃の友達が、RCのファンで(当時女子中学生でRC好きとは、今考えてもかなり尖がっていたと思う)その影響?で、ハウンド・ドックを聴き始めたのでした。
雨の日比谷野音でのライブ、サイコ―でした(それにしても、雨の野外ライブってなんであんなにテンションが上がるんだろ)
1981年のアルバム「Power Up!」は、死ぬほど聴いてた。
アルバム最後の曲が“涙のBirthday”で、この最後の曲までの流れを聴きたいがために頭から聴く
“涙のBirthday”って、作詞作曲とも八島さん。
そんなに好きだったハウンド・ドックですが、“浮気な、パレット・キャット”でメジャー化した時、応援していたバンドがメジャーになるのは嬉しいけど、余りにも売り方も楽曲も商業的(当時の化粧品のCMsongって、今で言うならバブルの権化的だった)で、残念な気がした思い出が…。
八島さんが作曲をされたジュリーの曲は、“YOKOHAMA BAY BLUES”や“溢れる涙”の他にも、“さよならを待たせて”“泥棒”“愛しい勇気”“嘆きの天使”“恋なんて呼ばない”“マンジャーレ! カンターレ! アモーレ! ”“whisper”“永遠系”“明日”“TOMO=DACHI ”…
スゴイでしょ~
八島さんの作曲だけを集めて、お気に入りリストを作りたくなっちゃう

「インフォメーション」には、きちんと「2014 LIVE 三年想いよ」のツアースケジュールも載っているし、ジュリーの 今が満載です。
うれしい有り難いことでございます。

ただ、一つだけ言わせていただくなら、「1970年代の沢田研二」の記事の扱いが、ちょっと地味だった。
内容は濃いのですから、次号のジュリー特集では、ババ~ンとカラーでドカ~ンと載せてくださいますよう、よろしくお願い申しあげます

「悪名」4月20日(日) 大阪公演千穐楽

2014年04月21日 | ジュリー 音楽劇
面白かった~
ジュリーめっちゃ自由でした。

カーテンコールは2回。
当然、スタンディング・オベーション

1回目は、
「会場の凄い熱気。ありがとさんでございます。」
頭をクリクリして、
「(この髪形に)もんくある?」
と、ガン飛ばし。

2回目は、野田さんがもうジャンパーを脱いじゃってて、みんなに手伝ってもらいながら着直してた
ジュリーのお言葉は、
「大阪、好きだっせ」。

そのあと、ジュリーは跪いてようこさんの手を両手で握り、手を掲げる感じの仕草。
照れながら立ち上がり、
「えろおすんません
とようこさんに謝って、野田さんに突っこまれてた(こんなことするなんて珍し~)

ようこさんとの絡みと言えば、焼けたはずの証文を渡された場面で、
「可愛い顔して、べっぴんさんのくせに
立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は…キツネ憑きか~
(ここはいつも色々と台詞が変わるところで、東京では「このかぼちゃ、こんにゃく」って言っいたときもありました。
「かぼちゃ」は分かるけど「こんにゃく」
と、今回一番派手にアドリブをきかせていたかも
ようこさんは、次の台詞がすぐに出ないくらい笑いをこらえていました

ジュリーってこういうところ分かりやすいからな~
かなりお気に入りのご様子ですね

同じ場面ですが、証文を読み始めた時、逆さに持って、
「きちあさ…(吉朝)」
あ~上手く伝わるでしょうか?
証文だから最後に「朝吉」と名前が記されているのですが、紙を逆さに持ったから「吉朝」と読んだというわけ。
奥さ~ん、このくだらなさ、ど~思います~
と言いつつ、かなりウケてしまったのですがジュリーじゃなきゃ、許されませんよね~

サンドイッチマンの場面でも清次と好きに言い合っていましたが、清次が朝吉親分の声マネをするところで、ジュリーがオモシロ顔で口パクをしていて、その様子がか~な~り面白かった

あとは、実は自分が朝吉だったと、辰三にばれた時の顔芸。
若杉さん偉い
あんな間近であの顔をされて、よく笑わなかったよね

そして、大阪公演は東京公演よりも大きい劇場だったのですが、あの舞台美術には大きな劇場が似合います

今回の装置は、私が観た音楽劇の中でもとりわけスタイリッシュでカッコイイ

乱闘場面も舞台が大きい分、迫力がありました
細見さんが、殴られた体をザーっと滑らせるところなんて凄かった

同じ音楽劇でも、劇場とお客さんによって違うものですね。
地元で歌われる“河内音頭”を聴きたいがための遠征は、大正解でした。
ありがとさんでございます

対談

2014年04月17日 | ジュリー その他
本日より、「悪名」in 大阪
いよいよ本場で歌われる“河内音頭”。
ジュリーも武者震いされているかも

どっかんどっかん盛り上がりそうですね
私も楽には参加出来そうなので、超楽しみ

さて、とっくにみなさんお読みだとは思いますが、以前から予告されていた「日本劇作家協会」主催の ─ 表現の自由を語ろう ― という対談にジュリーがマキノさんと劇作家の永井 愛さんとともに参加されています。
第4回である今回のテーマは、「九条やめたら運が逃げますよ」── いまもっと、憲法の話。
こちらからどうぞ。

このお写真のジュリー、カッコイイじゃないですか~
対談されたのが、 2013年11月3日ということは、LIVE 2013「Pray」の千穐楽前の渋谷の前日
その後すぐにタイガースのリハーサルに入られているので、スケジュール的にその日がベストだったのか?
とにかく、お忙しいですね

個人的に興味深かったのは、
「九条にノーベル平和賞をくださいって、手紙を送りまくってるらしい」
というお言葉。
ジュリーは神奈川新聞で読まれたそうですが、この話題って最近正式に候補になったとニュースで観ましたが、それ以前ってほとんどマスコミに取り上げられていなかった印象です。
11月の段階できっちり情報を押さえているのって、さすがですよね。
本当に言動にブレがないし、責任感を感じます。

そして、後半かなりマキノさんと永井さんが熱くなり語っていますが、そういう時ジュリーって「俺にしゃべらせろ」的な空気を出さない方なのでしょう
決して無口な方ではないだろうにね~
こういうところが、器の大きい方なんだなと思ってしまふ。

あ~早く「三年想いよ」をライブで聴きたい

「悪名」 in 北九州

2014年04月13日 | ジュリー 音楽劇
メルさんから、小倉でもご活躍のジュリー朝吉親分一座のレポをいただきました
メルさんがご覧になったのは、12日土曜日の昼の部と夜の部です


<二週間ぶり二度目の「悪名」>

セリフも仕草も歌もパワーアップしてるわ~ 
サザンシアターは下手ボックスセンター寄り、北九州芸術劇場昼の部は、上手ボックスセンター寄り。
見える景色が違ってる
だから、何度も観たくなるのよね~
サザンシアターでは、清次さんが歌う時、客席に振ったら、たしか拍手があったとおもうけど、今日は無反応
で、清次さんは、
「シーン、腹立つわ~、けど歌う」
って
その代わり、
「河内音頭が聴きたい」
ってセリフのとこでは客席、大拍手
ジュリーも、「う~ん」って感じでご機嫌さんで、歌ってくれました
リズム隊も最高
北九州芸術劇場はホールから小倉城が見渡せるとっても素敵な劇場です。
夜の部も楽しみ

夜の部は、歌が心に響いた~
最高 
カーテンコールではスタンディング
ジュリーの挨拶も昼より長くて、
「今日は遅くまでありがとうございます。 
そろそろ八重の桜です。
でも明日は雨です」
だって

<更に一夜明け>

やっぱり福岡のファンは熱い
夜もお絹さんの、
「河内音頭歌って」
のセリフに客席、拍手
「お願い」
のセリフのとこでも拍手
ジュリーも、「そおかぁっ」てかんじで客席見渡して
カーテンコールでもジュリーコールたくさんあったし
北九州楽はもっともっと盛り上がるんだろうな~



メルさん、熱いレポをありがと~ね
私も福岡に行ってみたいにゃあ