古希前の最後の誕生日のお祝いに、
白浜に来ています。
昼間はアドベンチャーを満喫して、
そのあと少しだけ三段壁を眺めて、
宿に向かっています。
宿は崎の湯の少し南側にあります。
4時過ぎに行くと、駐車場は満杯で、
すこし離れたところにある
臨時駐車場に向かいます。
平日なのに、白浜はやはりビッグな観光地。
大勢の人が訪れているんですねえ。
部屋も決まり、
さあそれでは温泉に向かいましょう。
ここの温泉は海に面していて
とてもよさそうです。
はいってゆくと、おお露天風呂が
海に向かっています。
いい天気の一日で、きれいな夕焼けが
予感されます。
それにしても広い海に面した露天風呂は、
とっても心を癒してくれますね。
69年も生きて、その先でこんな温泉に
まったりとつかるなんてまあ、
とってもいい老後を迎えましたね。
ずっと人のための仕事をしてきて、
今も地元自治会でボランティアを
いっぱいしていて、
市役所でも仕事をしていて
自分なりにある意味満たされていますねえ。
遊びも人の10倍くらい遊んだしねえ。
なんかまったりと心まで
癒してもらったいい温泉旅行となりました。
さああったまったし、
このあとは楽しみの夕食です。
食堂は、ホテルに隣接しているビルの
一階にある大きな食堂です。
大きなロの字型のカウンター席が
ならんでいます。
誘導されて席に座ると、
もうそこには刺し身やてんぷらなどの
食事が置かれていて、
その横にはアワビが焼かれようと
しています。
ああ、豪華食事の始まりです。
まずは生ビールで乾杯。
少しずついただいていきますと、
アワビに火がつけられます。
ああ、残酷焼きですねえ。
ふたがされるので、
暴れている様子はうかがえません。
むかし、湯浅の海ででっかいアワビを
見つけた時に、焼肉のコンロの上で
焼いたら、もうまるで悲鳴を上げて
いるんじゃないかとおお暴れだったもんなあ。
今日、この場でご飯を食べている人は
100人ぐらいかなあ。
そんなに大勢がアワビを食べるなんて、
もう白浜にアワビが居なくなるんじゃないか
と心配してしまいましたよ。
お姉さんがやってきて、
「もうアワビは食べれますよ。切りましょか」
というのでお願いしました。
「では」といいつつ、
はさみで切ってゆきます。
「あのねえ、毎日アワビを切っているんですよ」
というように、手つきは鮮やかです。
「これって養殖?」ときいたら
「もちろんそうですよ」と
言ってはりました。
そりゃそうですよねえ。
これで天然とか言われたら、
もう海に足向けて寝れませんし、
海辺の露天風呂入りつつ
「なむあわびだぶつ」って
唱えないといけませんね。
ありがたくアワビを
そうしていただいていると、
ちょうど海方向が夕焼けです。
皆さんカメラで撮影しながら、
ごちそうをほおばってましたね。
まあ値段的にも、おいしい場所で
おいしいごはんだったので
「また来ようかねえ」と
ミセスと盛り上がりながら、
ビールの後は日本酒をいただきました。
この歳になって、ビールもおいしく、
日本酒もさわやかって健康の証ですね。
そのことにも感謝しつつ、
白浜の夕餉は進んでいくのでありました。
さて食事後は、部屋に帰って
買い置きのビールをまた飲み始めます。
つまみは持参のおやつと、
先ほど補強した食品です。
近づきつつある古稀に感謝しつつの旅、
一日目はこうして終わっていくのでありました。