日本を代表する
素晴らしいミュージシャンである
井上陽水さんと
日本の歌謡界を
長年支えてこられた
作詞家・星野哲郎さんの
二人について少しだけ
書いてみたいと思います。
異質なお二人について
どうしても書いてみたいとの
衝動にかられました。
では、
まず井上陽水さんですが
詩のイメージとしては
軽くみえてとっても深い。
言葉が異彩で、
独特の美意識が
あると思います。
井上陽水は
何を言っているのか
よくわからない、
はぐらかしの名人です。
これほど知的で示唆に満ち品性のある
言葉で表現出来る
ミュージシャンは
いないと思います。
高い認識力で
客観視点から繰り出す歌詞は
ひねりが効いていて
ひと味もふた味も違う。
そして
さらにユーモアセンスが加味されて
一筋縄ではいかない
世界観が作り出されている。
独特の世界観の
歌詞の言葉の深さと
色あせないメロディーが相まって、
心の中奥深く浸食して
何十年も消え去らない。
男はつらいよの
フーテンの寅さんの
セリフを思い出します
「それを言っちゃおしめいよ」
・・・
陽水は最後まで言わない
「言い尽くさない」
・・
「秘すれば花」のような
情緒が魅力なのだ。
常識を越えた
次元ワールド
・・・
ついていけない
。
井上陽水さんの世界が爆発
・・・
曲名 「とまどうペリカン」
夜のどこかに隠された
あなたの瞳がささやく
どうか今夜のゆく先を
教えておくれとささやく
私も今さみしい時だから
教えるのはすぐ出来る
夜を二人でゆくのなら
あなたが邪魔者を消して
あとを私がついてゆく
あなたの足あとを消して
風の音に届かぬ 夢をのせ
夜の中へまぎれ込む
※あなたライオン たて髪ゆらし
ほえるライオン おなかをすかせ
あなたライオン 闇におびえて
私はとまどうペリカン※
あなたひとりで走るなら
私が遠くはぐれたら
立ち止まらずに振り向いて
危険は前にもあるから
どこからでもあなたは見えるから
爪を休め眠る時も
(※くり返し)
あなたライオン 金色の服
その日暮らし 風に追われて
あなたライオン 私はあなたを
愛してとまどうペリカン
ペリカンに形容されて
嬉しい女性は
誰一人いないと思いますが
幻想的でペリカンが美しく見える
・・・
こんな世界は誰も考えない
では、
日本が生んだ
最高の作詞家・星野哲郎さん
について
考えていくことにします。
しかし、
私のような者が
書いてはいけないと
思います。
ただただ、
感想を書かせて頂くことを
許して頂きたい。
作詞家・星野哲郎さんの詩は
書き出しの2行に
凄みが凝縮されていることです。
「海鳴りの詩」
五体に刻んだ赤銅色の シワが男の五線譜だ ・・・
「兄弟船」
波の谷間に命の花が ふたつ並んで咲いている ・・・
「みだれ髪」
① 髪の乱れに手をやれば 赤い蹴出しが風に舞う ・・・
③ 春は二重に巻いた帯 三重に巻いても 余る秋 ・・・
・・・ 暗や 涯てなや 塩屋の岬
見えぬ心を 照らしておくれ
ひとりぽっちに しないでおくれ
晩年のひばりの寂しさを
余すところなく伝えている
「兄弟仁義」
親の血をひく 兄弟よりも かたいちぎりの義兄弟
「風雪ながれ旅」
① 破れ単衣にに 三味線だけば よされよされと 雪が降る
③ 三昧が折れたら 両手を叩け バチが無ければ 櫛でひけ
「おんなの宿」
① 思い出に降る 雨もある 恋にぬれゆく 傘もあろ
② たとえひと汽車 おくれても すぐに別れが くるものを
作詞・作曲家の中山大三郎さんは
この詩を見て、
500番まで書いてみようと決意したそうです。
ところが
この詩に続いて書いた
詩の陳腐さに
自分でも腹が立ったそうで
300番目くらいから、
どうにか見られるようになり、
改めて星野哲郎という
人の偉大さを
感じたとのこと。
書き切れないほどで
・・・
星野哲郎さんの作品は
約4000ほどあると
言われています。
同じ時代に生きて
星野哲郎さんの作品に出会ったことに
心から感謝しなければならないと
思います。
このような偉大な方も
人生が1回きりというのは
悲しいことです。
星野哲郎さんに
心から哀悼の意を
表したいです。
詩から多くのことを教えて頂いたことを
心から感謝したいと思います。
音楽は本当に素晴らしい。
これからも
色々な音楽にふれ合いながら
生活していきたいものです。
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では
皆さん
今日は晴天で
本当に暑い日に
なりそうです。
水分は十分に補充して
くれぐれも
熱中症にならないよう
気をつけて下さい。
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