一昨日
私のあるブログ記事を見た方から
コメント頂き
その方のブログ記事の中に
お住まいと思えます
部屋の写真の１枚が掲載されていて
その部屋の家具がとても素敵でした。
そこで私自身が
もうすでに忘れていたことを
想い出したのです。
それは
私は２００７年に突然
生まれて初めて
家具の製作をして
いきなり
日本で最大の家具ショー
ＩＰＥＣに出展したのです。
その当時
画期的な家具だったと思います。
家具は３種類制作しましたが、
出展用の家具制作費が
約１５０万円ほどかかりました。
何故こんなに高かったのかと言いますと
外Ｒ と 内Ｒ
（角がすべて曲線（Ｒ））
を使った家具です。
その時、
私は家具製作など素人で
Ｒ曲線（特に内Ｒ）を使ったら
自動制作出来ないことも
機械製作が出来ないことなど
知りませんでした。
よって、
すべて手作業製作になってのです。
だから
展示用の家具の製作費用が
かなりの金額となったのです。
２１世紀の時代
すべて手作業でなければ
作れないとは考えてもいなかったのです。
そして
東京のビッグサイトに展示し
何百万人近い方が見にこられ
私の家具も結構脚光浴びました。
その結果
全国でマンションを展開している企業が
私の作品を全国のマンションに導入したいので
１個４０万円で納品してほしいとの
商談がありました。
しかし
外Ｒ、内Ｒを使った家具が難関で
全国の家具製作様と交渉しましたが
どうしても何処も
７０万円ほどになると言われ
今度はエージェント経由で
中国の業者とも交渉しましたが
納入価格４０万円をクリアー出来ず
話が進展しないまま
現在に到っています。
では、その家具を
ご覧になって頂ければと思います。
これは
私の人生の夢の足跡のひとつです。
↓ Ｏｈ Ｕｎｉｔ という名の家具です
この家具の棚はどの位置にもつけられ
宙に浮いたように見えるところが苦労した点です。
そして、このセットは横に何個でも並べられる
ことも出来るように設計されています。
組み合わせも自由です。
結局
この家具の製作コストが１個約７０万円ほど
かかって市場の期待に応えられなかったのです。
そして、２つ目の家具は
Ｍｕｒｏ ムロ という名の家具で
イタリア語で 壁という意味です。
この家具は
この変形した１つを
組み合わせて作ることで色々な形になる
というものです。
曲線を活用しているので
組み合わせ後の曲線が綺麗なのです。
このように光の当たり方で
陽と陰（影）も楽しめます。
この家具も評価を得たのですが
製造コストが１個２万円ほどに
なってしまったのです。
そして、このユニット塗装は
高級感漂うものにしていました。
そして、
３つ目は上記ＭｕｒｏのＢタイプです。
これも変形した１個を数個（何個でも可能）で
組み合わせることで色々な曲線の
家具になるというものです。
そして、
この時は３色を用意していましたので
組み合わせ方で
色々な家具に変貌するというものです。
しかし
この家具は外Ｒ、内Ｒ を
つかっていない為
製造コストは１個約５０００円ほどでした。
私はこれら家具を
アビーレという商標で
売りだそうと考えていました。
しかし
２１世紀の時代に
流れ作業で製作出来ないこともある事を
この時に始めて知ったのです。
知った時はもう遅かったのです。
例え良いものを作っても
市場に答えられなければ無です。
この当時
この家具については
家具専門誌も取り上げて
くれたのです。
ということで
私の無謀な人生初めての
家具製作という挑戦であり
夢のひとつの足跡でした。
ブログのひとつのコメントで
忘れていたことを
一昨日思い出しましたので
書き連ねました。
私にとっては
懐かしくも悔しい
思い出でありました。
もし
これから家具をデザインしょうとする方は
外Ｒ 、 内Ｒ を活用した
家具をつくろうと考えたら
事前の調査した方が良いと思います。
・
・
・
もう夏は終わったようです。
今日の朝は本当に
涼しいですね。
ということで
季節の変わり目には
風邪を引くことがあります。
皆さん
気をつけて下さい。
では
また明日（？）
お会い出来ればと思います。
・
・
・