「ぐるくん」のひとりごと

大好きな海のこと、沖縄のこと。 また今関心を持っている韓国語の学習、韓ドラ・レビューなど気ままな雑記

<215> 「ごめん 愛してる」 その後SS①

2006年06月14日 | 韓国ドラマ
 泣きました~。

 世の中がワールド・カップで盛り上がっていると言うのに、どっぷりミサの世界にはまったまま吹替え版視聴完走。

 時々突っ込みたい所もあったけど、そんな事は重箱の隅をつつくような事と、まずはストーリーに専念した。

 素敵なレビュー・エントリがたくさんあるので、ストーリーを一つ一つ紹介する事はやめておこう。

 しかしながら、見事に構成されていた。

 脚本家の思う壺、狙いどころにはまり込んだ事は否めないw

 主役のソ・ジソブの台詞のない演技が光っていた。

 少なくともこの作品は、ジソブの代表作として名を残すだろう。


 身辺整理を全て済ませ、ムヒョクは一人永久の旅についた・・・

 その一年後、ユンの復帰が決まり、ソギョン&カルチ母子の行く末の不安もない事を見届けたウンチェはムヒョクの眠る、そして運命の出会いをしたオーストラリアを訪れる・・・

 ムヒョクの墓前で花を手向け、ウンチェは静かに愛しく恋しいアジョシーの元へと自らの命を絶つ・・・

 あれほど健気に生きていた二人の死と言う残酷なエンディングに泣くしかなかった。

 今度発売されるDVDには、この空白の1年間を描いたアニメーションがプラスされると言う。


 無謀にも、「ごめん 愛してる」の二次創作SSを書いてみようと思い立った。

 あまりに悲しすぎたストーリーを自分なりに消化させ、納得させる為に・・・


・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜。・。・゜★・。・。☆

 「ごめん 愛してる」SS①
 ------ ソン・デチョン(ウンチェ父)の告白 --------

 ムヒョク君に真実を話してしまった事が良かったのか?今でも考えています。

 そして、私のこう言う優柔不断さがオ・ドゥリにもムヒョク姉弟にもそして愛娘ウンチェにも償いきれない不幸をもたらしました。

 私は自分の人生を自分自身を守る為、犯した罪の大きさに目をつぶり、忘れ去る事で平静を保ってきたのです。


 ムヒョク君の事故の連絡が入った時、自分がどんな状態となったか分からないほど動転しました。

 遺体と対面したのは、私とオーストラリアから来ていたジヨンさんと言うムヒョク君と親交のあった女性だけでした。

 彼女はムヒョク君から事前に遺言をうけていたらしく、彼の亡骸を抱きしめひとしきり泣いた後、彼の意向を私に伝えました。

 ユンへの臓器提供の事。

 オーストラリアに葬られる事。

 ジヨンさんは事後の処理をてきぱきとこなし、ムヒョク君を連れてオーストラリアに帰っていきました。

 唯一の形見となった私が作らせた指輪を見た時のウンチェの顔は忘れられません。

 娘の悲しみを私への怒りに代えなければ、このままろうそくの火のように燃え尽きてしまいそうで・・・私は指輪の話から、ムヒョク姉弟が捨てられた経緯をウンチェに語りました。

 激しく泣きじゃくり、私をバンバン叩くと思っていました。

 またそうしてくれる事を望んでいました。

 しかし、ポロポロ涙を流しながら黙って話を聞き終えたウンチェは「この指輪はソギョンお姉さんに渡さなきゃ・・・」と一言呟いただけでした。

 ユンやオ・ドゥリにムヒョク君の心臓移植を納得させたのもウンチェでした。

 「アジョシーが望んだ事だから・・・」
 「アジョシーが天国にいけないから・・・」と

 ユンの手術が無事終わり経過も良好とわかった頃、オ・ドゥリはソギョンさんとカルチ君親子を自宅に呼び寄せ、一緒に暮したいと言い出しました。

 それが彼女なりのムヒョク君への感謝の気持ちだったのだと思います。

 私の借りていた離れの家にソギョンさんとカルチ君は住むことになりました。

 ウンチェにとって思い出の多すぎる場所を離れる事が、少しでも慰めになればと引越ししていたのです。

 しかし、ウンチェは「アジョシーに頼まれているから・・・」と、ソギョンさんとカルチ君の引越しを仕切り、二人の為に住み慣れた家の手直しをしたのです。

 オ・ドゥリはソギョンさんの障害を慈しみカルチ君を可愛がり、二人もその愛に充分答えたのです。

 オ・ドゥリの暴露本を出版しようとしていたミン・ヒョンソク老人も「ムヒョクに顔向けができんからなぁ~」と出版を諦めて下さいました。

 ユンの芸能界復帰も決まり、私は安心しきっていました。

 ウンチェが胸の奥底で絶える事なく流し続けていた涙に気が付きませんでした。

 ユンだけには旅行に行くと伝えていたようですが・・・ユンとてこんな事になるとは思いもよらなかったでしょう。


 私がオーストラリアに駆けつけた時、迎えてくれたのは、ムヒョク君の最期に会ったジヨンさんでした。

 ウンチェはジヨンさんを訪ねて、ムヒョク君のお墓の場所を聞いたそうです。

 ジヨンさんがウンチェから聞いたという、ウンチェとムヒョク君のオーストラリアでの出会いの経緯を聞きました。

 また、ムヒョク君のオーストラリアでの過酷な人生を・・・

 ジヨンさんもまた7年間も同棲してムヒョク君に愛されていたのに、そんな彼を裏切って結婚し、その式の最中に自分を庇って彼が被弾した事をずっと後悔していました。

 ここにも自分が撒いた種で贖罪の日々を送っている人がいた訳です。

 ウンチェは事故死の為、検死を受けねばなりませんでした。

 ウンチェを韓国に連れ帰るつもりで私一人が来た訳ですが、ジヨンさんの話を聞き、ムヒョク君の墓を参った私は決心しました。

 ウンチェをムヒョク君に託そうと・・・

 電話の向こうで大声を上げている妻ヘスクを黙らせ、ウンチェの亡骸をムヒョク君と一緒にしてもらったのです。

 ジヨンさんがずっと付き添って、様々な諸手続きに奔走してくれました。


 私は帰国してから、オ・ドゥリ、ユン、ソギョンさんとカルチ君、そして我が家族を一同に集め、私の罪を告白しました。

 オ・ドゥリの悲嘆は言うべきもありませんが、事情の粗方を知っていたユンがしっかりと母オ・ドゥリを抱きしめ、
 「母さん、兄貴は、ヒョンはここにいるよ。」
 「ヒョンも僕も二人で母さんをずっと愛してるよ。」と・・・

 その横でソギョンさんが
 「きれいなおばちゃん、泣かないで~」とオ・ドゥリの涙を拭っていました。

 遺されたもう一人の我が子の存在が、彼女を大いに慰めたのです。

 賢いカルチ君は、幼いながらも事のあらましを理解しサムチュンとウンチェの事を思って泣いていました。

 オ・ドゥリはそんなカルチ君を抱き締めました。

 私の目の前で、私が引き裂いた家族が共に抱き合い、泣いていました。


 私は妻ヘスク、娘のスクチェ・ミンチェに大声で泣かれながらぶたれていました。

 「お父さん、ひどい!! ひどすぎる!!」

 でも、一番そうやって私をなじって欲しかった娘、愛しい娘は・・・いません。


 ムヒョク君、これで、この苦しみで罰を受けた事になるのだろうか?

 私の犯した余りにも大きな罪の・・・

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 お粗末・・・ここまでお付き合い頂き、申し訳ございません。

 私なりの想像です。

 一番悪いのはオドゥリの母親だと思っているのですが、この人はもう亡くなっています。

 唯一、真実を知っているウンチェ父の思い一つで、こんな悲劇にはならなかったのではと言う思いがありました。

 そこで自分が愚かだったと後悔しただろうウンチェ父の胸中を表現してみたのですが?
  
  


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すごいです 感動 (ミント)
2006-06-15 21:28:27
2度読み返し 素晴らしいです



読んでいて涙が出てきてしまいました





すごい~~文章~~上手~~~うらやましいです

しかも ウンチェの父の気持ちになってる・・・・



ほんと確かにあの空白の1年はと思うと・・・

胸が痛くなりますし どうなってしまったかかなり気になります

きっと そうですね 確かに



あの当時捨てたときの ユンのママのママは亡くなってるし~ウンチェの父しか知らないこと



でも でも 不倫の子とはいえ 生まれてくる子供には何の関係もない 大切な命ですもの



ほんとひどい話・・・・・



そうなんですか アニメーションつきなんですね~

いいなぁ~



ほんとうに素晴らしい お話です

読んでいて涙ぽろぽろ出てきました



まだ抜けられなくて・・・ミサ廃人どっぷりです!



素晴らしいドラマですよね~~



私 日本のTVのドラマみても泣けなかったんです 実は・・・・



冬のソナタで 涙腺の栓が取れたみたいな感じです



ミサは本当に心に残りすぎる~~~素晴らしいドラマですね



今日は読ませていただき感謝です ありがとうございます

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おぉ~~~ (亜衣)
2006-06-15 22:26:39
ぐるくんさん、

「なんくるないさぁ~やってみれ~♪」にコメント、

ありがとうございました!

あちらも見ていてくれるんですね^^嬉しいです。

そして、さすがはダイバー、イラブチャーのうんこのこともご存知だったのですねーー^^



相変わらず韓ドラにメロメロなんですね♪

私は韓ドラ観たことないですが

(日本のドラマもほとんど… 今はTVもない^^;)

ぐるくんさんの記事観て、興味出てきましたよ。

飛行機の中で韓国映画がある時は観たりしてますよ~^^
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ありがとうございま~す (ぐるくん)
2006-06-17 09:03:09
☆ミントさん☆

 良かったです。 褒めてくれてwありがとう!



 今まで様々な韓国ドラマや映画を見てきたけど、近くて遠い韓国の異文化や歴史を知る事や結構乱暴な作り方してるからツッコミ処が多くw、そんな面を楽しんでいる人間だったので、ドラマそのものにどっぷりって言うのは初体験です/爆



 ムヒョクとウンチェの悲恋も切なかったけど、親と子と言うもう一つのテーマが琴線にふれたのかなぁ~と少し落ち着いた今、考えてます。



 その後SS、②UP

 ③は、まもなく完成・・・

 ④も草案中です。

 時間があったら、時々覗きに来て下さい。





☆亜衣さん☆

 コメントありがとうございます。



 韓国語の勉強の方は聞かないで~って状態ですw

 このドラマには何故かはまってしまいました。

 知らない人には、何をブチブチほざいているんだ~?なんでしょうが・・・虜になった方は、お構いなしの状態ですw



 最近はもっぱらネットの海に潜ってばかりですw



 亜衣さん今はドイツですね!

 戻られてからの新しいエントリ、楽しみにしてますよ~

 
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即席のドラマ韓国の (ミント)
2006-06-17 20:13:06
よくわかります(笑)



私も他のもいろいろ観てきましたが

いろんなことで つっこみたくなったりしながら

いつも観ています!ふふふ~~



ムヒョクの読みました 読んでいて涙でてきました

素晴らしいです 感動しました



ありがとう~~~
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こんばんわ~ (ゆーこ)
2007-06-07 03:03:51
ぐるくんさん。はじめましてっ。ルナさんちからやってきました、ゆーこと申します。
ルナさんちのBBSに「ごめ愛」のその後を執筆されたと聞いてお邪魔してます。

超~感動です。マジで泣きました。本編を見てて、ウンチェ父が真実を隠し続けてるのに腹が立って・・・腹がたってムヒョクが真実を知った時、「罰を受けろっ」って言ったのが印象的でした。
オドリィ母とウンチェ父のために、なんにんもの人が不幸になってしまって・・・。最後には、最愛の娘を失い、ウンチェ父はこの先ずーーっと死ぬまで苦しみ続けるでしょうね。
ぐるくんさんのストーリーでムヒョクとウンチェが一緒になれてよかった~。天国で幸せになってほしいです。

「ごめ愛」あまりにも悲しい物語で泣きっぱなしでした。ムヒョクの後を追って自殺する・・・・。これって悲しすぎますよね
感情移入しすぎてしまって、なかなか抜け出せず大変でした

うまく感想が書けなくてすみませんでも、でも、でも・・・ぐるくんさんのストーリーに超感動したんですっ

またお邪魔させてくださいね
返信する
ようこそ!! (ぐるくん)
2007-06-07 08:20:19
 ゆーこさん、コメントありがとうございます。

 昨年の今頃、私も『ミサ』にどっぷりはまってましたw
 空白の1年後、ウンチェの自殺と言うエンディングはあまりに悲しくて・・・
 自分を納得させる為の創作でした。
 ①~⑤連作です。
 時間があったら、辿ってみて下さい。
 この時期6~7月辺りまで、『ミサ』ネタの記事が続いているので、探して読んで頂ければ幸いです。

 これからもよろしくお願い致しま~す。
 ありがとうございました。
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お見事です! (RTママ)
2007-06-07 09:08:10
こんにちわ

毎日お邪魔してます。

昨日は「ピアノ」「グリーンローズ」(グリーンはまだですが)
今日は「ごめん愛してる」で、感動してます

私も最終話見て、色々と考えてました。
作り手の仕業で、こうゆう終わり方?
視聴者に「ごめん愛~」を心の片隅に残す為?

ムヒョクの死後
あまりにも、何故?何故そうなった?
それぞれの気持は?
ウンチェがムヒョクの元へ行くまでの時間の流れは・・・

SS① 完璧でした。
ぐるくんさんのSSでもう一話できますね。
 皆さんと同じで

「ピアノ」にも書いたのですが。
最高に~~良いです。
ぐるくんさんの文章、私好きです
「ごめん愛~」見終わって・・心の中にあった何かが、ふ~って解けていくような・・・

上手く表現できませんが・・・

連作があるみたいですね。
さっそく、お邪魔させていただきます。

ティッシュ用意して・・・
返信する
ありがとうございます (ぐるくん)
2007-06-07 12:03:17
 RTママさん、コメントありがとうございます。

 丁寧に見て頂いて・・・こちらの方が恐縮しちゃいます。 ( ..)ヾ ポリポリ
 
 私も『ミサ』視聴後は脱力感と喪失感と埋める事のできない切なさで、ドラマには感動したけど、宙ぶらりん状態でした。

 暑くなる時期に『雪の華』をウルウルしながら聴いているので、家族からも呆れられw

 自己満足の為に初めて、二次創作してみたんです。

 でも、共感して貰ってよかった~
 
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