「ぐるくん」のひとりごと

大好きな海のこと、沖縄のこと。 また今関心を持っている韓国語の学習、韓ドラ・レビューなど気ままな雑記

<1545>『最高だ! イ・スンシン』

2013年04月27日 | 韓国ドラマ

 3/9からスタートしているKBS2週末ドラマ『最高だ! イ・スンシン/최고다 이순신』。(脚本:チョン·ユギョンssi、演出:ユン·ソンシクssi)

   

 

 19時55分から放送帯なので、他局の強敵ドラマもない事もあって、初っ端から20%を越える高視聴率を得る順調な滑り出しです。

 公式HP → こちら

 

 アイユちゃんと『The King 2Hearts』忠臣ウン・シギョン役を好演したチョ・ジョンソクssiが主演。

 ミュージカル・スターとして有名なチョ・ジョンソクssiが、芸能企画会社の若き代表シン・ジュノを演じます。

 ドラマの中で、アイユちゃんとのデュエットを是非ともしてほしい!!と願わずにはいられないほど、歌声がすてきな俳優さんです。

 

 アイユちゃんの演じるヒロイン、イ・スンシンは、知る人ぞ知る、韓国の人なら皆知ってる英雄、李舜臣将軍と同じ名前w

 ≫李舜臣将軍は「壬辰倭乱(日本では、文禄・慶長の役)で、秀吉の派兵軍と戦った民族的英雄、救国の英雄とされています

    

 

 就活の面接でも、この名前で一笑・・・

 「李舜臣(イ・スンシン)は、本名なのか?

 「本名なら、うちの会社ではなく海洋警察庁に入って独島でも守った方がいいのでは?

 と、面接官にバカにされてしまいます。

 また、他のセリフの中でも、「おい!100ウォン!」と、アイユちゃん演じるスンシンを呼び止めるシーンがありました。

 そう、韓国の100ウォン硬貨には、李舜臣将軍の肖像が使われています。

 

 

 「独島を守れ」云々のセリフは、日本に版権が輸出される時など、どう扱われるんだろ?とちょいと気にはなりましたが・・・軽快なストーリー展開で、サクサク見る事ができます。

 

 ところが、本家韓国では、このヒロインの名前に関して、大きな問題になりました。

 まず、初回放送の時点で、視聴者掲示板等に、「今すぐ、謝罪しろ!」「李舜臣将軍に対する侮辱を中断しろ!」などの抗議文が殺到したそうです。

 翌々日には、グローバル青年連合DNと言う団体が、ソウル中央地方裁判所に、主人公の名前の使用禁止仮処分申込書を提出。

 DN側の訴状内容は・・・

 <李舜臣をこのように再創造する事は、自身の道徳的、人格的尊厳に対する自覚と、他人のそれの承認、尊敬、賞賛という名誉を侵犯する。 私たち国民が、李舜臣を介して国民的尊厳や自覚を毀損する権利は、KBSにはない。

 <ドラマが終わる頃には、学生にとって、李舜臣はアイユになってしまう懸念もある。

 <このドラマが放映後も、私たちは少なくとも5年以上、このドラマが及ぼした悪影響と意図を集中分析するだろう。

 と、まぁ、想像以上に「李舜臣将軍への冒涜」を問題視しています。

 

 これに対し、制作サイドは、ドラマのタイトルとヒロインの名前が、歴史を歪曲するようなニュアンスもないので、名前を変更する予定はないと見解。

 また、制作発表会においても、そこに参加しただれからも問題提議されなかったとし、特定のネチズン間での主役のアイユssiに対しての、「好き」「嫌い」論争から、ドラマそのものの議論に拡散したようで残念だと。

 

 しかし、「李舜臣」と言う名前が、ドラマの中で、軽々しく扱われた事に不快感を訴えた視聴者たちを「アンチ・アイユ」とくくってしまったこの話に、議論は収まるどころか、更に紛糾w

 

 KBSは公営放送であるし、まずは、「アンチ・アイユ」なんて話は出さずに、誤解を与えて申し訳ないと謝罪した上で、ドラマの趣旨や今後の対応などを説明すれば、これほど大きな問題にはならなかったような気がしますけど・・・(・_・;)

 

 で、韓国放送通信審議委員会は、18日全体会議を開催し、<『最高だ、イ・スンシン』は、李舜臣将軍をパロディー化し、過度の間接広告(PPL)を出した。>として警告処分に処す事を決めたそうです。

 処分事項は、次の2点・・・

 ①ドラマの台詞が、李舜臣将軍のイメージを壊し、放送審議規定に違反している。

 ②(ドラマに登場する)特定の整形外科医院を連想させる看板や医師の白衣や、スポンサーと同一または類似のロゴの使用、スポンサーの店舗インテリアなどを数回映し出すなど、不当な広告効果を与えている。

 

 韓国では、医療機関の放送広告が禁止されているそうです。 

 これを受けて、25日、特定の整形外科を連想させる看板や白衣などを公開したとして、ドラマ・スポンサーでもある ドリームメディカルグループが、警告措置を受けたそうです。

 ドリームメディカルグループは、現在、ドラマの化粧品PPLと一緒に、撮影場所を協賛。

 撮影場所のドリーム整形外科は、ドラマでは、シン・ジュノのアボジ、シン·ドンヒョク(キム·ガプス)が医院長の病院<皮膚科医としてパク・チャンオ(コ·ジュウォン)が勤務>に登場しています。

  

 

 韓国って、意外に広告基準が厳しいから、洋服とか車とか、ドラマのシーンでもモザイクをかけている事がよくありますよねσ(^_^;)

 日本は、スポンサー企業の商品は、堂々と登場してるでしょ?

 今度、韓国の広告事情をリサーチしなきゃw

 

 こうした経緯の中、アイユちゃんはイ・スンシンのまま演じ続けてます。

 視聴率も、25%超えの快進撃!!

 今夜は、15話・・・ 

 育ての親ジョンエ(コ·ドゥシム)と生みの親ミリョン(イ·ミスク)が対面し、スンシンの出生の秘密などが明かされそうな、気になる展開・・・

  

 

 また、スンシンの事が好きになっているのに自覚のないままのジュノですが、この二人のラブラインもどうなるのか?

 他の出演陣もいい絡みで、楽しめます。

 

 一方、日本での放送権を所有している日本韓流専門チャネルKNTVが、最近、製作会社AストーリーとKBSなどを相手取り、仮処分申請を提出しました。

 KBSメディアが、日本国内の流通会社を相手に買収を提案するなどしている事に関し、<『最高だ!イ・スンシン』の日本国内初放送は、KNTVから始まらなければならない>と主張する訴えだそうです。

 次々と起こる訴訟問題・・・好演している出演者が、ちょっと気の毒ですね(-_-;)

 


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