しろくま

軟い雑感、とりとめなく。

黒澤で行こう

2011-01-01 | TV, 映画, DVD
あまり映画見ないし知らないから、どんなのでも面白いだろうが
どうせだから、ザ・エンタメで。

すこし前までGyaOでSamurai 7見ていたので、これにした。

七人の侍(2枚組) [DVD]
クリエーター情報なし
東宝



戦国時代、野伏に襲われた村がわずかな食料で侍を雇い、戦い勝ち取るまでの話。

もともと、この“7人”は西部劇※ の方が先だったし、
じっくり見たことがなかった。
それに、武士道より殺陣・アクションが好きなのだが、
この際、腰据えて見てみようと思った。
(そのわりに、ログが貧弱かもしれないが)

文句なしにカッコいい、島田勘兵衛/志村喬
クールな求道者、久蔵/宮口精二
ひとなつっこい平八/千秋実
ちょっとトンデるが憎めない菊千代/三船敏郎
等々等々…
並べるだけでも面白いが、
観客もそれぞれお気に入りキャラ、役者と戦いを待ち受ける。
(“お客さんが見たい”画・シーンを黒澤が撮ったのだ)

作戦・戦闘シーンのギラツキ、雨の中の迫力と幕間の緩急

プロット・デテール・時代考証もすごいと、友人。
さらに訊いたら、当時でもカラーで撮れた筈だというが、
モノクロでも“色が見えてきた”のに、なによりたまげた。
ライティングとかコントラストとかが、巧みに観客の想像力を掻き立てているのだろう。
だからこの黒澤、着色・3D化不要(というか、不可)。

そして、ラスト、「勝ったのは侍でなく、大地と農民」。
このシーン、西部劇でも、アニメでも。
わたしも “やられてしまった!”
政治のチルドレンにはろくなものがいないが、
チルドレンといえる映像作品には、原作のエッセンスは脈々と受け継がれている。

p.s:
あ、そうそう、これ2枚組DVD。
今日日ブルーレイ(1枚)の方が安いが、
でも、207分は、休憩挟んで2枚でというのもなかなかオツなものじゃない?
ビンテージLP Side Bへひっくり返すみたいで、いかにも大作してるでしょ^^


※荒野の7人

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