しろくま

軟い雑感、とりとめなく。

旅の一冊

2012-04-29 | 本棚
旅先で旅行記というのも なんだけど
きょう日、『百名山』をハンドブックに山のぼりはいないのかな。

いにしえの文人をたどる人に倣い
文人知らなくとも
貧困旅行記 (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社
きっとおもしろい。
場所だけでなく、時間までもジャンプ*

無人島では**
ロビンソン・クルーソーが定番とあるが、ホントだろうか?
何持って出ても読めたためしがないから、はなはだ疑問。
きょう日、スマホやら端末(と手回し充電器)
一冊でなく棚ごと。先人の知恵も、イワシの頭もあったもんじゃない。

無人島の予定もないが、
いいモノ見っけ。***
「どこへも行かない」旅 (光文社文庫)
クリエーター情報なし
光文社
見るからに人を喰ったタイトル。「観光しない観光」。なにも名前追っかけなくても というヤツ。
写真パラパラ眺めても、(観光目当てなら)「どこだここ(≠nata de coco)」「だからどうした」ばっかり。
「せっかくだから“そこに”行こう」のはんたい。裏道マニア、横丁マスターみたいなもの。
人ごみ嫌い、行列嫌いにうってつけ。
  旅は場所でなくその人にある(・o・)。
  なにをエラソに(トラ姐)

書き始めが、千葉の「無印良道」
たしか、つげも、そのあたりの出身。思いがけないひろいもののたのしみが、ふしぎにダブる。


*以前、つげ義春の記事のログに立ち寄らせてもらったことがある。
作品も人も、つげは決して万人受けするタイプとは思えないけれど、
ビジターのコメント/主のresともども、言葉の端々も、とても愛着にあふれたものだった。

**「ナイフ、中華鍋、火打ち石セット」
3つ持っていくとしたら、なんだそうだ。

***林望 座読書
じつは、Panasonic Melodius Libraryの書棚の予告側にあった(web page)
イギリスはおいしい (文春文庫)
クリエーター情報なし
文藝春秋
逆引きのいもづる。
マンボウの次はリンボウでいこう。


で、Melodius Library 今日 <<On Air>>
いつもながら軽妙な二人(小川洋子、藤丸由華)
“不味い”話から、大笑い、小笑い^^。
パラパラめくっただけだけの“予習”だが
これほど楽しいとは、思ってもみなかった。
林望『イギリスはおいしい』- Panasonic Melodious Library - TOKYO FM - 小川洋子,藤丸由華 -

リンボウ先生の旅行観、イギリス人のに近いのかも。
書“評”でなく、おしゃべりの良さが魅力。この番組も1000回目指してほしい。