しろくま

軟い雑感、とりとめなく。

マップしながら

2011-01-12 | 本棚
日本百名山/深田久弥
年末の未読・挫折本仕分けの中の1冊。もらい物だったかもしれない。


いきなり古い。山ガールははるか未来。
(文庫で昭和53年だが、昭和39年刊行)

移動はもっぱら汽車、自動車ではない
“ふもとの登り口まで一日”なんて記述もある。
懐古で見るのなら、今やどれだけ景色が残っているかでしかない。

興味がなければ、山なんて上って帰ってくるだけのもの。
頂上だって眺望が待っているとは限らない。

山登りにとってはこの本、スタンプラリーの台帳みたいなものかもしれないが、
一途な文章に広がる風景は、素人のわたしにも楽しい。
それぞれの山の姿・表情、足で登る。
峰、沢の名前の由来や、いにしえの苦労や文人の思いも道草に添えてある。
別天地 頂から望み、下りてふり返る。

わたしはGoogle マップしながらだが、
地図音痴でなければ、それぞれの峰のイラスト・マップで充分だ。
衛星写真や端末じゃあ、ハンドブック気分じゃない。


道草がてら、こんなことも浮かんだ※。
山岳信仰も哲学もないが、
開発あっての山道、登山でも、外資水源の名水商売なんて、ヤダなあ。
山や自然は生き物。外国の利権ではないし、懐古でもない。

ps:
白きたおやかな峰々、ようやく関東に入った。わたしの山登りは続く。

♪YouTube - 雪山賛歌 ダーク・ダックス
http://www.youtube.com/watch?v=CEF6TfwkuLo&feature=fvst



一途で素直な文章は強い。ありのまま描いた風景・風土が、(時を超えても)勿体ないと感じるから。
文鎮のような本だと思う。


今、富士山(1/16)
とりあえず通読だが、もっとゆったり読めればいい。
料理歳時記、バクバク食わないのと同じ。


本の活字目で追ったけですが(98 霧島山)(1/28)
お見舞い申し上げます。
霧島山・新燃岳でまた爆発的噴火 火口に溶岩ドームが出現
http://www.47news.jp/CN/201101/CN2011012801000745.html