宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

白山登拝記録12

2007-08-21 | Weblog
白山登拝記録12
(御前峰でのご来光)

2007年7月31日

3:30 室堂社務所の宿泊所
    床の中だが大半は目覚めている。
    山頂でのご来光を拝んでの日供祭の
    実施を告げる太鼓が鳴らされるはずの時間。
    だが鳴らない。
    夜間は月光が煌々と照る時間もあったが
    雲の流れが速い。
    廊下越しで聞こえる社務所神官さん方の
    慌ただしい音。やはりだめか・・・

3:40 ドドーン ドロロロロ!ドドドン
   ちょっと調子をはずした太鼓の音が室堂に響き渡る。
   10分ほど迷われた末のご決断であったと思われる。
   なんにしてもありがたいことであった。
   間髪入れずに二度目の太鼓。今度は快調。
   部屋の明かりが灯る。実施決定の瞬間。
   7名が登拝の準備をはじめる。
   外はまだ漆黒の闇。

3:50 下山の心配もありググッとこらえて皆様をお見送り。
   診療所に行った仲間も気になるところ。


4:00 福井県警の警察学校の若手や永平寺の若手修行僧
   色々な団体や個人が次々と登拝道を列になって登ってゆく。
   手にした懐中電灯が昇竜のように見える。


4:20 闇が白み始める。室堂でも風があり寒さで立っていられない。
   山頂を見上げた眼がすぐ潤み注視できない。
   センターのロビーにもぐりこむ。
   ドアのガラス越しに見える登拝の列が
   じょじょに山頂に近づく。


4:31 一行が山頂奥宮に無事到着。最後尾はまだ8合目辺り。
   恐らく奥宮周辺は大変な人だかりであろう。


4:40 曙光が射した瞬間。右手にはるか槍ヶ岳。
   山頂では万歳の声か。
   室堂にも朝焼けが訪れる。

5:05 山頂での日供祭。一行が参列。



6:00 一行が下山。社務所に戻る。至福の顔。
   ご加護を得た、という晴れやかな顔。
   
   いよいよ下山の時が迫る。

(つづく)