宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

第24回宝満山研究会例会の予定

2010-03-31 | Weblog
次回の第24回例会は4月17日土曜日に行う予定です。

昨年、石造の宝塔が建てられた宝満山の本谷遺跡にて
下草刈りなどのフィールドワークを実施の予定。
山菜摘みやそれのテンプラなどの企画も考えております。
午前中からお昼すぎ頃までになりそうです。

詳細は追ってご連絡します。


杉山龍丸氏

2010-03-22 | Weblog
玄洋社頭山満の盟友杉山茂丸の孫龍丸氏。
今でいう非政府系組織をいち早く立ち上げて
インドの深刻な緑化に没頭したことは有名ですが、
一方では企業家でもあったようで、
「博多人形に革命を起こす」といい
プラスティック素材の博多人形を
開発する会社を立ち上げたりしていました。
祖父茂丸氏は後に中国革命の父となった孫文を
日本亡命中にかくまうなど、アジアの政局に深く係わっており、
息子泰道(夢野久作)の整理した茂丸氏50代の日記には
海外の知人向けに博多人形を贈っていたことが書かれています。
龍丸氏も台湾やインドに博多人形を郷土福岡の土産として
贈っていたようですが、いかんせん素焼の製品はいかにも脆く、
そのような背景でプラスティック素材の博多人形を
会社を立ち上げてまで作ろうとしていたのでしょう。
当然、博多人形業界からは反対されて原型を製作することが出来ず、
彫刻家安永良徳に人脈を頼って事業を進めようとしたようです。
残念ながらこの事業からは芽が出ませんでした。

杉山龍丸の緑化事業

2010-03-20 | Weblog

肌寒いですが、太宰府天満宮の門前はしだれ桜が満開・・・

緑化事業といえば・・・
幼少の頃に身体の大きなおじさんが
突然うちのあばら家を訪ねて来られて
大きな声でインドでの緑化事業のことを
熱く語っていらっしゃった記憶が蘇ります。
子ども心にうちには不釣り合いな大きなお客さんだと、
ふすま越しにそんなお話を聞きながら思っていました。
おみやげに青地の三角の布に赤い文字で刺繍の入った
台湾から贈られたペナントを置いていかれました。
ぞんざいな扱いをしてしまっていつからか見なくなって
それとともに記憶からも忘れ去られ・・・

その人の名は「杉山龍丸」という人。
父親はかの『ドグラマグラ』の作者「夢野久作」。
政府の後ろ盾など眼中になくインドでの緑化事業に没頭。
とうとう唐原にあった広大な杉山農園を売り払って
難航した緑化事業に投資しつづけた人、だったそうです。
荒れてゆく広大な大地を背負って金策に奔走されていた、
そんな時期での出会いだったのでしょう。

日本社会の未来はバラ色、自然は無限大で使い放題。
「環境破壊」や「継続可能な社会」などという
考えや言葉すらない時代でした。
彼にとってはそこにある危機は
わが身に起こったことにように
感じていらっしゃったのでしょう。
地元の大きな先達のお一人です。

それにしてもなんでうちに来られたのでしょう?・・・

参考;杉山龍丸『砂漠緑化に挑む』葦書房 1984年

オルドスの緑化事業

2010-03-19 | Weblog

竈門神社の桜の様子です。
咲き初めし、といった面持ちです。

会友の方から中国での環境活動に関する
情報をいただきましたので掲載いたします。

藤井フミヤ氏とオルドス緑化の「夢」を語る!
内モンゴルの岩塩や・重曹を使って
内モンゴル・オルドスの砂漠緑化を進める事業を行っています。
さて、3月21日(日)テレビ西日本(TNC)の番組「夢空」(朝6:15~6:30)で
バンベンの事業が紹介されます。藤井フミヤ氏との対談を通して
「オルドス緑化事業」の原点や夢が語られます。ぜひご覧ください。

講座「霊峰宝満山」の現地見学会

2010-03-14 | Weblog

今日は花曇りの中、竈門神社主催の
森弘子さんの連続講座「霊峰宝満山」で
竈門神社周辺の現地見学会がおこなわれました。

竈門神社境内を起点に本谷礎石群まで足を伸ばし、
戻って金剛兵衛の供養塔、下宮礎石群、
大門地区の坊跡などを探訪するコース。


本谷礎石群では天台宗さんがこの冬に建てられた
石造の宝塔にみなさん驚かれていました。
下宮礎石群では参道わきの緋桜が満開で、
ソメイヨシノも数輪が開花していました。
いよいよ桜本番の季節が巡ってきました。
登山のお客さんも今日は薄着の春色のシャツでした。

講座は第2日曜の午後開催で9月までの予定。