平成20年6月28日午後、太宰府天満宮文華殿
天拝の間にて定期の研究会が実施され、
約30名の方々がご参集されました。
太宰府市市史資料室の朱雀信城さんが
「北谷の伊勢参宮について」のテーマでご発表され、
人生儀礼としての江戸時代から近代にかけておこなわれていた
霊場参りを宝満山周辺の集落、とくに北谷地区の
例を挙げて考察されました。
「宝満参り」や「英彦山参り」「札打ち」は
子どもから青年への過渡の通過儀礼で、
北谷にあっては伊勢参宮も22歳という
年齢の限定があったようでこれも
一つの人生儀礼の性格が付与されていたようです。
北谷では伊勢への参宮がいまでも継続しているといいます。
地域社会が崩壊していない好事例といえるでしょう。
続いて事務局から
「宝満山遺跡第34次本谷礎石群の調査」についてと
「本谷礎石群の保全と今後の活動について」
「宝満山キャンプセンターのバイオトイレ設置」
の報告がありました。
会終了後に有志に残っていただき
本谷礎石群の今後について
意見交換をおこなっています。
次回は筑前琵琶の中村旭園さんによる
「宝満山」の演奏を鑑賞します。
日程は8月23日午後1時の予定です。