宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

宝満山研究会第22回例会

2009-09-29 | Weblog
宝満山研究会第22回例会は以下のとおり

内山辛野遺跡の中世庭園遺構での下草刈り作業と遺跡説明会

日  時; 平成21年10月31日土曜日 午前中
集合場所; 竈門神社駐車場 午前9時 

各自で無理なくできる作業をします。

駐車場までは太宰府駅から太宰府市のバスが出ています。
現場までは駐車場で乗り合わせて移動します。
現場には駐車スペースがほとんどありません。
軍手、タオル、水筒や昼食は各自でご用意ください。
おかずはバーベキューをする案も出ています(未定)。
現場は笹竹や雑草が茂った状態です。
カマは事務局で準備します。

遺跡は中世有智山寺の坊の一角で
太平記、梅松論など室町初期の
有智山城にかかわる館跡で
国内ではごく初期の枯山水があります。

詳細は追ってご連絡します。
ぜひご予定のほどを!

内山辛野遺跡の看板

2009-09-22 | Weblog

北谷の集落を過ぎて山に向かって続く道を
北谷窯を通り過ぎてさらに登ると
昨日紹介した小野の田園風景が広がります。
その山際に一つの看板が。
「内山辛野遺跡」は平成18年に太宰府市の史跡になった遺跡です。
今は博多の禅寺(臨済宗)承天寺の別院碧雲寺の境内になっています。
中世有智山寺の坊跡群の高峰に位置する石垣を備えた坊跡で、
枯山水の中に数寄屋風建物が見つかっています。
これが室町でなく鎌倉時代とは驚きです。

最近看板がきれいになっています。
どなたかが水洗いをされたようです。
目立たないことですがとてもありがたく拝見した次第・・・

北谷は稲刈り

2009-09-21 | Weblog

北谷の最奥、小野にある田圃。
稲穂はすっかり刈り取られて・・・
はるか玄界灘が田の向こうに広がって
天空とつながっています。

小野という地名はここが天満宮社家の
小野氏の所領だったという説も。
旧跡全図付録にはこの奥に坂本の地名が見られます。
天台系の山岳寺院では里坊が置かれている、
そんな共通する地名の一つです。
近江坂本の名を模したものと思われます。
脊振山にも筑紫郡と佐賀の峠境に坂本の集落があり、
その上に霊仙寺が展開しています。
寺の物流拠点にもなっていたようです。


南谷のみのり

2009-09-20 | Weblog

南谷より脊振・九千部山系を望む・・・

南谷では稲穂がたわわに実っています。
出来はまずまずのようです。

この地区は内山と北谷の集落の中間にあって
有智山城から延びた尾根がテーブルのように
広がっていて棚田状の耕作地となっています。
筑前国続風土記の書かれた江戸頃の記述では
まだ、庭石が転がっているなど寺の坊跡として
人々の目には見えていたようです。
宝満山遺跡の発掘調査の所見では、
現在の棚田の石垣が中世の石垣に継ぎ足して
耕作に適した石垣に変更されて現在まで使われている
箇所があることがわかっています。
中世の遺構や包含層を江戸後期の耕作土が覆っていました。
この南谷が現在のような耕地の景観になったのは江戸後期のようです。
耕作者の大半が内山の方のようなので
耕地開発には内山側の住人が主体となっていたのでしょう。
中堂は南谷の一つ北側の谷ですが
こちらは北谷の方が耕作されているようです。
このへんに集落間の領域感があるようです。

再び宝満の水場の水は危ない?

2009-09-18 | Weblog

いよいよ朝晩は寒さを感じるようになりました。
秋本番はちょっとづつ近づいているようです。

ちょっといやな報告です。
秋になってイノシシがまた・・・
山中の至る所で暴れまわりだしました。
最も問題なのは・・・昨年も報告しましたが、
キャンプセンターの水源地である水場が危険な状態です。
水場の水は後背面の縦走路下の谷水が集まる場所で
西鉄山友会さんが苦労されて貯水施設を作って
写真のような立派な水場になっています。

その水源である谷の沢の一部が
明らかにイノシシのヌタ場になっています。

どうも現状では生で飲むのは
避けた方がよさそうな状況です。
今春からしばらく収まっていましたが、
ここにきてイノシシの活動が活発化している様子・・・
駆除が進む若杉や三郡側から移動して来たので、
数が昨年あたりから急に増えたとの話もあるようです。

連休で上がるというあなた!ご注意を・・・

続く阿修羅渋滞

2009-09-16 | Weblog

相変わらずの阿修羅人気で国博門前町の太宰府市は
平日にもかかわらず日中は幹線路はほぼ渋滞です・・・
お正月7日頃までの天満宮参拝の様子といっしょで、
最近は朝8時過ぎには車列が天満宮付近から
大宰府政庁前までつながる有様です。
国博さんは閉館時間を6時まで延長して対応されてますが、
午後には駐車するまでの時間に加えて
会場での3時間待ちはざらな様子・・・
昨日ガソリンスタンドでの広島の方は
会場で入るのを諦めて吉野ヶ里に目的地を変えるとか・・・
入場者は60万人に届く勢い。
宝満もなかなか近づきにくいこと。
シルバーウィークとやらでいかがなることやら・・・

追伸・・・携帯からは待ち時間がリアルタイムでわかるサービスがあります。
     http://m.asahi.com/go/ashura(携帯のみ)
     ホームで詳細は以下へ
     http://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_s16.html