太宰府天満宮では毎年1月7日夕刻に
「うそ替え」神事がおこなわれています。
江戸の初め頃の文献に記されている行事ですから、
中世後半にはすでにあった行事でしょう。
参加者は手に手に「木うそ」を持って参集し、
暗闇の中で「替えましょ、替えましょ」の掛け声とともに
次々と木うそを交換していきます。
明かりがついた時に持っている木うそがその人のものに。
運が良ければ「金の鷽」と交換されるという行事なのです。
「うそ」を神前で替えることで「まこと」に替えるという
変わり種の禊行事といえるでしょう。
「木うそ」は行事の大事なアイテムですが
一時期は作り手や材料の不足などから
その存続が危ぶまれた時期もあったようです。
(本ブログ2009-04-28 記事を参照
http://blog.goo.ne.jp/dazaifu2340/s/%A5%B3%A5%B7%A5%A2%A5%D6%A5%E9)
その「木うそ」、太宰府天満宮の門前町である「小鳥居小路」では
「木うそ」の屋外博物館の様相を呈しています。
通りの中央付近には木うそ保存会の吉田さんの工房があり
工房の前のウインドウには様々な木うそが並び、
お肉屋さんの横の通り土間には乾燥中の材料が見られ、
最近では空き店舗の窓を利用して
「ウインドウ展示館」がお目見えしています。