宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

宝満山の十六詣り2018

2018-04-15 | 行事

今年も十六詣りの行事が4月15日(日)に
27名の中高生が参加しておこなわれました。


宝満山修験会の先達に引率され
約2時間かけて山頂をめざしました。


山頂上宮殿での参拝を無事済ませた後
願文をこよりに書いて北東崖の際にある木に結び付けました。

霧が出て息が白く見えるほど肌寒い気候でした。


お昼をキャンプセンターで済ませた後
愛敬の岩で運試しを楽しみ下山。


3時過ぎには下宮で無事の報告をし
直会で行事を納めることができました。

平成29年 宝満山峰入り行事 その6

2017-05-27 | 行事

現在の峰入りでは、一般の参加者は仏頂山から宝満山頂に至る間で
待ち構えた竈門神社神主から引換証を受領し、
下山後に竈門神社社務所にて「宝満山金剛界峰入証」をいただけるようになっています。
山伏がおこなう本格的な峰入りにおいても満願達成者には「碑伝(ひで)」と呼ばれる
入峰したことを証明する先端が三角形をした板が渡されることがあるようです。


入峰した回数によって山伏の格を定めるところもあったようで、
それを知ってか、常連さんの中には毎年いただく入峰証の数を自慢される猛者もおられるようです。
宝満山修験会が復興し36度目の入峰はけが人もなく無事終了しました。

平成29年 宝満山峰入り行事 その4

2017-05-22 | 行事

仏頂山で勤行を終えた一行は、三郡縦走ルートを辿り、一路宝満山山頂へ。
山頂北壁側の鎖場に取り掛かります。


比叡山から参加の行者さんも背負子を背負いながら鎖を伝って登って来られます。

ストックをお持ちの方はここでひとしきり難儀されて頂上へ。
最後の岩肌越しに眩しい青空が広がります。

平成29年 宝満山峰入り行事 その3

2017-05-19 | 行事
中宮を過ぎると梵字岩で礼拝し、女道を辿り座主跡のキャンプセンターに到着。
ここでお昼となりました。

12:50
出立前にここで恒例の「山の歴史」講話の時間。
新宮の永福院さんより信仰の山としての宝満と仏の世界、
本会より史跡としての宝満山について解説させていただきました。


その後、水場を通り仏頂山へ。



ここで山の開祖「心蓮上人」の祠で勤行がおこなわれました。

(つづく)

平成29年 宝満山峰入り行事 その2

2017-05-19 | 行事

行きは一般の登山客も交じって100名近い集団に・・・


「今日は福岡ドームもタワーも見えんねぇ」
殺生禁断碑の上の見晴らしの場所から見た福岡平野はPM2.5のせいかカスミ気味。
しかし良いお天気です。例年になく涼しい乾いた風が新緑の山を心地よく吹き抜けます。


中宮跡で勤行です。ここは近世の坊跡群の中枢施設であった講堂の跡地。
巨石の前に石棚があり顔が削がれた十一面観音さんが上げてあります。
先達より廃仏毀釈で荒廃した山の歴史が参列者に語られ、般若心経の読経がおこなわれました。

(つづく)

平成29年 宝満山峰入り行事 その1

2017-05-14 | 行事
すっきり晴れ渡った5月14日の竈門神社境内には宝満山修験会の山伏が集結。

峰入りについて打ち合わせが行われた後。


80名ほどの参加者へ前鬼、後鬼の役割と、結界内に入って行動を共にしていく
などの説明がありました。


竈門神社で入峰前の勤行




入山問答は涼やかな山中にひびき・・・


総勢90名は竈門神社上宮へ向けて出発していきました。

平成29年度の宝満山の十六詣り

2017-04-24 | 行事

平成29年4月23日(日曜日)快晴の中、宝満山弘友会による第4回の宝満山十六詣りがおこなわれました。
参加は筑紫野市内の中学生26名、筑陽高校郷土研究部生徒10名、付き添い19名、報道関係者1名を
宝満山修験会の山伏3名が引率する形でおこなわれました。
復興行事として始まって以来の好天で、脱落者もなく無事満願を達成し、竈門神社に奉告することができました。


山頂で願い事や志をしたため木に括りました。


神社では常若会による炊き出しで成人した祝いの膳を囲んで直会がおこなわれました。