宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

白山登拝記録13

2007-08-22 | Weblog
白山登拝記録13
(下山)

2007年7月31日

6:35 
   室堂社務所の宿泊所に御礼の挨拶をし
   いよいよ離山する。
   たからかにほら貝の音が山に響き渡る。
   社務所神官さんのご配慮。
   神仏習合の霊場であった名残のよう。
   修験道の峰入りの出立の雰囲気となる。
   奥宮の鳥居を抜け、脱帽し、改めて一礼。
   白雲の山の懐に招かれ、快晴の中に送りだされる。
   
   

6:45 五葉坂の頭で集合写真を撮り、いよいよ下山開始。
   空は抜けるように晴れ渡り
   日差しがなにかしら新鮮さを帯びて力強い。
   北陸地方にようやく梅雨明けが宣言されたらしい。


   
   ガスも無く、行きとはまるで別の景観。
   別山の先に広がる雲海。
   自分達が雲海の上の別世界に居たことを知る。

   気高い山頂を見上げる。
   
6:52 弥陀ヶ原木道を歩く。

6:57 黒ボコ岩を通過。


7:37 南竜との分岐点に至る。
   体力の差がじだいに顕著になる。
   元気な先頭は見えない。
   気になる2番手は少しご高齢の先輩と
   診療所から奇跡の復帰を果たした2名。
   ゆっくりながら、確実に歩みを進める。
   


   ここで無理をして足を痛めれば
   若手が背負って降りるしかない。
   ガレ場の下り道から見上げれば
   眩しい青空を背景に別山がくっきりと見える。
   別山と白山の渓谷のコントラストと、自分たちの存在。
   白山での充足感と下り道に軋む両足、下山の一歩一歩が惜しい。
   ニッコウキスゲ、クルマユリなどお花畑ともお別れ。

7:50 甚之助小屋に至る。
   ここでやっと朝食を摂る。
   全員が元気。なんともありがたいこと。


   室堂ではパンパンに膨れていた
   補助食品のパッケージも元通り。
   それだけ降下したんだと再認識。

8:18 甚之助小屋を出る。
   

8:55 別当覗きで小休止。
   見上げた向こうの尾根を縦走する
   観光新道にも下山者の隊列が見える。

9:35 中飯場に至る。
   全員疲労のピークか。
   しかし、息はそろっている。
   すぐ近くを工事用道路が通っている。
   重機の音に下界に下りてきたことを認識する。
   「あともう少し・・・。」


10:30 つり橋を渡り、別当出合の鳥居に至る。
    もう大丈夫。


10:40 別当出合駐車場に至る。
    12名全員、事故や怪我もなく無事に下山。
    山に感謝する。

   これで白山登拝のすべてが終了した。