宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

宝満山を買い取り?

2009-01-30 | Weblog

山のうわさで「宝満を天台が買い取るげな!?」
まことしやかに宝満の山登り連中の間で話題になっているとか。
本ブログでは取扱いをしあぐねていたお話です。

当初はTNCテレビ西日本のニュース放映がきっかけで、
1月10日には読売新聞が「天台宗買取保全・・・
筑前宝塔院跡?遺跡含む山林」というタイトルで記事にされました。
そうです。昨年の冬から春先に行われた宝満34次調査のあった
本谷の礎石群のある丘の話題がその場所なのです。
この礎石建物が天台宗を開いた最澄が企画した
国内6か所に配置したとされる六所宝塔のうちの
安西塔に相当する施設である可能性が指摘されていて、
天台宗がこの遺跡のある範囲を買い取る予定ということなのです。

この遺跡は本研究会も調査前の踏査や
下草刈りで参加してきた場所であり
かつて例会では当時民有地であったこの土地を
研究会の募金活動で買い上げよう、というところまで
論議が盛り上がった経緯もあります。
天台宗としても保全を前提に動かれたようで、
その点では完全に本会の目指すところと一致しており、
今後は協力体制がとれればよいのではと思われます。

それにしても人の噂は・・・

※写真は昨年春に行われた宝満34次の現地説明会の様子。

溶ける難所ヶ瀧

2009-01-29 | Weblog

冬将軍が去って突然3月の陽気に。
日中は盆地気候の太宰府でも
15度近い気温まで上がってます。
それに乗じてスギ花粉が顕著に!

かの難所ヶ瀧は昨日登られた方の弁では
やはりかなり溶けてしまったようです。
しかし瀧の水量はこの雨で増えてますので、
次の寒の来た時にはかなり見事なものに
なるのではないでしょうか。

溶けかけのつららの下は大変危険です。
登られた方は瀧の真下に回り込まれないように
くれぐれもご用心ください。

今朝の宝満山

2009-01-27 | Weblog

20090127太宰府市白川より

今朝は平地で気温1度。山は標高500m以上が白化粧。
日中は久々の晴れ間で気温は一気に気温が上がりました。
今夜も放射冷却で山中は冷えていることでしょう。

旧正月の竈門神社

2009-01-26 | Weblog

今日は旧正月。
曇りの予想に反して
太宰府は一日冷たい雨降り模様でした。
雨に叩かれてだいぶ宝満山の白化粧も落ちました。

竈門神社はこんなお天気にもかかわらず
熟年ご夫婦や若い女性を中心とした参拝客が
途切れることなくご参拝されていました。
旧歴でも年が改まって・・・

今日はそんなお天気で下宮礎石群の調査も
お休みのようです。

続難所ヶ瀧

2009-01-25 | Weblog

難所ヶ瀧は糟屋郡宇美町側の「昭和の森」から続く登山道の奥にあり、
宇美川の源流のひとつである河原谷の最奥部に位置する。
冬季は氷曝の名所として登山客が多いスポット。
昭和の森の駐車場から小一時間の距離で比高差は約450メートル。
河原谷は藪椿の群生林が広がり、春先は登山道が椿花の絨毯となる。
距離の半分は砂防ダム建設の進入路で作道されたルートで、
後半は河川が運んだ礫の上を踏みながらのルートとなる。
積雪時はアイゼン(4本爪で十分。足もとが岩場のため
歯の多いアイゼンはかえって歩きにくい)の着用が必要となる。
滝の直上は約10分ほどで三郡縦走路に至る。
宝満山頂からも仏頂山(元宝満)を経由して40分ほどの行程。
現在の氷柱は発達途中といった感じで、
月末か2月初めころの例年の見ごろ時期には
瀧全体が見事に一つの氷壁に変貌する。