宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

宝満山が国の史跡に

2013-06-21 | Weblog
 
本日平成25年6月21日におこなわれた国の文化審議会において
太宰府市と筑紫野市にまたがる宝満山について
国の史跡に指定するよう答申がありました。
順調に事が進めば今年の秋に文化庁がおこなう官報告示により
正式に指定される予定です。


本研究会でも2007年以来、この瞬間を夢見てきたところです。


多くの方々が関わってようやくここまでたどり着いた、というのが現実ではないでしょうか?


これからが本当のはじまりなのかも知れません。
ますますの皆様方のご参加をお待ちしております。

参照;NHK記事
http://www3.nhk.or.jp/fukuoka/lnews/5015464711.html

新聞記事;
http://mainichi.jp/feature/news/20130622ddlk40040324000c.html

宝満山の道迷い

2013-06-13 | Weblog

今日夕方、宝満山の羅漢道付近で道迷いが発生。
3時頃に羅漢道に山頂側から入り、
遠見の岩の手前から北谷側の沢に入ってしまい
立ち往生されて110番通報されたようです。

このルートは江戸中期に修行のために開かれたもので、
宝満山の南西壁の直下付近の岩場の裾をアップダウンしながら
山頂北西から中宮の行者堂跡に出るルートです。

山ガールの道迷いがこの個所でよく発生しているとのことです。
夕方が近づくにつれ不安になってどんどん谷に下りて行ったのでしょう。
ここは下りると岩がゴロゴロした危険な沢になります。
動かずに待っていたため大事に至らなかったようです。
危険の認識が甘ければ宝満山といえども生命に関わる問題に至ります。


沢の近くには羅漢道際から落とされたお地蔵さんが
ひっそりと事の次第を見守っていらっしゃいました。

宝満山修験会の護摩供8

2013-06-11 | 護摩供

壇を覆っていた枝葉が落とされ、
護摩壇は丸太の木組みのみになりました。
先達は又木と桧扇でさらに炎を煽ります。



白紙が巻かれ、水ひきでくくられた特別な乳木が
大先達の手元で短剣により一刀を加えられ、
護摩壇に投げ入れられます。

宝満山修験会の護摩供7

2013-06-07 | 護摩供

しばしの間に白煙が濃くなり、それは次第に一つの柱となって天に立ち上っていきました。


正に龍が護摩壇から生じて天空にかけ上るような様です。
今年は立派な柱のような様を見ることができました。
外護摩は炎よりもこの煙に重きが置かれます。




緑の間から炎が見えだした頃合いで、
表面を覆っている桧の枝葉が上から落とされます。

宝満山修験会の護摩供6

2013-06-06 | 護摩供

護摩壇から白煙が上がりだしました。


大先達が印を結んで念じています。



もうもうと白煙が上がりだした時に
大先達が自席を立って又木を握り、
護摩壇に近づいて火の加減をする所作と
桧扇を広げ風を送り込む所作を数度となく繰り返します。