Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2023年3月4日(土)[多紀連山]スリリングな筱見四十八滝から、絶景の八ヶ尾山へ!

2023年03月06日 | 山登りの記録
■メイン写真
鎖場を登っていく、筱見四十八滝の滝めぐりコース

■今回のコース
筱見四十八滝登山口→手洗い滝→弁天滝・肩ヶ滝→長滝→シャレ滝→大滝→二ノ滝・一ノ滝→
展望岩→尾根道分岐→570mピーク→西ノ峰→八ヶ尾山→つまご坂登山口→弁天池→
筱見四十八滝登山口


多紀連山は丹波修験の彩を残す、東西に延びる岩稜帯の山並みだ。
今回は、その東端部にあたる筱見(ささみ)四十八滝と、絶景が楽しめる八ヶ尾山をたどった。

登山口は数台が駐車でき、ちゃんと蛍光灯が点いているあずま屋と公衆トイレがある。
これから歩く滝めぐりコースには、8つの滝がかかる。
「四十八滝」の由来は、8つの滝に始終、水が流れ落ちているからという。



まず、すぐに現れるのは手洗い滝だ。落差は5mくらい。登山道は滝のすぐ前を横切る。



続いて、コケやシダ覆われた垂直の岩壁が迫る。左手の奥に祠がみえる。



弁財天の祠の上には、弁天滝と肩ヶ滝の2段の滝がある。
弁天滝は、鉄の杭が打たれており、それを足場に肩ヶ滝の滝壺に出られるが、
この日は10人の大パーティ。一人ずつ確保していたのでは時間が足りないので割愛した。



祠の右手から大きな岩を巻き上がり、標識の分岐でメインの滝道を外れ、滝場へ向かって
下ると、落差33mの長滝の直下に出る。
すぐ下が、先ほど見上げていた肩ヶ滝の落ち口である。



元の滝道に戻り、鎖場をこなす。お次はシャレ滝。細い一条の軌跡がいい。



鎖場は、ちゃんと用心しておればそう難しくはないが、この日は岩が少し濡れているところが
あり、スリップしないよう慎重に歩を進める。



落差20mの大滝。
直下で渡渉すれば、いい角度で滝の全貌を楽しめる。
「大滝、ええ位置!(おおたき・えいいち)」と言いながら、「君は天然色」を口ずさんだが、
若いお客さんは、さすがにネタ元を説明しても知らなかった。
我々、白黒写真を知っている世代とは違うなあ。我々の思い出はモノクロームなのである。



鎖場が続く。好きな人にはこたえられない楽しさ。



8つの滝のフィナーレは、二ノ滝と一ノ滝のセット。



すぐ上が、当コース中で最も長い鎖場だ。谷筋を離れて開放的な岩稜を登る。



鎖場を登り終えると展望岩に出る。南側が大きく開ける。
いつのまにか、ずいぶん登ってきたものだ。ここでしっかり休憩。



難所は終わり。ガラッと雰囲気が変わって開けた緩斜面になる。
ウリハダカエデ、シバグリ、カツラなどの雑木林が美しい。
落ち葉が積もって、どこが道なのかよくわからないが、時折現れるテープがありがたい。
昔は炭焼きが行われていたようで、炭焼き窯の痕跡や、捨てられた廃炭の跡が残る。



サルガイチ山への分岐を過ぎてしばらくすると、多紀連山の尾根に乗る。
多紀連山は丹波修験の中心地で、西から、西ヶ嶽、三嶽、小金ヶ岳、峠山、そして八ヶ尾山と
続く。
570mピークを越えると、多紀連山らしい岩尾根が出てくる。



岩場に登ると、絶景が楽しめる。あとひと月ほどすると、ヒカゲツツジの花に彩られる。



岩峰の西ノ峰(ピークは狭い)を過ぎ、ヒカゲツツジ群落の中、最後の急坂を登りきると、
大きく開けた八ヶ尾山の山頂に出る。
山頂には南を向いた小さな祠と、角が欠けてしまった三角点がある。
また、スギゴケが一面に生えていてふかふかする。



西に目をやると、小金ヶ岳と三嶽が三角形の頂を競う。



東の方角には、雨石山と櫃ヶ嶽。あっちも行ってみたいな。



昼食を済ませて、南側に延びる下山路(つまご坂)を下る。
途中に思案岩、猛虎岩をみながら、とにかく下る、下る。
植生は雑木林には違いないのだが、丹波らしいアカマツが主体になる。



つまご坂登山口に下り立つ。



駐車地に戻るには、もう一度、ちょっとした峠を越えなければならない。
まずは弁天池へ。池堤の左から、荒れた道に入る。



池畔で見つけた、おみしろいカタチのフジ蔓。これ、もし引っ張ってみたら結びができるのでは?



植林帯の枯れ沢に沿って峠を目指すが、倒木がひどいうえ、峠の直下はズルズルの土。
なかなか大変なのである。
峠を越えると、あとは一転して"平和"な下山。別荘分譲地の下に出て、あとは車道歩きで
駐車地に戻れる。



帰りに亀岡市の大石酒造さんに立ち寄った。
蔵はすでに冷涼な美山に引っ越しているが、昔の蔵を見学でき、日本酒、甘酒、奈良漬、
酒粕その他加工品を販売している。喫茶コーナーもあり、観光バスの立ち寄りスポットでもある。
「アフター登山も楽しく」。これ大事。


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